ホーム > 森林への招待状 > 森林官紹介! > 国有林を後生まで


ここから本文です。

 

秋田森林管理署湯沢支署

「森林官紹介!」(平成26年1月)

秋田森林管理署湯沢支署 増田森林事務所

首席森林官 古郡 宏

「国有林を後生まで」

 私の勤務する秋田森林管理署湯沢支署増田森林事務所は秋田県内陸南部に位置する横手市増田町増田地区にあります。当事務所は増田担当区(管理面積1,700ha)と仙人の郷こと東成瀬村に設置されている椿川担当区(管理面積10,000ha)を管轄しており、森林の現況はブナ・ナラを主とする天然林及びスギ人工林となっています。

米をばらまいたように小面積の介在民地が多数存在し、何に使用していたのか現在探求中であります。

 

東成瀬村のシンボル仙人像

東成瀬村のシンボル仙人像

管内の特徴は、一部が栗駒国定公園に指定されており(栗駒山頂は岩手南部署)、峠越え国道が3本(342/397/398号線)通っているため通行可能な5月中旬~11月初旬まで観光客が途絶えることがありません。
また、3年間停止していた国交省の成瀬ダム建設(東成瀬村)が再開され、原石山調査のための支障木調査や関連する貸付関係等時間の無い中での対応となる事も多く忙しくなってきました。(急峻で、道無き道の石山でとても大変でした。)
一方、一般会計化された国有林では、民有林との連携が益々重要であることを、民有林側からも理解を深めてもらうための一手段として、支署が企画した近年多発しているナラ枯れ対応等を検討する「ナラ枯れ検討会」への参加や、民有林の企画した資源及び技術の継承をしていくための「広葉樹伐採技術研修」への参加など、積極的に民官交流に取り組んでいます。この地域は、県をはじめ地元の市町村も民官連携の意識が高く、国有林の先端にいる森林官としてアンテナを高くし一翼を担わなければと考えております。  
さて、当事務所の設置場所は、昔から岩手県と宮城県に通じる交通の要衝で、生活資材の集配地として大いに賑わっていた商人の町「増田」であり、その当時贅を競った建物が国の伝統的建造物群保存地区に選定された「蔵の駅」として現存し、町の中心部400mの通りに約50軒以上、その豪華さは今なお往時そのままとなっています。(一見の価値あり)

 

旧増田町蔵の中心部

須川湖から秣岳を望む

旧増田町蔵の中心部

須川湖から秣岳を望む

また、漫画好きの皆さんご承知の「つりキチ三平」作者の矢口高雄氏は増田町出身・「銀牙-流れ星銀」作者の高橋よしひろ氏は東成瀬村出身で、どちらの作品も豊かな自然の中で育った少年時代の記憶そのもののように感じられます。(ちょっと沢へ足を踏み入れれば、今でも「昭和」の原風景を体感できます。)
私こと、4月に着任して8ヶ月暮らしてみて感じたことは、管内の栗駒山・焼石岳・秣岳への登山客や須川湖周辺でのキャンプ・野鳥の森のハイキング・春先のタケノコ取り・道路が駐車場代わりになる程の紅葉狩りの観光客等どれ位の人数なのか数えきれませんが、これだけの人数が接している国有林ってすごくないですか?今ある国有林を後世に伝えるために、多くの応援団として協力して頂くためにも、自分が果たす役割を模索しながら頑張りたいと思います。

森林管理局の案内

リンク集