米代東部森林管理署上小阿仁支署

「署長が語る！」

平成27年1月

米代東部森林管理署上小阿仁支署

署長　米澤　実

管内の概要

上小阿仁支署では、秋田県北部を流れる米代川の最大の支流域で、重要な水源地帯となっている阿仁川及び小阿仁川流域を管轄しており、北秋田市（うち旧合川町，旧阿仁町，旧森吉町）と上小阿仁村の国有林、約6万3千haを管理経営しています。
管内にある森吉山（1,454m）や太平山（1,170m）は県立自然公園に指定されており、ブナなどの天然林による優れた景観を有しています。
また、奥羽山脈北西部森林生物遺伝資源保存林,森吉山クマゲラ特定動物生息地保護林等、学術上からも貴重な森林が多いことが管内国有林の特徴になっています。

森林の概況

管内の森林面積は96,537ha、そのうち国有林は63,360haで森林面積の66％を占めています。人工林の占める割合が40％、天然林は59％となっていて、天然林の占める割合が比較的多いのが特徴です。
古くからスギの本場として知られ、管内の約4割を占める人工林では計画的な木材供給を行っています。

管内の名所

上大内沢観察教育林とコブ杉

大正13年来、収穫試験地として調査してきたところで、往事の天然スギ林の構造を知るうえで、貴重な林分（林齢約230～280年生）となっています。近くには林齢80年生以上のスギ人工林があり、天然林と人工林の施業方法の違いを手近に観察することができ、地元の上小阿仁小学校の森林教室を行う際も当地を利用しています。
また、当地には「森の巨人たち100選」（林野庁）の一つに選ばれた「コブ杉」があります。

森吉山阿仁スキー場

雪質と積雪量に恵まれ、ゴンドラ・リフトが整備されています。ブナ林を縫うコースは、眺望に優れ、爽快なスキー・スノーボードを楽しむことができます。
また、6月から11月の初めにかけてゴンドラが運行される日があり気軽に初夏から晩秋にかけての森吉山への登山が楽しめます。

森吉山の樹氷