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三陸北部森林管理署久慈支署山形森林事務所

「森林官紹介!」(平成25年9月)

三陸北部森林管理署 山形森林事務所

森林官 藤原 祐哉

まめぶ汁の古里から

  私の勤務する山形森林事務所は岩手県の沿岸北部に位置する久慈市山形町にあります。今、久慈市は朝の連続テレビ小説のロケ地であることから連日観光客で賑わっています。
  久慈市山形町は平成18年に旧久慈市と旧山形村が合併して出来た町で、シラカバを主体とする天然林及びアカマツやカラマツの人工林などとなっており、当事務所は国有林約6500haを管理しています。

 

シラカバ(山形森林事務所)

 シラカバ林

管内の一部は県立自然公園に指定されており、この公園には北上山地の平庭岳を中心とした平庭高原と太平洋に流れる久慈渓流が指定され、平庭高原には初夏に美しい朱色の花を咲かせるレンゲツツジや30万本以上もの白樺の天然林があります。

 

レンゲツツジ(山形森林事務所)

初夏の高原を彩るレンゲツツジ

また東北唯一の闘牛大会が行われており、地元の短角牛が出場し土煙を上げ激しくぶつかりあう姿に観客から歓声と拍手が沸き起こります。

 

迫力満点の闘牛大会

迫力満点の闘牛大会(久慈市より提供)


  さて、ドラマにも登場した旧山形村の名物「まめぶ汁」はお正月や結婚式に作られる伝統食で焼き豆腐・野菜・キノコそして小麦粉団子の中にクルミと黒砂糖が入っています。豆々しく健康に暮らせるようにと願いが込められており、お祝い時は団子が大きく作られ、味は初めて食べてもどこか懐かしい味がします。

 

名物「まめぶ汁」(久慈市より提供)

名物「まめぶ汁」(久慈市より提供)


  この5月には、山形町の国有林で植樹祭を開催し、地元の小学生や高校生、一般参加者など約200名がカラマツのコンテナ苗の植樹を行いました。山の手入れは川や海の環境守ることにもつながり、震災の影響で減少したウニなどが早く回復してくれることを願います。植樹木が伐採されるのはおよそ五十年後で次の世代への財産として地元や関係団体と協力しながら国有林の保全管理に取り組んでいきたいと考えます。

植樹する小学生(山形森林事務所)

植樹する小学生

 

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