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当署管内の人工林は約39.5千ヘクタール、天然林が83千ヘクタールで、人工林を中心にその整備に努めています。
治山工事による国土保全にも取り組んでおり、平成25年9月の台風第18号による豪雨により岩木山南東斜面の後長根沢で土石流が発生、渓流のほぼ全域にわたって多量の不安定土石が堆積したことから平成26年5月から3基の治山ダムの整備に着手し、平成27年度中にその工事を完了したところです。今後、その状況を監視していくことにしています。
なお、弘前市では弘前城の石垣の改修を予定しており、後長根沢の工事箇所周辺の転石を利用したいとの要望があります。必要な量、作業スケジュール等は現在弘前市で検討されておりますので、具体的になった段階で、法令に従った適切な対応となるよう、上局の指導を得て要望に応えたいと考えております。

土石流により流出した土石

完成した後長根沢の治山ダム
このほかに、平成27年度、深浦市広戸地区の民有林で48本の立木で松くい虫の被害が発生したところです。
発生した場所で国有林に最も近いものは国有林から500m程度しか離れておらず、国有林でも監視体制を強めているところです。監視により国有林で確認された立ち枯れの立木については、森林総合研究所に採取した試料の鑑定を依頼し、松くい被害の有無を確認作業を行いました。平成27年度に確認された立ち枯れ木45本については、松くい虫の被害ではないことが確認されております。平成27年度確認されたこの立ち枯れ木については、万が一に備え、平成28年度の早い段階までに全て燻蒸処理を行うこととしました。
今後とも民有林とも連携し監視体制を強め、万が一国有林で被害が確認された場合は、迅速に対応しその被害拡大防止に全力で取り組む考えでおります。
万が一に備え枯れたマツの燻蒸処理(松くい虫の被害なし)
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