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生物大絶滅時代を現す地層 | 有機炭素量が増え、同時に放散虫の化石が減る様子が記録されている地層 |
みなさんは、今から約2億5000万年前、ペルム紀と三畳紀という時代の境目に、海生生物の9割もの種が絶滅したとも言われる絶滅事件が起きたことをお知りでしたか?
東北大学と宮崎大学の研究者が、三陸海岸からおよそ20キロメートル離れた岩泉町安家の国有林内にあるひと続きの地層から、ペルム紀と三畳紀の海の生き物の化石を発見し、この地層がペルム紀と三畳紀の時代をまたいだ地層であることを明らかにし、この地層を「安家森セクション」と名付けました。
分析の結果によると、安家森セクションの地層には、ペルム紀の終わりに地層の中の有機炭素量(酸素が足りずに分解されなかった有機物)が増え、同時に放散虫(海のプランクトンの一種)の化石が減る様子が記録されているとのことです。
これは、当時の海中の酸素が無くなり、生き物がいなくなってしまった証拠であると考えられており、この発見は国際的な科学雑誌や学会に紹介され、世界中の科学者の注目を集めています。
「安家森セクション」の更なる研究により、地球の歴史上最大の事件の謎を解く鍵が見つかるかもしれません。
国道281号線から八戸川内大規模林道に入り、約18キロメートル南下。
奥岩泉山形林道に入り、約1キロメートル北進。
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