平成23年度第2回国有林モニターアンケートの結果概要

四国森林管理局では、より一層「国民の森林」にふさわしい国有林の管理経営を推進するため、地域の皆様に国有林モニターをお願いし、ご意見をいただいております。 今回は、「木材の利用について」、「森林の保護と利用について」をテーマにアンケートを行いましたので結果をご紹介します。アンケート結果につきましては、今後の四国森林管理局の取組を進める上での貴重なご意見として参考にさせていただきます。アンケートへのご協力いただき、ありがとうございました。

1．木材の利用について

問1．資源である国産材の利用を進めるために、どのような分野に期待しますか。

 

問2．国や自治体では、公共の施設や設備等への木材利用を推進しています。あなたは今後、どのような施設に木材を利用していくことが望ましいと思いますか。（2つまで）

その他の意見

2．森林の保護と利用について

問1．保護林という言葉を聞いたことがありますか。

 

 

問2．みなさんは今後、保護林を利用するとすれば、どのような利用を進めていくべきと思いますか。（2つまで）

 

その他の意見

問3．保護林としてどのような森林や動植物を保護して欲しいと思われますか。

 

• サル、リス、ウサギなどが住みやすい環境を作ってほしい。
• えさになる木を増やしてほしい。 
• きれいな水と空気（マイナスイオン）を期待しています。
• 珍しい植物を残してほしい。 
• 人間の手があまり入っていない自然のまま残っている森林や、めずらしい動植物を保護してほしい。
• あまり人手をかけず、そのままの原生林を残して欲しい。
• 原生林があれば現状保護し、動植物については外来種を除去し、古来の姿として環境保全を行う。
• 元々その山にある、そして住んでいた森とする為の活動が必要。
• 森林浴ができる様に保護及びPRもして欲しい。
• 時代別のエリアをそのままの形で保護する。 自然力の学習に活用し、森林に負担をかけない今後を研究できるのではないかと思う。

 

 

問4．四国森林管理局では、増加するニホンジカによる森林被害の対策として植生回復の取り組みやニホンジカの侵入を防ぐための防護柵設置、囲いわなの技術開発などを行っていますが、内容や方法などについて、ご意見をお聞かせ下さい。 

その他の意見

 シカの保護区を作り、エリアを決めて監視する。

 シカ料理を地域の特産にして、PRする。

 

 

問5．森林で行うレジャーなど、森林の利用について関心のあることについてお教え下さい。

 

 

その他の意見

問6．あなたは、山や森林や渓谷にどのような施設が整っていれば、行ってみたいと思いますか。（3つまで）

問7．森林をレクリエーションの場として利用する場合、遊歩道やトイレ、案内板、休憩所などの施設の維持修繕や清掃、危険箇所がないかなどの点検をするためには、一定の費用が必要です。これらの費用について、あなたは、森林を利用する人も一部を負担すべきと思いますか。それとも負担する必要はないと思いますか。

 

 その他の意見

3．その他 

問1．林野庁や森林管理局・森林管理署（森林管理事務所）に関する新聞記事、テレビ報道等について、印象に残っている内容があれば、その記事、報道の具体的内容（ご記憶があれば市町村名あるいは地域名、森林管理局・森林管理署名の記載もお願いします。）とそれに対するご意見、ご感想をお書き下さい。

主なご意見

• 番組でシカの侵入を防ぐ対策をしているニュースを見た。
• 新聞、テレビ等の報道に気がつかない。
• 国際森林年特別セッションという記事が新聞に載っていましたが、この中で、毎年1,300万haの森林が減少しているとのこと。各国は森林資源を適切な管理運営ができるよう、法律の整備も必要だと思う。
• 台風で世界遺産である熊野古道の一部がこわされてしまい、残念。 

 

問2．今まで送付した資料などの中で、理解しにくい専門用語や文章がありましたら、教えてください。

主なご意見

• 森林管理局と森林管理署の業務内容の違いが分からない。
• 路網と林道の違いが理解しにくい。

 

問3．これまでのモニター活動で、森林、木、国有林等に対する考え方が変わったということがありましたらお答えください。

主なご意見

• ごみ箱があればごみがなくなると思っていたのに、反対で、ごみ箱がなければ自分達で持ち帰ったりして、さらにきれいになるということが分かった。
• 間伐材が、バイオマス燃料として再利用できるということが分かったので、ぜひ原発にかわる自然エネルギーとして活用してほしい。
• 森林の管理から環境まで、子供達から大人まで知ってもらえる取り組みがあちらこちらで行われている事に大変勉強になった。
• 民有林であっても、地すべり、土砂くずれなどの弊害があれば、国の方で対応すると聞いて驚いた。色々調査研究をされていることを知ったが、民有林へもその働きかけをされることを期待したい。
• 立て看板を見て、ああそうか、と思えるようになり、身体で、心で感じ取れるようになり、もっと知りたいと思えるようになった。
• 山の木はほったらかしではなく、いろいろな調査が行われているのだと知った。 
• 国有林と民有林の違いと、管理体制等が少し分かってきた。

  

 その他にいただきましたご意見・ご要望など

主なご意見

•  地球温暖化やCO2削減が求められている時代に、原子力発電に期待していたのですが、原子力にも期待できないことが分かった。これからは森林の活用を今まで以上に考えて行くべき時代になってきたと思う。
• 日本は地震国であるので、地震にもたえられる木材利用研究をして、安価な外国の木材を使用するのでなく、国内の木材を安く使用できる方策を考えるべきであり、そうすることで林業が盛んにもなる。
• 現場での体験を含め、モニター内容の充実を図るべき。
• 今後、補助ばかりでうまく行くとは思えない。農業は補助金で失敗しており、林業まで補助金でだめにする様な事は止めて欲しい。
• 広く多くの人に対し、森林を利用できる様な工夫をして欲しい。利用したい気持ちは多くもっているはずだが、利用方法が分からない。
• 私の住んでいる地域は私有林が多く、県・市町村の間伐補助、保育事業、林道開設などの補助行政があるが、林野は採算が合わず放任の山が大半である。補助を増やすべき。
• 広く色々な方面との連携を図り、多くの人に森林の大切さや自然の力を知ってもらう事が、国民の意識改革の中で必要だと思う。