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広報九州・平成19年7月号

初夏の坊がつるへ

九州森林倶楽部が初イベント

5月27日、第1回九州森林倶楽部イベント「初夏の坊がつるを訪ねて」を開催。53人が参加し、大分県九重町の坊がつるを訪れました。これは通達の改正により、今年度から森林倶楽部を改め、九州森林倶楽部としてリニューアルし、九州独自の取組みとして再スタートしての初めてのイベントです。
参加者と昨年度に引き続き運営を委託したNPO法人災害通信ネットワーク・森林監視隊及び職員の一行は、マイクロバス3台に分乗して局を出発。天候には恵まれたものの黄砂の影響で山並みもぼやけていましたが、途中休憩をはさみながら大船山林道終点にほぼ予定通りに到着しました。
そこから、坊がつるを目指し、ハルリンドウやイワカガミなど坊がつるを代表する高山植物や樹木の観察を行いながら、午前1時間程歩いて目的地に到着。お目当てのミヤマキリシマはまだ蕾でしたが、参加者は思い思いに写真を撮るなど初夏の坊がつるを堪能していました。
中でもイワカガミは参加者の間でも特に珍しく、見つけたときには、「写真で名前は知っていたが見たのは初めて」と話すなど、その可憐さにしばし眼を奪われていました。
心配していた黄砂の影響も、坊がつるではさほど気にならない程度で、平治岳・大船山・中岳など主要な山々を見渡す事が出来てひと満足。参加者は、心地よい高原のひとときを過ごした後、帰路に付きました。
次回は9月、宮崎県西都市の「森林の巨人コウヤマキを訪ねて」を開催予定です。

(担当=指導普及課)


↑53人が参加し、坊がつるを訪れました=大分県九重町

↑イワカガミ

低コスト路網で検討会

長崎森林管理署

雲仙千々石森林事務所管内で、低コスト路網の現地検討会を実施。参加者は路網を開設した請負事業体のオペレーターから開設に当たっての苦労話や反省点等の説明を受けた後、意見交換をしました。また、チルホールを使ったかかり木処理方法を学ぶなど、安全確保対策について知識を深めました。

緑の少年団ら73人が植樹

熊本南部森林管理署

八代みどりの会の植樹祭を熊本県八代市妙見町上宮国有林内で行いました。国民参加型の森づくりとして行っているもので今回が10回目。当日は八代市みどり推進協議会、八代市四つのロータリークラブ、八代市緑の少年団、当署職員ら73人が、サクラとツツジの苗木90本を植樹し、シカの食害防止のネットを張り、各人が名前を書いた札を立てました。

ボランティアで林道整備

宮崎南部森林管理署

林業土木協会会員の協力により林道整備を実施。各森林事務所管内の主要路線で、横断溝・側溝の清掃や路面整備を行いました。作業終了後は、「梅雨時期を前に、立派な整備が出来て降雨による路面流出等が防げる」と、整備された路線を見ながら談話が弾みました。

綾プロジェクト 照葉樹林復元活動へ参加を綾町でもフォーラム開く

日比谷公園で森の市

5月12日と13日の両日、東京の日比谷公園で、林野庁などの主催による「森林の市」が開かれました。これは「みどりの月間」中に行われた各種緑化行事のひとつで、都市住民に森林・林業や国有林に対する理解を深めて頂くため開かれたものです。
綾の照葉樹林プロジェクト連携会議では「綾の照葉樹林プロジェクト」の普及とサポーターへの参加を呼びかけようと出展。展示コーナー、木工品作成コーナーなどを設け、同プロジェクトの取組や森林・林業、地元・宮崎県綾町への理解を深めて頂きました。
当日は、全国各地から70を超える団体が参加し、多くの来場者で大賑わい。同プロジェクトの展示コーナーでは、プロジェクト紹介のDVD放映、パネルの展示、パンフレット配布などを行い、プロジェクトの普及宣伝や「てるはの森の会」へサポーター参加を呼びかけました。
また、木工品作成コーナーでは、木材と触れ合い、照葉樹林への復元活動や間伐材利用の取組について理解を深めてもらうため、宮崎森林管理署が準備したアクセサリー「モックン」の作成を行い、大好評でした。

綾町で初のフォーラム

5月26日と27日の両日、宮崎県綾町サイクリングターミナルで「照葉樹林文化シンポジウム実行委員会」主催の「照葉樹林文化シンポジウム2007」が開かれ、局計画課や宮崎森林管理署の関係職員が参加しました。
1日目は約50人が参加し、照葉樹林ウォーキングや上野登宮崎大学名誉教授の講話などがありました。
2日目は約70人が参加し、初めての取組である「照葉樹林研究フォーラム」が行われ、綾プロエリア内で調査研究を行っている各研究機関などの関係者が、これまでの研究成果などを報告。伐採後の植生の回復に関する分析やエリア内の動植物の生息・生育状況など、いずれも今後の綾プロジェクトの実施に参考となることばかりで、今後このような取組が一層進んでいくことが期待されます。

(担当=計画課)


不法投棄監視員を委託

宮崎森林管理署

宮崎県の一ッ葉海岸林における産業廃棄物の不法投棄や盗採、枝等の不法窃取などの取締監視員として、地元檍振興会会長はじめ6人に委嘱しました。同会による一ッ葉海岸林の巡視活動は、平成11年からスタートして今年で9年目で不法投棄防止等のために大きな役割を果たしてきています。また、植樹活動や松林の手入れも自主的に行うなど「みんなで創ろう一ッ葉の森林」の実現に向けても大きく貢献しているところです。

生徒ら50人が古見岳登山

沖縄森林管理署

沖縄県竹富町立大原中学校の生徒など50人が参加し、大原森林事務所の首席森林官のガイドで古見岳登山を実施。当日は絶好の登山日和で、予定より早く古見岳山頂に到着し、サンゴ礁のコバルトブルーの海に浮かぶ八重山諸島の島々の眺望に歓声が沸き上がりました。生徒は「きつかったが登れて良かった」と話すなど思い出多い登山となりました。

養生園祭で森林環境啓発

熊本森林管理署

熊本県菊池市にある菊池養生園で「いのちと病」をテーマに開催された2007年養生園祭に参加し、ブースにはパネルを展示するなど森林環境を啓発。本立て・もっくんづくり、丸太切り・火起こし体験、ヒノキのまな板・竹の杖の販売など行い、多く親子連れなどで賑わいました。中でも古代に用いた道具を使っての火起こしでは、火が着くと大歓声が上がりました。

くじゅう登山道を整備

大分西部森林管理署

環境省くじゅう自然保護官事務所と九重の自然を守る会等の協力を得て、登山者などの入林者が、安全で楽しくふれあいができるよう、国有林内にある長者原から雨ヶ池コースのくじゅう登山道の整備を行いました。当日は20人が参加し、歩道のポイントや土石流の危険箇所に案内標識や注意標識などを設置。登山者から「おかげでたすかります」と感謝の声をかけられました。


壊れにくい作業道実現へ

宮崎南部森林管理署

より壊れにくい作業道の実現に向けて、新たな工夫を取り入れ施工等についての現地検討会を行いました。主な工夫は、1.最初に基礎堀をしっかり入れる2.掘削は基礎堀に続く谷側の斜面から順に行う3.掘削した土砂は基礎堀の上に運び、よく転圧しながら積み上げる4.盛土勾配は1程度(45度)に寝かすことなどで、有意義な検討会となり、今後、路網の整備に活かしていくこととしました。


児童130人に森林教室

都城支署

青井岳国有林において、宮崎県三股町立三股西小学校4年生130人に「木を調べよう・林業体験・自然探索」の三つのプログラムで森林教室を実施。児童らは職員と共に輪尺と測竿を使って収穫調査や丸太切りなどを体験。自然探索では、職員から樹木の説明を受け、木の不思議に感動していました。最後に児童から「貴重な体験ができて楽しかった」とお礼の言葉がありました。


雲仙のモミ林復元を

長崎森林管理署

雲仙千々石森林事務所管内で、自然公園財団・雲仙支部主催の「ふるさとの森植樹活動」が行われました。これは長崎県緑化推進協議会と当署が協力し、雲仙・普賢岳の噴火災害の影響でモミ群落が枯死した箇所に、モミ林を再生しようと行われたもので、地元の小中学生ら約120人が当地域に自生しているモミの稚樹など約120本を植樹。苗木にはプラスチック製の筒をかぶせ、自分の名前や「大きく育て!」などのメッセージを書きながらモミ林の再生を願っていました。


鶴見岳で鑑賞会

大分西部森林管理署

由布・鶴見岳自然休養林で別府ロープウェイと共催し「鶴見岳ミヤマキリシマ観賞登山会」を開催。県内外から約60名が参加し、鶴見岳山頂から鞍ヶ戸を経由して鶴見岳西登山口までの約6キロのコースを歩きながら、植物観察をしました。今年のミヤマキリシマは天候の影響で5分咲き程度でしたが、可憐なエヒメアヤメなどが見られました。最後にクイズで盛り上がり、「秋の紅葉探勝会で会いしましょう」を合い言葉に、森林とのふれあいを満喫した一日となりました。

幼稚園で森林教室

宮崎南部森林管理署

日南幼稚園の園児52人を対象に森林教室を実施。当幼稚園は森林環境への関心が高く森林教室の他、木工教室、植樹体験等にも取り組んでいます。今回は「森林からのおくりもの」を使っての紙芝居を行い園児達も熱心に聞き入っていました。また、ケヤキの枝を輪切りにしたものにアジサイの花びらを貼り付けたり、名前を書いたりと個性溢れる木工プレートを作成していました。今回の森林教室を通じて園児達に森林や自然の大切さ、木材とふれあうことの楽しさを知ってもらえばと思います。

広報九州が国有林で唯一奨励賞

林業関係広報コンクールで

本紙「広報九州」が林業関係広報コンクール広報誌部門で、国有林関係では唯一の奨励賞を受賞しました。
このコンクールは、全国林業改良普及協会が毎年行っているもので今年は41回目。広報誌部門とホームページ部門があり、昨年はホームページ部門・行政の部で最優秀賞を受賞しました。
今回の受賞は、皆さんのご支援とご協力の賜であり、今後も開かれた九州国有林の顔として皆さんに親しまれる広報紙となるよう努めたいと考えています。
なお、審査評は「情報量が多く、広報にたいする意気込みが伝わってくる。一般向けの切り口には欠けるが、関係者にとっては参考になる記事が多い。『ちょっと一言』や『モニターの声』など参加型の記事は評価できる」などとなっています。


琉球・木の文化森づくり

沖縄森林管理署

「琉球・木の文化を支える森づくり」(仮称)の第2回検討委員会をイヌマキ等が自生している設定予定地の国頭村安波国有林で開催。一般PRに適した面積への拡張、保護樹帯の設定やリュウキュウチクの除伐、「キオビエダシャク」の試験的防除方法等についての意見が出されました。また、今回は、沖縄県資源研究センター所長もオブザーバーとして参加しました。


六郷小が体験植樹

熊本森林管理署

熊本県山鹿市の六郷小学校の児童29人と教職員保護者約35人が、きらりキャンプ場隣接の上威国有林で体験植樹を実施。職員から植樹の意義や植樹方法の指導を受け、慣れない山鍬を使い、ヤマザクラなど300本の苗木を植付けしました。植樹木の横にはそれぞれの名前や夢を書いたプレートを立て、最後に「今後の生育が楽しみです」と感想をのべ植樹体験を終了しました。


緑豊かな森づくり植樹会

西都児湯森林管理署

宮崎県署木城町の小丸川揚水発電所施設に隣接する国有林で、一般公募による森林ボランティア約800人が参加し、九州電力と共催で植樹会を実施。これは、工事中裸地化した発電所周辺の自然環境を、地域一体となり緑豊かな環境に戻すための一環として行っているものです。参加者は、この日のために育成されたタブノキなど5000本の苗木を、一本一本丁寧に植樹しました。

海岸林で県の防災訓練

宮崎北部森林管理署

管内2市1町で宮崎県による県総合防災訓練が開かれ、日向市の、日向灘沖地震の発生に伴い管轄する海岸林に火災が発生したという想定で消火活動に当たりました。職員は、消火活動の経験は初めてでしたが、説明する消防隊員の指示に従って素速く行動。関係機関や住民との連携、消火活動の要領を学び防災訓練の必要性を改めて感じました。


不法キャンパーに勧告

沖縄森林管理署

西表島の大原森林事務所管内において、国有林野内で長期に亘り不法にキャンプをしているキャンパーの実態把握と退去勧告を目的としたパトロールを八重山警察署と、西表の駐在所、環境省石垣自然保護官事務所との合同で行い、不在のテントには「退去勧告」のチラシを置くなどしました。今後も関係機関と協力し、定期的にパトロールを実施していくことにしています。


緑のオーナー友の会員が記念植樹

熊本南部森林管理署

大畑国有林「千年の森林」で、会員ら約100人が参加し「緑のオーナー友の会」の総会を開催。総会の後、記念植樹を行い、穴を掘ったり、添え木をしたりして14本のヤマザクラを植え、気持のいい汗を流しました。その後、子供らを対象にスイカ割りやビンゴゲームなどを行い、バーベキューなど屋外料理で舌鼓を打ちながら親睦を深めました。この模様について、地元新聞の取材を受けました。


「きのこの森」で駒打ち

大分西部森林管理署

大分県九重町の国有林に設定した「きのこの森」で、県内外から約20人が参加し、春の駒打ち会を実施。シイタケをはじめ、ヒラタケ、ナメコなど4種類のきのこの駒打ちから伏せ込みまでの作業を体験しました。また、長者原の自然研究路で、春を告げるマンサクやコブシの花などの植物観察を行い、「山に来るのが楽しみ」などと感嘆し、森林とのふれあいを満喫しました。


植物の息吹絵手紙に

監物台樹木園で実践講座公開

6月10日、平成19年度第1回「実践・公開講座」を監物台樹木園で開き、17人が参加しました。
今回のテーマは「植物の息吹を個性豊かに描く心温まる絵手紙」。講師には美術家の怒留湯誓先生を招き、先生から園内にある植物の描き方や色による表現方法を学びました。
参加者は、思い思いに題材を探し、それを熱心に観察しながら筆を走らせていました。時折、講師が添削に回ってくる度にその「魔法の筆」で作品が変わってゆく姿に眼を丸くしていましたが、仕上がっていく自分の作品に驚くとともに満足していました。

(担当=指導普及課)


森林と緑の大切さを学ぶ

長崎森林管理署

長崎県対馬市豊玉町「神話の里自然公園」で開かれた対馬市緑化推進協議会主催の「新緑の集いinつしま」に参加し、パネル展示や森の紙芝居などを行いました。これは、次代を担う子どもたちが森林と緑の大切さを学び、緑豊かな美しい郷土づくりに参加する心を育むことを目的に、緑化推進運動の一環として行われたもの。当日は島内の児童ら約300人が参加し、記念植樹やシーカヤック、対州馬の乗馬体験などを楽しみました。

森林管理局の案内

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