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広報九州・平成19年4月号

みどりの月間4月15日~5月14日 各種イベントで緑PR

「監物台樹木園」 へどうぞ

今年から4月29日の「みどりの日」が5月4日に変更されるとともに、「みどりの週間」が廃止され、新しく4月15日から5月14日まで「みどりの月間」が設けられました。
当局では、この月間中に監物台樹木園で、熊本城400年祭に併せ、熊本県内の節目(創業○年など)の企業などを対象にした記念植樹(4月15日~5月14日)や、苗木の無料配布(4月15日と5月13日)、森林教室(5月13日)を行います。また、無料開園(4月15日、5月4・13日)も行いますので是非一度ご来園下さい。
監物台樹木園は熊本城内の一角にあり、敷地は2・64㌶。戦前までは陸軍省の所管でしたが、昭和24年に熊本営林局(現・九州森林管理局)へ所管換され、昭和27年11月に森林・林業の普及啓発や緑化愛林思想のかん養、市民の憩いの場・ふれあいの場として役立てることを目的に開設されました。
園内には約2100本の樹木、薬草、盆栽、草花などの植物や、森の図書館などがあり、四季折々の表情で訪れる人を迎えてくれます。特に、3月下旬から5月にかけての桜、チューリップ、ふじの開花時期には、大勢の花見客で賑わいます。
(問い合わせ先)
指導普及課 096ー328ー3591
監物台樹木園 096ー352ー5781
開園時間午前9時~午後5時
休 園 日 毎週月曜日
入 園 料大人200円 (中学生以下は無料)
駐車料1台300円
(担当=指導普及課)


↑桜が満開となり、多くの人で賑わう監物台樹木園

有識者懇談会「国民の森林」に向けて

学識経験者などから意見聴く

当局では3月12日と13日の両日、平成18年度に策定する遠賀川外4森林計画区の地域管理経営計画(案)および、国有林野施業実施計画(案)並びに佐賀西部外4森林計画区の変更計画(案)について学識経験者などから意見を聴くため、有識者懇談会を開きました。
1日目は、平成18年度に策定する一ツ瀬川森林計画区の西都児湯森林管理署管内の尾鈴国有林において現地検討会を実施。低コスト路網の作設状況および間伐の実施状況などを視察し、今後の国有林における持続可能な森林経営に向けた整備方針について意見を聴きました。
2日目は、当局大会議室において懇談会を実施。はじめに山田壽夫局長が、「新たな森林・林業基本計画を踏まえ、公益的機能を発揮させ、地球温暖化の防止や国土の保全などに努め、『国民の森林』としての役割を発揮していきたい。そのためにも林業が『生業』として成り立つことが必要不可欠で、このような思いをまとめた各計画(案)に対する活発なご意見をお願いしたい」とあいさつ。
引き続き、吉田茂二郎九州大学農学研究院教授を座長に選出し審議に入りました。各委員から、「森林セラピーへの取組が必要」「森林整備などに係る国民との連携は」「森林資源戦略からの木材安定供給が必要」「後継者育成の問題は急務」などの多くの意見がありました。
当局では、これらの意見を踏まえながら計画を最終確定し、4月1日から新計画として発効しています。

(担当=計画課)

「遊々の森」を締結

熊本森林管理署

熊本市河内町の芳野小学校と「遊々の森」の協定を結びました。対象地は、同小学校と隣接する仁川国有林の1・83㌶で、名称は「芳野みんなの森」。調印式では、小島善雄署長と大槻身信校長が全校児童の前で協定書を交わし、児童代表が「自然を大切にする活動に取り組みます」と謝辞を述べました。その後、森林教室を行い、児童らは当署職員から森林の働きや大切さを学びました。学校では早速、ヒノキやクスノキなどが生い茂る「みんなの森」で野外授業が行われました。

森林環境教育で出前講座

沖縄森林管理署

森林環境教育の出前講座を、ヤンバルの森に囲まれた国頭村立安田小学校において実施。当日は授業参観日で、児童はじめその保護者も対象に行いました。はじめにプロジェクターで、地球温暖化防止などの森林の多様な働きについて学んだ後、樹種名当てクイズを行いました。その後、親子で巣箱作りに挑戦。児童は保護者と力を合わせて巣箱を完成させました。当日は、校庭に巣箱掛けも計画していましたが、あいにくの雨で実行できませんでした。この模様はテレビで放映されるなど、当署の取り組みをPRすることができました。

森林環境教育でお届け講座

宮崎森林管理署

宮崎市立檍北小学校5年生115人を対象に、「森林環境講座」を実施。これは、同小学校から依頼があったもので、当署と宮崎市檍振興会が合同で行いました。児童らは森林の働きや役割などの話しをノートに取るなど熱心に聞きました。また、珍しい樹木当てクイズは、児童や先生にも好評でした。

虹の松原で植樹体験

佐賀森林管理署

佐賀県唐津市立東唐津小学校全校生徒75人が虹の松原国有林で抵抗生マツの植樹体験をしました。児童らは、テレビ局などが取材する中、各自1本ずつ植え、「早く大きくなれ」などと書いた札を立てました。植樹後、虹の松原の保全の意義や植樹後の手入れなどをについて学び、最後に、校長先生から、「虹の松原の大切さが良くわかりました」とお礼の言葉がありました。

一ツ葉海岸の再生を願い

宮崎森林管理署

宮崎市の明神国有林で、当署、宮崎市みどりの推進会議、宮崎市が主催し、植樹祭「みんなで創ろう一ッ葉の森林」を行いました。当日は、一般公募や地域住民のボランティアなど約270人が参加し、一ッ葉海岸の再生を願い、抵抗性クロマツの苗木1900本を丁寧に植えました。

親しまれる海岸林に

宮崎北部森林管理署

宮崎県延岡市の浜山国有林で、植樹祭を実施。同植樹祭は地域発案システムの一環として取り組んでいるものです。同国有林を親しまれる海岸林とするため、地域住民の声を反映し、花の咲く木や実のなる木20種(ピラカンサ、ヤブツバキ、ヤマボウシ、コブシなど)約500本を植樹。当日は、地域住民、旭化成陸上部、走ろう会会員など、約160人が参加し、一本一本丁寧に植えました。参加者は、「これから毎日の散歩やジョギングが楽しみ」などと話していました。

団体等がボランティア植樹

鹿児島森林管理署

シカによる食害が深刻な霧島連山で、「食とみどり、水を守る鹿児島県民の会」が主催し、広葉樹250本の植樹や、その回りにシカネットを設置しました。当日は、同会員やその家族など約130人とともに、当署職員も参加し、シカネット設置の指導など行いました。また、鹿児島県の吹上浜においても、九州電力(株)が、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として、松くい虫被害跡地に抵抗性マツ7000本を植樹しました。当日は、同社社員やその家族など約1000人が参加。当署職員も参加し、植樹指導など行いました。

モニター会議現地視察で意見交換

開かれた国有林を目指し

当局では2月23日、平成18年度の国有林モニター会議を熊本市と宮崎県都城市の両会場で開き、国有林モニター21人が出席しました。
国有林モニター制度は、開かれた「国民の森林」の実現に向けて、国民との情報の受発信を深めていくことを目的に、平成16年度からスタートしているものです。
今回は両会場とも現地視察を行い、国有林の間伐実行個所や、製材工場で間伐材の入荷からオートメーションによる製材加工、プレカット加工などの生産行程を見学しました。
また、移動する車中では、森林・林業・木材産業の現状や課題、九州の国有林における主な取組などについて意見交換。
モニターからは、好ましい間伐の方法、間伐材の利用、造林のコスト、国内と海外での製材コストの比較、住宅をめぐる状況、地元への貢献などについて多くの意見や質問が出され、活発な意見交換が行われました。
当局では、開かれた国有林を目指し、国有林モニターの方々からの意見を踏まえながら、「九州の国有林」の適切な管理運営に努めるとともに、これからも国民が国有林を身近に感じていただけるような取組を行うこととしています。

(担当=企画調整室)

絶滅危惧種の苗を学校へ

西表森林環境保全ふれあいセンター

沖縄県石垣島で生育試験をしていた、絶滅危惧種に指定されているタシロマメの苗を、石垣市内の21の小学校に寄贈しました。同市の吉原・川平小学校では、当センター職員が全校児童らと植樹した後、植樹の意義や樹木と森林、自然環境などについて講話しました。折しも卒業式の時期と重なり、各学校の卒業生には記念樹として思い出に残ってくれそうです。タシロマメは、樹高は約20㍍になり、豆果(鞘)約25㌢の中に約3㌢の種が3~8個入っている「豆の木」です。

児童が試験地で林業体験

森林技術センター

宮崎市の去川国有林に設定している試験地「生きた広葉樹図鑑の森林」で、宮崎市立去川小学校5・6年生7人を対象に、林業体験学習を行いました。はじめに、もっくん・しおり・飛ぶ種模型作りを行い、その後、イヌマキの枝打ちの体験とケヤキの苗を一人1本ずつ植樹。植樹したケヤキの苗には、思い思いのメッセージを書いた杭を立てました。メッセージには「この一本の木で地球を救え」と書いている児童もおり感心しました。また、熊本市の森林総合研究所九州支所の研究員から植物の光合成について学び、児童らはさらに森林・木材に対して興味を深めたようでした。

職場体験学習で森林づくり体験

都城支署

えびの森林事務所管内で、宮崎県えびの市立上江中学校2年生の永井康紀さんが、職場体験学習の一環として2日間にわたり、「森林づくり体験」をしました。職場体験では、植付け作業、枝打ち作業、収穫調査など体験。植付け作業で、慣れない鍬に悪戦苦闘しながら植え穴を掘り、一本一本丁寧に植えました。また、収穫調査では、ポケットコンパスでの測量や測樹を行いました。初めて使う道具や器具に戸惑いながらも熱心に取り組む中で、森林づくりの重要性・大変さ、楽しさを身を持って体験していました。

西表島の児童が植樹体験

西表森林環境保全ふれあいセンター

沖縄県西表島の大原小学校5・6年生17人と先生4人が、植樹体験をしました。当センターと沖縄森林管理署では、西表島の海岸保安林の機能強化を目的に、外来樹種のギンネムの除伐跡地に在来樹種のハスノハギリの植込み試験を行っています。児童らは、この試験地でハスノハギリの植樹体験。その後、森林教室で西表島の森・人・動物の関係や植樹した場所の植物について学びました。最後に児童らは、ギンネムの輪切りと西表島にはないスギの枝の輪切りで作った名札板をお土産にもらい喜んでいました。

自然観察会で鍾乳洞探検

熊本南部森林管理署

熊本県球磨村大瀬の鍾乳洞「大瀬洞」で、講師に環境省希少野生動植物種保存推進員の乙益正隆さんを迎え、平成18年度最後となる6回目の「人吉・球磨自然観察会」を行いました。「大瀬洞」は、同村の観光地「球泉洞」の近くにあり、自然のままの形で残る鍾乳洞で奥行きは約100㍍。当日は子供ら約30人参加し、洞窟内外の動植物やその生態・特徴などについて学びました。参加者は、洞窟特有のクマガワイノモトソウ、タチデンダなどの貴重なシダ植物の観察やコウモリの大群を見ることができ感激していました。

松くい虫根絶で県民大会

沖縄森林管理署

沖縄県うるま市で、第5回松くい虫防除県民大会が、松くい虫防除県民連絡会議主催より開催。これは、沖縄県の松くい虫防除意識の高揚を図り、被害木駆除の推進と被害のまん延を防止することが目的です。当日は、国・県・市町村関係者や一般県民など約400人が参加。当署職員も参加し、松くい虫根絶に向けた決意を新たにしました。沖縄県では、平成14年度から松くい虫ゼロ大作戦を展開中で、今後も関係機関と協力しながら、松食い虫根絶に向けて引き続き取り組んで行くこととしています。

交通安全優良事業所で表彰

熊本森林管理署

熊本県安全運転管理者等協議会主催による優良事業所等表彰式が開かれました。熊本県下の関係者約100人が見守る中、当署も熊本県警本部長、同協議会会長の連名で、「交通安全の重要性を深く認識され安全運転管理対策を積極的に推進されるなど交通事故の防止につくされた」として表彰されました。表彰されたのは、安全運転管理者選任の5583事業所の中から35事業所で、菊池地区では当署だけでした。当署では、この表彰を契機としてさらに安全運転に努めることとしています。

吹上浜で火災訓練

鹿児島森林管理署

鹿児島県の吹上浜で、全国春の火災予防運動週間の行事の一環として南さつま市高橋防災会による火災訓練が行われました。この訓練は、吹上浜の貴重なマツ林を火災から守ろうと高橋地区住民らが主体となって行っているもの。当日は、当署職員も参加し、消防団本部、地区住民約60人とともに、国有林から出火したとの想定で当署から貸与したジェットシューターによる初期消火の訓練などを行いました。

木の香漂う新庁舎落成地元の木材をふんだんに

長崎森林管理署

長崎森林管理署の新庁舎は、木造2階建て、敷地面積1500平方㍍、延べ床面積459平方㍍となっています。長崎県の「まちづくり条例」により、県道入口から庁舎入口まで点字ブロックで誘導版を設置。内装材としては、署長室に県産ヒノキ材、事務室と会議室の壁は県産のスギ材を使用した建物となっています。
旧庁舎は長崎市内にありましたが、今回、長崎県諫早市に移転したことにより、県北・島原地域とのアクセスや離島への航空アクセスも良くなり、地域に密着した管理経営が期待されます。

北薩森林管理署

北薩森林管理署の新庁舎は、木造2階建て、敷地面積1500平方㍍、延べ床面積479平方㍍となっています。内装材としては、署長室に伊佐ヒノキ材、事務室と会議室の壁は県産のスギ材を使用した建物となっています。
平成11年に旧出水・大口営林署を統合し、北薩地域全体の広範な国有林を管理することとなり、今回、中心地の鹿児島県さつま町への移転となりました。地域との密接な連携と事業実行面での機動性の向上が期待されます。

なお、両森林管理署の新住所等は次のとおりです。
長崎森林管理署
〒854ー0055
長崎県諫早市栗面町804ー1
0957ー41ー6911
北薩森林管理署
〒895ー1813
鹿児島県薩摩郡さつま町轟町35ー3
0996ー48ー4900

(担当=経理課)

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