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広報九州・平成20年8月号

第2回実践・公開講座

絵手紙作りに25人 楽しみながら森林の大切さ学ぶ

7月27日、監物台樹木園において第2回「実践・公開講座」絵手紙を行い、25人が参加しました。
これは、絵手紙を通じ、森林の公益的機能を知っていただこうと企画したものです。
講師の、九州森林インストラクター会の松野親人さんは、「絵手紙を通じて、森林や環境に目を向けるきっかけにしてもらえればうれしいです」とあいさつ。
はじめに、地球温暖化に対する森林のはたらき、環境と森林のかかわりなどを学び、絵手紙の起源や描き方について説明を受けた後、絵手紙作りに掛かりました。
講師から「最初はヘタでもいい、ヘタがいい!ヘタでも描いているうちいい味が出てくるもの」と、極意が伝授されると、緊張していた参加者も、和んだ様子で、ナスやトウモロコシなどの夏野菜や花の題材を手に取り制作に取りかかりました。参加者は、色づけや細かい部分の描き方などに苦戦していましたが、講師のアドバイスに難問が解決したのかイキイキとした素晴らしい作品に仕上げていました。
最後に、出来上がった個々の作品を額に入れて講師の講評がありました。参加者からは、「こうして見ると、私の作品もよく見える」などの声が聞かれました。絵手紙を楽しみながら、植物をじっくり観察し、森林の大切さを学んだ一日となりました。
(担当:指導普及課)


松野先生の指導を熱心に聞き入る参加者

完成した参加者の作品

森と湖の大切さPR

大分西部森林管理

「森と湖に親しむ旬間」の行事の一環として、「耶馬渓ダム湖畔祭り」が行われ、当署は木工教室を実施。杉板を使った虫かご100個を準備しました。子供たちは職員の指導の下、虫かごづくりに取りかかりました。なかなか上手く行かない者、お父さんが一生懸命な親子などで賑わい、スタンプラリーで集めた引換券とカブト虫を引換え、出来上がった虫かごに嬉しそうに入れていました。職員も汗だくで対応し、完成すると喜ばれ、森と湖の大切さをより身近なものとしてPRすることができました。


虫かご作りに取り組む参加者

低コスト路網で検討会

熊本森林管理署

熊本市金峰山国有林において、簡易で耐久性を有する低コスト路網の現地検討会を開催。当日は、職員およびホームページで参加を募った林業事業体約50人が参加しました。講師に招いた重機オペレーターによる実演で、従来の作設法との違いを学びました。午後からは事業体が実際に重機を操作し、職員は、S字のコース取りを行いました。今後は、それぞれの現地にあった作業路の開設に署を上げて取り組むこととしています。


オペレータの実演を見守る参加者

郷土の森で環境整備

佐賀森林管理署

佐賀県鹿島市平谷地区の国有林に設定している「平谷郷土の森」において、能古見地区振興会、鹿島市および職員が除伐作業を実施。これは、子供達が森林散策や野外学習活動の場として訪れるため、林内の環境整備を図り、森林に親しんでもらえればと行われたものです。作業された林内は、明るく見通しがよくなり、安全かつ安心して多くの人達に利用され、地域の振興に繋がればと願っています。


林内の環境整備を行う参加者

照葉樹林復元に向け現地検討

除・間伐お優先順位など意見交換

「綾の照葉樹林プロジェクト」復元エリアにおいて照葉樹林復元のための現地検討会を、照葉樹林復元・局推進チームメンバーと事業実行を担う宮崎森林管理署職員の計20人に加え、綾の照葉樹林プロジェクト推進協議会(てるはの森の会)員の参加の下、開きました。
当日は、平成19年度に間伐を行った林分の状況を検証した後、平成20年度計画個所において、照葉樹導入を促すための除・間伐の優先順位や実施に当たっての問題などについて話し合いました。
その結果、照葉樹林へ復元を図るためには混交状態の人工林での除伐より一斉人工林の間伐を優先する方が効果的効率的であることや、鹿による食害が増加していることを考慮して行う必要があることなどの意見があり、今年度の予定個所の一部の見直しなど、箇所変更を含めた検討を行うことを決定して検討会を終了しました。

(担当:計画課)


現地で検討を重ねる参加者

児童ら森林の大切さ学ぶ

西都児湯森林管理署

宮崎県西都市立茶臼原小学校6年生14人を対象に、理科の授業の一環としてお届け講座を行いました。当日は、スライドを使い森林の働き、多様な生物との関わり、地球温暖化防止などの働きについて学習した後、実際に木材を手に取り丸太を観察しました。年輪のできる仕組みや特徴、木材は切る方向により強さや性質が異なることを活かして利用されることを学びました。児童らは、地球環境を守る森林の役割と繰り返し使える資源としての大切さについて真剣な眼差しで授業を受け、質問にも活発に答えていました。


年輪の仕組みを学ぶ児童

路網検討会に60人が参加

熊本南部森林管理署

多良木森林事務所管内の立石国有林において、崩れにくい低コスト路網の作設技術の向上や、より一層の定着に向け現地検討会を実施。当日は管内の林業事業体、当署職員約60人が参加し、事業体のオペレーターによる重機での実技と職員による説明などを加えながら実際に路網を作設し、オペレーターも交替しながら実技を行いました。参加者からは、線形の見方や表土ブロック積みのやり方など多くの質問が出され、それぞれの現場にあった路網整備ができるよう、更に推進していくこととしました。


技術向上に向け検討

120人が海岸林を清掃

宮崎北部森林管理署

宮崎県日向市のお倉ヶ浜海岸林と日向海岸風景林において、クリーン活動を行いました。当日は、ウオーキングクラブや海岸林近郊の施設の社員、地区住民など2日間で約120人が参加し、林内や海岸沿いのゴミ拾いや遊歩道の草払いなどの清掃活動に汗を流しました。参加者からは「森林管理署が率先してクリーン活動に取り組んでいただき、ありがたい。来年からは、住民に多く参加してもらいたいので、日曜日に行ってほしい」などの声が聞かれ、住民の環境問題や環境整備に対する意識の高さが伺えました。


海岸林を清掃する参加者

第8回連携会議を開く

地域づくりワーキンググループ誕生

6月20日、綾町役場会議室において、綾の照葉樹林プロジェクト(綾川流域照葉樹林帯保護・復元計画)第8回連携会議が開かれました。
会議では、(1)平成19年度の事業実施報告、(2)平成20年度の事業計画(案)、(3)地域づくりワーキンググループ(WG)の設置について審議。いずれの議事も全会一致で承認され、平成20年度事業が本格的にスタートするとともに、地域づくりWGが始動。会議終了後、新たに設置された地域づくりWGの委員への委嘱状交付が行われました。
地域づくりWGは、有識者や住民代表などで構成され、より多くの地域住民が綾の照葉樹林プロジェクトに参画する仕組みづくりやプロジェクトの活動を通した地域の活性化策などの企画・提案を行うことを目的に、今回の始動を契機に本プロジェクトがより地域に根ざしたものとなることが期待されています。
(担当:計画課)


委嘱状を交付されたWGの委員

大学生26人が治山研修

鹿児島森林管理署

鹿児島大学農学部生物環境学科26人の課外研修が、当署の桜島地区民有林直轄治山事業個所で行われました。当日は署長、治山課長が湯之平展望所において治山事業の概要を説明したのち、引の平上流の荒廃状況および長谷川上流で現在実施中の治山工事を現地視察しました。学生からは、「治山と砂防との違いや航空実播工の成果など、大変興味深い研修でした」などの感想がありました。この模様はテレビ放映もされ、当署が進めている治山事業を大いにPR出来ました。


治山事業の説明を熱心に聞く学生

安全協議会に103人が参加

大隅森林管理署

請負事業体等安全協議会を鹿児島県鹿屋市中央公民館において開催。当日は関係団体26社76人、職員27人、計103人が参加しました。冒頭、署長より安全管理の取り組みに対する要請を行い、次長より昨年度の災害事例を説明し類似災害の撲滅を呼びかけました。また、労働基準監督署の安全専門官よりリスクアセスメント・保護具の着用についての講演を受け参加者は真剣に聞き入っていました。最後に今年度の無災害を誓い閉会しました。


安全協議会へ参加の皆さん

児童らが森林環境を学ぶ

鹿児島森林管理署

鹿児島県姶良町立西姶良小学校5年生児童43人、湧水町立栗野小学校6年生児童48人に対して森林教室を行いました。西姶良小学校では、長口技官と古川技官の若手コンビによる紙芝居、丸太切り体験や木工品作りを実施。また、栗野小学校では、パワーポイントにより森林の働きや役割、地球温暖化問題などについて説明しました。当署では本年度も、森林環境教育を積極的に展開することとしています。


紙芝居をする職員

由布岳の登山道を整備

大分森林管理署

当署と大分西部署が管轄する由布岳において、山頂部の崩落個所が登山道に近接したため、由布・鶴見岳自然休養林保護管理協議会の要請により、大分県山岳連盟をはじめ関係者27人が参加し、新たに登山道を整備しました。登山道の整備には、看板やロープで新ルートを表示し、歩きやすいように足場を確保しました。新たな登山道を整備する事で広く一般の方々に由布岳の景観を安全に楽しんでいただく事ができると参加者全員が満足して下山しました。


看板を設置する参加社

熊本森林管理署から微笑ましい便り届きましたので紹介します

山男の手にヤマガラ舞い降りる

熊本市金峰山の一角にある熊本森林事務所の休憩所では4人の職員が、森林の管理や整備事業に携わっています。 この休憩所近くに「ヤマガラ」が訪れるようになり、4人の山男たちは餌付けはできないか?と、時間を見つけてはピーナッツを片手に乗せて餌付けに挑戦しました。 「ダメかなぁ、やっぱり無理か、いや!そのうちに乗るよ」とみんなで辛抱強く繰り返し1年が経過。あきらめていたそのとき、「乗った!」山男のごつい手にヤマガラが舞い降りてきたのです。小鳥の足の温もりが手のひらに伝わり、喜びもひとしおのようです。

保全協議会40人が森林整備

西都児湯森林管理署

宮崎県木城町にある「 フォレストピア石河内 」において、石河内自治公民館、木城町、林業事業体、当署の4者で設立している保全協議会員約40人が参加し、森林整備を行いました。当日は、朝から小雨の中の作業となりましたが、散策歩道の整備や展望所周辺区域内の下草払い、ツツジへの施肥、ソメイヨシノの天狗巣病の処置、周辺の保育間伐など慣れた手つきで手際よく進められました。参加者は作業終了後の達成感に満足した様子でした。


下草払いをする参加者

現場パトロールし意見交換

大隅森林管理署

熊本林業土木協会鹿屋支部との合同パトロール、意見交換会を行いました。当日は、昨年の集中豪雨により被災した災害復旧現場3個所のパトロールを行い、参加者全員が現場に対し忌憚のない意見が出されました。各社共意見を真摯に受け止めメモを取る姿が見られました。その後、昨年の災害事例などについて意見交換を行うとともに治山課長からは現場実態に応じた厳しい指摘を行いました。最後に今後の森林土木技術の更なる研鑽を誓い閉会しました。


災害復旧現場をパトロール

遊歩道に樹名板を設置

宮崎北部森林管理署

今年の3月末に景観形成事業で整備した宮崎県五ヶ瀬町波帰国有林内の遊歩道沿いに、歩きながら楽しめる遊歩道となるよう樹名板の設置作業を行いました。当日は、霧立山地の自然環境を守る会会長の指導のもと、当署職員、熊本森林管理署、五ヶ瀬町役場から14人が参加しました。花や実の写真、花の咲く時期や実のなる時期を表示した樹名板は、ここを訪れる入林者に森林に対する理解を深めることに大いに役立つことが期待されます。


樹木板を設置する参加社

サポーター参加を呼びかける

綾プロジェクト森林の市に出展

東京都日比谷公園で開かれた「森林の市」 に出展・参加し、「綾の照葉樹林プロジェクト」の普及と当プロジェクトへのサポーター参加の呼びかけを行いました。
当日はあいにくの雨模様でしたが、全国各地から70を超える団体が参加しました。
当ブースでは、綾の照葉樹林プロジェクトを紹介したDVDの放映、パネルの展示、パンフレットの配布などを行いPRを実施。
特に、木工品作成コーナーでは、木と触れ合いながら、照葉樹林への復元活動や間伐材利用の取り組みについて理解を深めてもらうため間伐材を活用した木製キーホルダー「モックン」作りを行いました。大人から子供まで幅広い参加があり、好評を得た「森林の市」となりました。

(担当:計画課)


出店した「綾の照葉樹林プロジェクト」ブースは大盛況

児童6人が森林に親しむ

大分西部森林管理署

大分県宇佐市安心院町の中州国有林休憩所跡において、宇佐市立福貴野分校全児童6人を対象に、森林学習を実施。これは、当分校より、当署の安心院森林官へ要請があったものです。当日は、山下森林官が講師となり、オリエンテーション、森林の役割などを学び、枝打ち・間伐の体験、木登り、秘密基地作りやブランコ遊びなどを行いました。児童らは、森の中で時間の経つのを忘れ、楽しい一日を過ごし、名残惜しそうに帰って行きました。


間伐を体験する児童

森林管理局の案内

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