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三八上北森林管理署

森林官紹介!(平成26年4月)

森林官(奥瀬担当区)

一重 喬一郎

 

私が勤務する三八上北森林管理署奥瀬森林事務所は十和田市街から奥入瀬渓流・十和田湖へ向かう途中の国道102号線沿いに位置し、八渓山・十和田森林事務所、法量森林事務所との合同事務所です。

 

平ノ沢林道から望む八甲田山

平ノ沢林道から望む八甲田山

奥瀬森林事務所が担当する国有林は十和田市南西部の山林5,100 haに三沢市沿岸の海岸林300 ha弱を加えた、およそ5,400 haです。そのうちスギやカラマツなどを植栽した人工林がおよそ60%を、ブナ、ミズナラ、サワグルミなどの落葉広葉樹からなる天然林がおよそ40%を占めています。

私たち森林官は、森林の状況の調査や、間伐などの実施状況のチェックのために毎日のように担当する国有林へ出かけていき、山の中を歩きまわります。その際には、四季折々の美しい風景を目の当たりにすることも多く、仕事中の楽しみの一つであると同時に、森林を健全に維持していく重要性を実感しています。

 

林床のアジサイ

林床のアジサイ

三沢市沿岸の海岸林は、強い海風や塩害から住居や田畑を守るために、海からの潮風に強いクロマツが古くから植栽されてきました。東日本大震災から3年余りが経過した現在、津波により海水を被った影響などにより、当時は無事だったクロマツが枯死する被害が徐々に広がっています。状況に応じて、クロマツの苗木を新たに植林したり、残ったクロマツを適度に間引くことで海岸林を健全に維持できるよう対策を講じ、実施しているところです。

 

紅葉した落葉広葉樹林

紅葉した落葉広葉樹林

木材は住宅や家具、紙などの材料で人々の生活に欠かせないものです。しかし、例えばスギの苗木を植えてから収穫できるような森林になるまでには早くとも40~50年程かかり、それまでにも雑草の刈払いや間伐などの手入れが必要です。今の人々が困らないように森林を健全に維持し、生活に必要な木材を供給していくことは重要ですが、それと同時に、50年先、100年先に生きる将来の人々も困らないように“今何をすべきか”考えながら、森林官の仕事に取り組んでいきたいと考えています。

 

お問い合わせ先

三八上北森林管理署
〒034-0082
青森県十和田市西二番町1-27
電話:0176-23-3551
FAX:0176-24-2020

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