ホーム > 森林への招待状 > 森林官紹介! > 津軽森林管理署大戸瀬森林事務所


ここから本文です。

津軽森林管理署大戸瀬森林事務所

「森林官紹介!」(平成25年5月)

津軽森林管理署大戸瀬森林事務所

森林官 平野 真規

巨木と歴史の西海岸より

私が勤務する大戸瀬森林事務所は、青森県西津軽郡鰺ヶ沢町と深浦町との町境にあります。

 

日本海

関の甕(かめ)杉から見た日本海

深浦町は、青森県の西の端に位置し、北は鰺ヶ沢町に接しており、西は日本海に面し、南は秋田県と接している海岸の街です。事務所からは、別名津軽富士と呼ばれる岩木山や日本海が見渡せる場所にあります。また、東には登録20周年を迎えた世界遺産白神山地があり、津軽国定公園の十二湖や夕日海岸等魅力的なフィールドがたくさんある町です。

 

たらちねのイチョウ

関のカメスギ

垂乳根(たらちね)のイチョウ

関の甕(かめ)杉

 

管内には、平成16年に指定された国指定天然記念物の「北金ヶ沢のイチョウ」や「関の甕(かめ)杉」と呼ばれる二本の巨木があります。イチョウは樹齢1,000年以上、高さ約31m、幹周り22mで、垂れ下がるたくさんの気根・乳垂の容姿から「垂乳根(たらちね)のイチョウ」と呼ばれており、お産をし母乳不足で困った女性に乳を授けるとして広く知られています。昨年には、イチョウのライトアップが試験的に行われ昼間とは全く別の雰囲気を映し出していました。

関の甕杉もイチョウと同様に樹齢1,000年と言われており、高さ約30m、幹周り8.2mで1955年に県の天然記念物に指定されています。

また、この地方を1797年に遊覧した菅江真澄が甕の形に似ていることから名付けたられたと言われています。甕杉の周辺には昭和30年に県指定史跡の関の古碑群があり、61から160cmの大小不同の自然石を使用した供養碑が42基出土されています。

最も古い碑は歴応3年(1340年)で新しい碑でも応永8年(1401年)と判明しており、城跡があったことも踏まえると、昔から栄えていた地域だったことが推測されます。

これから、雪解けとともに山の草木も動きだし、新緑が映える季節を迎え、山は活気に満ちあふれる時期になります。そんな元気な草木に迎えられ、山への感謝を忘れず、山の声が聞こえてくるような森林づくりを地元と連携を密にして、微力ながら努めて行きたいと思います。

森林管理局の案内

リンク集