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仙台森林管理署「署長が管内を語る!」仙台森林管理署長 瀬戸口 満
仙台森林管理署は宮城県南部19市町の内5市8町に所在する国有林を管理し、面積はおよそ5万5千ヘクタールで、西は奥羽山脈、東は太平洋沿岸の海岸林、南は阿武隈山地となっています。
国有林の多様な利用と保全管内国有林は、奥羽山脈の山岳地帯、仙台市近郊に位置する都市近郊林、太平洋沿岸に広がる海岸林に大別されます。山岳地帯は都市部の生活用水、仙台平野の農業用水の水源となっているとともに宮城県の代表的な観光地である蔵王国定公園等の景勝地となっています。都市近郊林の自然休養林は市民の憩いの場として、海岸林は防災林としての機能を有しており、その機能にあわせて保全管理しています。 蔵王周辺地域蔵王国定公園をはじめ優れた自然環境を有する地域が多くなっています。その優れた景勝地の山麓には5つのスキー場や野鳥の森等のレクリエーションの森が設定されており、四季を通じて保健休養の場を提供しています。 また、蔵王植物群落保護林などを連結した「緑の回廊」が設定され、生物多様性の維持に資しています。
仙台市周辺地区管内北部の奥羽山系においても船形山植物群落保護林に所在するブナ二次林をはじめ多様な林相を見ることができます。 さらに、仙台市を取り囲むように所在する自然休養林は、その景観も多様で「水の森・憩いの森・見晴らしの森・浜辺の森・モミの山」と呼ばれ市民の身近な自然散策の場としてなっています。
また、地域住民の方々の自然環境や森林に対する関心も高く、先に紹介した自然休養林や施設を利用した体験活動や自然観察会の開催など、国有林をフィールドとして利用されています。
東日本大震災への対応東日本大震災で被災した海岸林では、その再生に向けて民有林・国有林を一体的に国直轄事業で実施し、地域の復興計画と整合性を図りつつ、概ね5年程度で盛土等の基盤整備を実施して、基盤整備が完了した箇所から順次植栽を行い、概ね10年間で全体の復旧を完了することを目指しています。
民有林・国有林の連携した取組森林・林業の再生に向けた取組みでは、低コスト作業システムの普及を目指した路網整備・作業技術の向上に資するための各種研修会等の実施、民有林・国有林の連携した取り組みとして共同施業団地の設定等、林業の活性化を進めていきます。
管内の国有林では、前述の活動のほか国民の森林として森林の持つ諸機能の維持、増進のため管理経営を進めるとともに、読者の皆様へ情報発信に努めて参ります。 今後も、ご支援、ご協力をお願いします。
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