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大分森林管理署

お知らせ(平成24年度)

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協働でミヤマキリシマの保護活動を実施(平成25年3月3日)

 阿蘇くじゅう国立公園の大船山国有林にはミヤマキリシマの広大な群落があり、国の天然記念物に指定されていますが、ノリウツギなどの樹木が増え続け、それに覆われた箇所は枯れて減少し、大分県版レッドリストの準絶滅危惧種にランクされていることから、維持・回復を図るためノリウツギなどの除伐作業に取組ました。

 この活動は、大分県及びNPO法人の呼びかけで、竹田市、環境省、大分森林管理署の行政機関のほか、山岳会、自然を守る会、ボランティアの方々が参加し、約50名で実施しました。作業地は大船山頂(1,786m)付近で登山に3時間掛かりましたが、快晴で無風と冬山では珍しく絶好の天候に恵まれ、すばらしい展望の中での活動となりました。この活動は報道関係者が同行してテレビと新聞で大きく報道され、関心の高さが窺えました。

 大分森林管理署は、今後も関係機関・団体との連携・協働によって、ミヤマキリシマの保護活動に取り組むことにしています。

活動中の様子  活動中の様子  実行後の様子  参加した皆さん

  

シカに負けない省コストな大苗造林方法確立への取組(平成25年3月1日)

 高コストな獣害防止ネットを設置せずにシカ被害を防ぐ方法として、樹高150cm以上のスギ大苗を2月下旬に試験的に500本植付けました。

 現在、シカ被害対策の獣害防止ネット設置、維持管理等には多額の経費が掛かり造林コストの多くを占めているにも拘わらず、万全ではありません。そのため、スギの梢端部(先端)がシカに食害されない高さである樹高150cm以上であれば、成林すると考えて取り組んでいるものです。また、樹高が150cm以上であれば、下刈り終了時(5年生程度)のスギ造林木と同様な樹高となり被圧の心配も少ないので、下刈りも省略できると考えています。

 大苗を植栽したことにより植付けコストが多少高くなっても、獣害防止ネット及び下刈りを省略し、植付け本数も1,000本/haとしたことから、造林全体のトータルコストから見れば大幅な省コストになることが期待されます(各種功程調査結果及びコストは計算中)。

 この取組は藤川内森林事務所が発案し、当署のプロジェクトとして事例調査や検討を重ね、九州森林管理局と森林総合研究所九州支所の極力を得ながら実施しています。

 冷たい雨が降り出した中多くの職員で実施しましたが、この試験の成果に期待が膨らむ作業となりました。なお、この試験の結果は流域管理システム推進発表大会で発表する予定ですのでご期待下さい。

植栽前の大苗  大苗植栽後  大苗植栽後  大苗を植栽しシートと支柱を設置後   大苗を植栽し支柱を3本設置後

 

傾山稜線のシカ被害跡地再生のため獣害防止ネットを設置(平成24年12月20日)

 傾山避難小屋から傾山に掛けての稜線の大分県側(豊後大野市)は、ブナ、モミ、イタヤカエデなどの原生林となっていますが、適正頭数を大幅に上回るニホンジカが生息し、その食害によって地表付近の植物は殆どがなくなっています。また、高木は樹皮を剥がされて枯れるおそれがあるものもあります。このままでは、豊かな森林生態系・生物多様性の維持ができなくなるおそれがあることから、シカ被害防止のため、平成22年度から獣害防止ネットを設置しています。

 設置場所は、標高が1,300m~1,400mあり、道路から遠く離れていて資材の運搬が困難であることから、各年度とも500m程度ずつ設置し、これまでに1,650m設置しました。獣害防止ネットを設置してもシカがネットをめくって侵入することもあるため、小規模に区切り、かつ、通常より資材を多く使用して丈夫に設置しています。

 獣害防止ネットを設置した区域は、これまでにシカの侵入はなく、地表に植物が再生しつつあります。

平成24年度設置箇所  平成24年度設置箇所  平成23年度設置箇所  平成22年度設置箇所

 

森林管理局が開発した「巾着式網はこワナ」のキャラバンを開催(平成24年12月6日)

 九州森林管理局森林技術センター(宮崎市)が「巾着式網はこワナ」を開発し、「森林の流域管理システム推進発表大会」(九州林政連絡協議会主催)において最優秀賞を受賞したことから、普及を目的として大分県林業会館(大分市)においてキャラバンを開催しました。

 キャラバンには、大分県、市町村、水源林事務所、猟友会、森林管理署から約100名の参加があり、当署長の挨拶の後、九州森林管理局森林技術センター副所長から、開発した経緯の説明と、「巾着式網はこワナ」は従来の金属製の箱ワナと比べ、①安い(既存ネット再利用で約5千円)、②軽い(5kg)、③ポータブル(リュックに収納可能)、④設置が早い(設置が簡単で一人で可能)などの特徴があるとの説明がありました。その後、設置の実演と、参加者にシカ役になってもらい捕獲までの実演が行われ、「是非、皆さんにも使っていただいて、更に良いものに改良していきたい」とのことでした。

 参加者からは、「ネットの色の違いによってシカの反応に差があるのか」「網の外側から餌を食べられてしまうことはないか」「餌に慣れて食いつきが悪くなった場合はどのような対応をしているのか」といった質問が次々に出され、関心の高さが窺えるキャラバンとなりました。

 今回のキャラバンで使用した「巾着式網はこワナ」は、大分森林管理署でご覧になれます。大分森林管理署は、今後もシカ対策に取り組むとともに、シカ対策の情報を発信していくことにしています。

キャラバンの様子  キャラバンの様子  キャラバンの様子  キャラバンの様子

 

森林作業道現地検討会を開催(平成24年12月4日)

 佐伯市宇目に所在する柏山国有林の保育間伐(活用型)実行箇所において、大分県、佐伯市、森林組合、林業関係法人、素材生産事業体、当署から総勢65人が参加し、森林作業道現地検討会を開催しました。

 今回は、森林作業道作設指針の理解を深め、作設技術の向上を図るとともに、民有林への普及を目的として実施しました。

 はじめに、当署職員が現地と森林作業道作設指針について説明を行い、次に、本年度に作設した森林作業道のポイントとなる箇所で、作設したオペレーターから説明を受け、意見交換を行いました。参加者からは、「路網が急傾斜になるのを避ける線形はこうだと思う。」「岩を避けるためにどのような線形を選ぶのか。」などの活発な意見が出されました。

 午後からは、次年度以降に森林作業道作設を予定している箇所で、最適な線形を図面上で検討し、現地踏査を実施しました。また、森林作業道作設指針が示す縦断勾配18%以下は踏査段階でどのように見えるのか、地形の傾斜が急な場合の盛土法面の長さはどのようになるのか、などの検討を行いました。

 大分森林管理署は、より良い森林作業道を目指して今後も作設技術の向上を図るとともに、民有林関係者に対して情報を発信していくことにしています。

森林作業道検討会  森林作業道検討会  森林作業道検討会  森林作業道検討会

 

「緑の雇用」現場技能者育成研修生が間伐展示林で研修(平成24年11月28日)

 由布市の星岳国有林に設定している間伐展示林を、「緑の雇用」現場技能者育成対策事業の研修生14名が視察研修に訪れました。この研修は、大分県から林業研修業務を受託した「公益財団法人森林ネットおおいた」が実施しているもので、本年7月にも間伐技術研修が実施され18名が視察研修に訪れました。

 この間伐展示林は、大分森林管理署と大分中部流域林業活性化センターが連携し、間伐に関する知識の普及のため平成17年に設定したものです。面積は12.4haで、これを8つに区分して、列状、帯状、放射列状、定性、鋸谷式で間伐を実施しています。平成23年度には、大分県から「次世代林業の森林づくりモデル林」にも指定されました。

研修生からは、「各種の選木方法による間伐林を一度に見ることができ大変参考になった」と好評でした。

視察研修の様子   視察研修の様子   視察研修の様子

 

森林整備推進協定を締結(平成24年11月19日)

 大分森林管理署、大分県及び独立行政法人森林農地整備センター大分水源林整備事務所は、森林の多面的機能の高度発揮と資源の循環利用を図るため、連携・協力して団地化を推進し、合理的な路網の整備や効率的な森林施業の実施に取り組むことを目的として、森林整備推進協定を締結しました。

 協定の対象地域は、大分県佐伯市傾山地域の森林(国有林531ha、大分県営林55ha、水源林造成事業林176ha、合計762ha、添付位置図参照(PDF:1,583KB))とし、協定対象地域全域を森林共同施業団地としています。

協定締結式        

 

大分県農林水産祭で「木使い」などをアピール(平成24年10月25日)

 大分県の恒例行事の一つである「農林水産祭」が10月20日と21日に別府市で開催され、大分森林管理署も国有林コーナーを設けて、パネルによって森林の機能などの紹介や森林からの贈り物(林産物)の販売を行い、「木づかい推進月間」の一環も兼ねた活動を展開しました。

 今回は「丸太切り大作戦」「蜂の巣探検」「鹿の角の販売」等と銘打って活動を展開したところ、天候に恵まれたこともあって多くの家族連れやカップル(新旧を問わず)の来場があり大好評でした。特に「丸太切り大作戦」 では、子供達が丸太と一所懸命格闘している姿が印象的でした。

 大分森林管理署は、今後もこのような機会を捉えて森林の機能や林業の大事さ、木使いのPR活動に取り組んでいくこととしています。

丸太切り大作戦  丸太切り大作戦  丸太切り大作戦  蜂の巣探検

  

久住山の登山道沿いに立入規制のロープ柵を設置中(平成24年10月1日)

「くじゅう連山」の大部分は国有林です。そのうち竹田市内と由布市内は大分森林管理署が管理しています。

 「くじゅう連山」は、九州本土最高峰の中岳や主峰の久住山などが連なり、展望がすばらしいことやミヤマキリシマなどの高山植物が自生していることから、大変多くの登山者が訪れます。登山に当たっては、高山植物保護や遭難防止のため、登山道以外への立入はご遠慮願っているところですが、登山道以外に立ち入った跡を見かけます。

 このため、大分森林管理署では、牧ノ戸峠コースの西千里浜や扇ヶ鼻などにおいて、登山道以外への立入を規制するロープ柵を登山道沿いに設置中です。また、ロープ柵設置の目的を登山者にお知らせするため、看板も3基設置しました。

ロープ柵設置中   ロープ柵設置中   ロープ柵設置後   看板設置後

  

森林保全巡視員を委嘱(平成24年6月22日)

 大分森林管理署では、森林保全巡視員として6名に平成24年6月22日から平成26年3月31日まで委嘱しましたのでお知らせします。森林保全巡視員は、委嘱証明書を携帯し、「森林パトロール実施中・九州森林管理局」と表示した腕章を着用しています。

森林保全巡視員の任務とパトロール指定区域は次のとおりです。

森林保全巡視員の任務

 ゴミの不法投棄の防止、森林火災の防止、高山植物等の盗採・損傷の防止、各種施設・標識類の保全等について、大分森林管理署長に協力して指定区域内の国有林を臨時任意にパトロールし、国有林において異状その他特別の状況を認めた場合は、大分森林管理署に報告することになっています。

パトロール指定区域

くじゅう連山のうち竹田市内及び由布市内の国有林

傾山地域のうち大分県内の国有林

 

森林保護員によるパトロールを実施中(平成24年6月12日)

 阿蘇くじゅう国立公園内の「くじゅう連山」は大部分が国有林です。そのうちの竹田市内と由布市内は大分森林管理署が管理しています。また、祖母傾国定公園内の「祖母山」も国有林であり、そのうちの大分県側は大分森林管理署が管理しています。

 「くじゅう連山」には、九州本土最高峰の中岳や久住山などが連なり、展望がすばらしいことやミヤマキリシマなどの高山植物が自生していることから大変多くの登山者が訪れます。「祖母山」も展望がすばらしく、アケボノツツジなどの高山植物が自生していることから多くの登山者が訪れます。(どちらも日本百名山となっています)

 このため、大分森林管理署では、植物の盗採や損傷の防止、登山者に対するマナーの啓もう等を目的として、森林保護員(愛称:グリーン・サポート・スタッフ)に6名採用し、「くじゅう連山」と「祖母山」でパトロールを実施中です。森林保護員は「身分証明書」を携帯し、「グリーン・サポート・スタッフ」と表示した腕章・帽子・服を着用しています。

森林保護員

  

大学生が間伐展示林を見学(平成24年6月11日)

由布市の星岳国有林に設定している間伐展示林を九州大学の教授・学生17人が見学に訪れました。

 当展示林は、大分森林管理署と大分県中部流域林業活性化センターが連携し、間伐に関する知識の普及のため平成17年に設定したもの。展示林は約12ヘクタールを8つに区分して、列状、帯状、放射線状、定性、鋸谷式で間伐木を選木しています。また、無間伐の対照区も設けています。

 学生は、各種の間伐方法を実際に見て大変興味を持ったらしく、念入りに展示林内を見て回り、多くの質問をしていました。

大学生が間伐展示林を見学

  

県民64人が保育間伐を体験(平成24年6月9日)

 由布市立石国有林の分収造林「平和と環境の森」において、契約者の「食とみどり・水を守る大分県労農市民会議」の関係県民64人が、保育間伐に取り組みました。

 はじめに、当署職員が森林の役割や環境問題、間伐の目的や方法について説明。次に、参加者は輪尺と測桿を用いて間伐調査を体験。その後6班に分かれ、当署職員の指導のもと、子供を含む全員が間伐木の伐倒にチャレンジしました。また、間伐木を用いて歩道修理も行いました。

 小雨の中での作業となりましたが、間伐木が倒れるたびに参加者から拍手や歓声が上がり、有意義な体験林業となりました。

間伐調査体験の様子   保育間伐体験の様子   保育間伐体験の様子   参加された皆さん

  

お問い合わせ先

大分森林管理署 
ダイヤルイン:097-532-9281
FAX:097-532-2357

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