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27年5月12日
三陸北部森林管理署
4月30日(木曜日)株式会社ウッティかわい区界発電所2階会議室において、当署職員をはじめ岩手県森林整備課、沿岸広域振興局宮古農林センター、宮古市議員、宮古市農林課、宮古地方森林組合、管内林業事業体等の関係者35名が参加し、森林経営計画に関する勉強会が開催されました。
開催に当たり、勉強会を企画した株式会社ウッティかわい代表取締役澤田令社長より「林業・木材産業の更なる活性化のためには、森林経営計画を積極的に推進し、様々な制度を活用することが必要である」との挨拶がありました。
午前は、岩手大学農学部岡田秀二教授と当署小西署長の講演が行われ、岡田教授は「森林経営計画の必要性や役割、様々な制度」を熱心に話され、森林経営計画の作成者に対する国と県からの補助金制度が充実していることが紹介されました。しかしながら、活用されなければ制度そのものが無くなる恐れもあることから、県、市や森林組合に勉強してもらい、この制度を理解し、もっともっと活用してくださいというものでした。小西署長からは「東北森林管理局の主要取組事項」と「地域の課題解決に向けた民有林との連携」について講演しました。
午後は岩手県森林整備課久慈技術主幹から「森林経営計画の優遇措置」や「森林経営計画対象森林」等について講演が行われました。全ての講演が終了後に意見交換が行われ、意見交換で出た主な意見としては、「森林経営計画を作成する際の所有不明者の境界を明確にするのが大変」「計画を作成したいが、地元住民の考えが皆バラバラで、なかなか前に進まない」「現在は60年生くらいでも間伐を行うが、間伐ではなく皆伐を行って、伐採のサイクルを早めて欲しい」「スギやカラマツは植林してから、下刈り等で経費が係るので、下刈り等が要らないアスペン等(ポプラ)を植えたらどうか」等沢山の意見が出され、充実した意見交換になりました。
今回の勉強会では、参加者の中でも今まであまり知らなかった森林経営計画について勉強することができ、中でも参加者が一番驚いたことは、森林経営計画を作成すると様々な支援制度が受けられることでした。支援制度は「補助金制度での優遇」「税制の特例」「融資の特例」があります。森林所有者にとっては、支援制度があるのとないのでは、森林整備をする際に係る経費が全然違うので、このような制度はもっと、森林所有者の方々に浸透していき、これから森林整備がもっと進んでいけば良いと考えます。
今後も三陸北部森林管理署として、このような取組に県・市町村等と連携しながら、協力・支援や情報の提供に努め、地域の森林・林業の発展に寄与して行ければと考えています。
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三陸北部森林管理署
担当者:森林技術指導管
ダイヤルイン:0193-62-6448
FAX:0193-63-4872