ホーム > 森林への招待状 > 署長が語る! > 第24回:森林技術・支援センター所長(平成27年6月)
森林技術・支援センター「署長が語る!」平成27年6月 森林技術・支援センター 所長 野藤 昌弘
地球温暖防止等に向けた森林の公益的機能の発揮や民有林・国有林の連携による民有林の技術支援等を進めるため、平成25年4月より、「森林技術・支援センター」は地域の森林で求められる林業技術の開発・普及や研究機関の行う現地調査、林業事業体の行う職員研修へのフィールド提供等を行い、森林・林業の再生に取り組んでいます。 また、市町村森林整備計画作成への技術的支援等を行う森林総合監理士育成のための研修開催等において、関係機関との連絡調整等も行っています。 技術開発課題センターがある青森県中泊町周辺は、青森県津軽のヒバの生産地であることから、①ヒバ林施業に関する課題が2つ、森林整備を進める観点から、②低コストに関する課題が4つ、自生する広葉樹を活用する観点から、③針広混交林に関する課題が2つの合計8課題について取り組んでいます。
多雪寒冷地の東北地方における収穫から育林にわたる工程の低コスト化モデルを民有林で活用しやすい形に作成しています。
ヒバ施業実験林ヒバはヒノキ科アスナロ属の一種で、全国の現存量のおよそ7割が青森県の津軽・ 下北両半島に存在しています。 現在、増川ヒバ施業実験林と大畑ヒバ施業実験林は、ヒバ天然林施業を適切に進め るため、松川恭佐氏等による「森林構成群を基礎とするヒバ天然林の施業法」に基づ き、昭和6年に「増川ヒバ施業実験林」「大畑ヒバ施業実験林」を設定し、継続的に森林の推移に関するデータを取りながら、現在のヒバ天然林施業に活かされています。 当センターでは、設定当時の調査資料の電子化や調査データの整理等を行い、施業の効果を継続的に観察しています。
民有林支援の取り組み
近隣の見どころ袴腰岳(中泊町)
不動の滝(中泊町)
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