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今年から4月29日のみどりの日が5月4日となり、みどりの週間は廃止され、4月15日から5月14日までがみどりの月間となりました。これに伴い当局では、合同植樹祭や監物台樹木園での記念植樹など多彩なイベントを催しました。
みどりの月間初日の4月15日は、熊本城内にある監物台樹木園を無料開園。局職員と熊本市立託麻原小学校の緑の少年団らが、ハナミズキなど6種類の苗木の無料配布と緑の募金活動を行い、緑を守り育てる運動への理解と協力を呼びかけました。
当日は熊本城400年祭のイベントもあり、準備した約500本の苗木はすべて配布し、緑の募金もほぼ予想額に。また、森林インストラクターの指導で植物観察会も開催しました。
↑雨の中、多くの人が参加(合同植樹祭=熊本県山鹿市)
22日は熊本県山鹿市菊鹿町で、「つなげよう輝く未来へ緑のバトン」をテーマに、当局、熊本森林管理署、熊本県、山鹿市主催による合同植樹祭を開催。あいにくの雨の中、式典、来賓による記念植樹、記念品の苗木等の配布を行い、参加者は、現地の状況や植樹の様子を見て、森林や緑を守り育てる大切さを実感していました。
5月9日は熊本自然休養林の金峰山の林道沿いで、九州電力(株)熊本支店の協力を得て、関係者約70人で空き缶拾いなど環境整備をしました。
また、今年はみどりの月間制定と熊本城築城400年に併せ特別企画として、県内企業から抽選で選んだ企業3社の記念植樹を監物台樹木園で実施。5月10日はJR九州熊本支社、12日は日銀熊本支店、13日は介護事業のケアーサポートさくらが植樹し、当局から記念の木製プレートを贈呈しました。
![]() ↑津本局長(中央)らが記念植樹 |
![]() ↑苗木の無料配布とみどりの募金 |
5月13日、監物台樹木園を無料開園し、ノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイさんが提唱する「MOTTAINAI運動」を応援する記念植樹と緑の募金活動をしました。
この運動は、マータイさんが、植物や動物などの資源を大切にしてきた日本人の「もったいない」という精神を受け継ごうと取り組んでいる環境保全活動。
当局をはじめ、NPO法人災害通信ネットワーク、国土緑化推進機構、ローソン緑の募金、熊本県子ども会連合会が協力して開催したもので、児童らは緑の募金活動もしました。 児童らは、ミツマタなどを植樹した後、紙芝居「森からの贈り物」や丸太切りなどを体験し、目を輝かせていました。
(担当=指導普及課)
本年度で41回の鹿児島県愛鳥週間作品コンクール(絵画)の表彰式がかごしま県民交流センターで開かれ、九州森林管理局長賞を含む特別賞6点、入選10点、佳作20点が表彰されました。本コンクールは、5月の愛鳥週間にちなんで毎年実施されており、九州各県でも同様なコンクールが実施されていますが九州森林管理局長賞があるのは鹿児島県だけ。当日は、当署の総務課長が受賞者の隼人工業高校2年藏元耀史衣さんに局長賞の賞状等を伝達しました。
熊本県砥用小学校の3年生を対象に植樹体験を行いました。これは昨年実施した森林教室を機に学校からの要望があったもの。植樹は初めての児童がほとんどでしたが、職員の指導で慣れるに従い1人10本以上も植えた児童もいました。植樹後は、父兄の協力を得て豚汁を頂き満喫した1日。児童から「植樹体験をして緑の大切さを知った」とお礼のことばがありました。
宮崎県都農中学校の2年生128人を対象にお届け講座(森林環境講座)を行いました。テーマは「森林の機能」や海岸林が近いことから「マツ林と日本人の文化について」。同校ではエコクラブ活動に取り組むなど、環境への関心が高く、スライドの内容を熱心にメモし、クイズなどにも積極的に参加して、「マツの木と日本人の関わりを初めて知り大変勉強になりました」とお礼の言葉を頂きました。
佐賀県鳥栖市の大石谷国有林にある法人の森林「さわやか自然の森」において、コカ・コーラウエストホールディングス(株)が、新入社員の自然環境学習プログラム(体験林業)を企画・開催しました。これは、水を大量に使う企業の社会的責任として、水資源管理に取り組み、水源かん養林の保全活動や森林整備に努めるもの。新入社員57人が参加し、林内歩道作設とヒノキ人工林の枝打ち作業を行い、当署の次長ら11人が指導に当たりました。参加者は不慣れな作業でしたが次第に慣れ、出来あがった歩道を歩き、綺麗になった林内を眺め、歓声をあげていました。
霧島連山を管理経営している当署と都城支署主催による霧島連山高山植物等盗採防止対策連絡協議会を宮崎県えびの市のえびの高原荘で開催。霧島連山に関係する環境省、警察、周辺自治体など約30人が参加し、霧島連山の高山植物などの盗採対策をはじめ、不法投棄、シカ対策に対する取組について協議し、例年どおり5~6月のパトロール強化や秋の登山シーズンの一斉検問の実施などを確認しました。
山野森林事務所基幹作業職員の佐藤孝幸さんが、大口消防署長から感謝状を贈呈されました。これは、佐藤さんの住む地区で休日のお昼に、独り暮らしの老女宅でテンプラ油に火が入った火災にいち早く気付いた佐藤さんたちが、老女を助けだし、消防へ火災を通報・消火活動を行い、被害を最小限に食い止めたとして表彰されたものです。日頃から様々な地域活動をされている佐藤さんの人柄ならではと地域の人々からも感謝されています。
地域発案システムとして取り組んでいる大畑国有林「千年の森林」で、一般公募による記念植樹を実施。学校の入学・卒業、退職、引越などの記念にボーイスカウトら7組約60人が参加し、高さ約3㍍のヤマザクラを植えました。植樹後は、環境省希少野生動植物種保存推進員の乙益正隆氏がヤマザクラの植生や野生動植物の生態などについて貴重な講話。地元のテレビ局と新聞社の取材を受けました。
今年で24回の「みやざき農林水産まつり」に参加し、タケノコ、ワラビ、イタドリ、フキ、クレソン、タラの芽などの山菜を販売するとともに、「みんなで創ろう一ッ葉の森林」のパンフレットを配布するなど国有林をPR。天候に恵まれ大勢の市民が参集する中、職員の元気な呼び声に客も集まり、用意した山菜は見事完売し、緑の募金に貢献しました。
沖縄県内では、5月に入ると特にハブの活動が活発化し、捕獲件数も一気に増えています。このため、外部講師によるハブ講習会を開催。1.ハブの種類と生態、2.ハブ生息場所での注意事項、3.咬まれた時の応急処置等について、具体的な説明を受け、改めてハブの恐ろしさを再認識するとともに、ハブ災害防止意識の向上を図りました。
高千穂峰を望む鹿児島県霧島市高千穂河原で霧島連山の山開きがあり、当署長をはじめ関係者約60人が期間中の登山者の安全を祈願しました。霧島連山はミヤマキリシマの開花シーズンを迎えており、多くの登山客が訪れています。当署では、より多くの方に大自然を満喫してもらうために、関係機関と連携してパトロールを行い、高山植物などの盗採防止、ゴミ持ち帰りの呼びかけなどに努めています。
環境省希少野生動植物種保存推進員の乙益正隆氏を講師に招き、球磨村白浜国有林で今年度第1回目の「人吉・球磨自然観察会」を開催。老若男女35人が参加し、植物や樹木の生態や特徴、民俗との関わり、ヒトヨシテンナンショウの名前の由来などについて説明を受け、「ヒトヨシテンナンショウなど珍しい植物を見ることができて大変良かった。是非、次回も参加したい」と感想を述べていました。この模様については、NHK熊本放送と地元新聞が取材しました。
自然災害が発生しやすい梅雨期を前に島原市及び関係機関と合同で本年度の防災対策現地視察を実施しました。視察には島原市を始め国土交通省雲仙復興工事事務所、長崎県島原振興局、島原警察署、当署等の八機関、55人が参加。当日は、眉山、水無川、千本木、湯江川の治山・砂防現場を視察し、関係機関で情報を共有し、防災意識を高めました。特に、眉山では当署眉山治山事業所の後藤主任が、各渓流の現状と今後の治山事業計画について説明し、市街地にそびえる眉山の重要性並びに治山事業の必要性について再確認しました。
都農町観光協会主催の尾鈴山山開き登山(安全祈願)が、絶好の登山日和のなか開催され次長と都農森林官が参加しました。当日は、総勢約300人の登山愛好者が集い、厳かに安全祈願の神事を済ませ、大勢の登山者は、シャクナゲは平年より開花が遅れつぼみが綻び始めた状況の中にあって、ツクシアケボノツツジ、ヒカゲツツジ、ミツバツツジ等が咲き誇る尾鈴山の山開き登山に汗を流しました。
「つくろう森と水と安らぎの里」をテーマに、第58回沖縄県植樹祭が国頭村で開かれ、緑の少年団ら約400人が参加し、当署は後援者として10人が参加。地元小学校の児童が「やんばるは世界でも貴重な動植物が生息する自然の宝庫。豊かな自然を守り育て、地球環境や私たちの生活を守る大切な緑を地球いっぱい広げていく」と大会決議を読み上げ、採択した後、リュウキュウマツやモクマオウなどの苗木3千3百本を植樹しました。
ヤンバルクイナなど希少野生動物の交通事故による死亡(ロードキル)は年々増加傾向にあり昨年度は過去最高の13件に達したため、やんばる地域ロードキル発生防止連絡会議のメンバーが沖縄本島北部の東村及び国頭村でチラシを配布。当署も2人が参加し、「ヤンバルクイナに気をつけ運転して」とチラシ600枚を手渡し、ロードキル防止意識の向上を図りました。
熊本自然休養林菊池水源地区で山開きが開かれ、菊池渓谷を美しくする保護管理協議会をはじめ関係者約70人が出席。安全祈願の神事の後、テープカットをしてシーズンの幕開けを祝い、淡い新緑の下、バイオリンと二胡の演奏もあり、早速散策に訪れた観光客も渓谷に流れる調べに一時聞き入っていました。
今春、出水森林事務所を退職した池邊大蔵氏が、合同森林事務所(出水・米ノ津・大川内)に木製の手作り看板を寄贈しました。この看板は、出水市の観光目玉である武家屋敷にマッチするよう屋根式に作成され、三方から事務所名が分かるような構造で、この新しい看板設置を機に、さらに地元から国有林が理解され信頼されるよう努めようと、職員一同心を新たにしています。