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世界自然遺産の島「屋久島」のスギ人工林材を初めて島外に出荷することとなり、その記念行事を10月23日と24日の両日、熊毛流域森林・林業活性化センター、屋久島地域林業・木材産業活性化協議会、屋久島森林管理署が共催して開きました。
この材は、屋久島森林管理署の鍋山国有林で生産し、熊本県水俣市の新栄合板工業(株)と販売契約したものです。
1日目は、鹿児島県屋久町安房総合センターでシンポジウムを行い、島内の林業関係者など約170人が参加しました。
はじめに主催者を代表して、矢野勝已熊毛流域森林・林業活性化センター会長(上屋久町長)があいさつ。続いて、来賓を代表して山田壽夫九州森林管理局長と伊藤祐一郎鹿児島県知事が祝辞を述べました。
その後、国産材を巡る最新の需給動向に詳しい日刊木材新聞社の石山幸男企画部長が、「国産材時代に向けて」と題し基調講演しました。
引き続き、鹿児島大学の枚田邦宏助教授をコーディネーターに迎え、山田壽夫九州森林管理局長、新栄合板工業(株)の松元孝守社長、日高十七郎屋久町長、牧実寛屋久島森林組合長、日刊木材新聞社の石山幸男企画部長の5人をパネリストに、パネルディスカッション。
パネルディスカッションでは、屋久島のスギ人工林材について、民有林と国有林とが一体となった安定供給システムが構築されていくことへの期待を強調されました。
2日目は、屋久島森林管理署安房貯木土場で、スギ人工林材を積み込んだ第1船の出発式が行われました。
式では、坂田幹人屋久島森林管理署長が、この木材の生産に当たり、新たな林業技術の積極的な導入に取り組まれた、橋口木材加工センターの橋口猛代表取締役に対して感謝状を贈呈。
その後、航海の安全祈願や来賓による丸太カット、主催者によるくす玉割りが行われ、出発を祝いました。
汽笛を鳴らして出航する船を式典参加者で見送りながら、この出航が第2船、第3船とつながり、新しい屋久島材の流通が始まることを確信し、一連の行事を終えました。
(担当=屋久島森林管理署)
森林・林業活性化促進議員連盟・九州連絡会議主催による「森林・林業・林産業活性化九州大会」が10月18日、佐賀市文化会館において、民有林・国有林関係者など約1200人が参加し、盛大に開かれました。
はじめに大会実行委員会の篠塚周城会長が、「森林・林業・林産業を取り巻く環境は厳しいが、未来へつなぐ森林づくりはわたしたちの責務である」とあいさつ。
続いて、森林・林業活性化促進議員連盟九州連絡会議の板橋元昭会長が、「九州各県の地方議員が一丸となって森林・林業・林産業の活性化と山村地域の振興を図ることが重要である」とあいさつしました。
また、来賓の林野庁長官(代理・林野庁治山課長)は、「新たな森林・林業基本計画に基づき、『緑の社会資本』である森林の恩恵を後世の人々が享受できるよう、国民のニーズに応えた多様で健全な森林への誘導、国民の安全・安心の確保のための治山対策、国産材の利用拡大を軸とした林業・木材産業の再生を推進していきたい」と述べました。
その後、佐賀県知事等のあいさつがあった後、速水林業の速水亨代表が「持続的社会の一員としての森林経営と木材消費」と題して基調講演。
引き続き、佐賀県太良町の中尾緑の少年団の活動報告や、大分・鹿児島・佐賀県の各代表が意見発表を行い、最後に、「多様で健全な森林の整備・保全等を促進する新たな森林・林業基本計画の実現」など4項目の大会決議を採択し閉会しました。
(担当=職員厚生課)
宮崎市のホテルプラザ宮崎において、宮崎経済同友会「社会・教育問題委員会」の会合で、当署署長が綾の照葉樹林プロジェクトや当署の地域発案システム「みんなで創ろう一ッ葉の森林」など、開かれた「国民の森林」の実現に向けた取組について講話を行いました。会員の方々から、国有林の各種取組に対し、エールをいただきました。
林野庁の梶谷辰哉国有林野部長とフリーアナウンサー(林政審議会委員)の青山佳世さんが9月21日~23日の3日間、屋久島の森林・林業を視察し、当局の肥後賢輔森林整備部長と坂田幹人屋久島森林管理署長らが案内しました。
青山さんは(財)林野弘済会発行「林野時報」の取材も兼ねており、今回の視察模様は2007年1月号に掲載予定です。
1日目は、ヤクスギランドと屋久町立屋久杉自然館を視察。
2日目は、縄文杉まで登山。屋久島の国有林のパトロールを行っていた森林保護員(グリーン・サポート・スタッフ)から、登山者へのマナー指導の苦労話などを聞きました。
また、下山後、ヤクタネゴヨウ(絶滅危惧種指定)の保全に取り組んでいるNGOヤクタネゴヨウ調査隊の手塚賢至代表から、活動状況などについて話しを聞かれました。
3日目は、10月に初めて人工林のスギ間伐材を島外に出荷する(有)橋口木材の生産現場と安房貯木土場を視察した後、屋久島森林環境保全センターで、昨年傷つけられた縄文杉の手当をした荒田洋一樹木医から、縄文杉の現況について聞かれました。
取材された青山さんは、「屋久島の世界遺産そのものよりも、その周りで林業や森林環境の保全に取り組む方々の日頃の様子を伝えたい」と話していました。
(担当=屋久島森林管理署)
大分県由布市の星岳国有林の星岳間伐展示林内で、当署職員や森林官など約20人が参加し、「竹」を題材にした「森林ふれあい研修」を実施。今回の研修は、竹を利用した遊びや楽しみ方を学び、森林教室などに生かすことが目的。参加者は竹で、竹ご飯や竹炭を作るなど、竹の活用方法について学びました。
当局では10月17日、沖縄県那覇市において「第5回沖縄北部国有林の取り扱いに関する検討委員会」を開きました。
これは、「沖縄に関する特別行動委員会(SACO)」の最終報告に基づき、沖縄森林管理署が防衛庁那覇防衛施設局に北部訓練場として貸付している国有林野約3372㌶の返還後の取扱いについて検討したものです。
同委員会は、貸付地が平成14年度末を目途に返還されるということで、平成13年3月8日までに4回開きましたが、同施設局によるヘリコプター着陸帯移設にかかる環境影響調査が長引き、返還が延期されていたため休会していたところです。
今回、同施設局が「環境影響評価図書案」を示し、沖縄県知事が環境保全要求を送付するなど、状況が変化したことから、約5年半ぶりに再開したもの。
委員会では、はじめに山田壽夫局長が、「北部国有林は沖縄の水がめとして重要な役割を持つ。世界的にも特異な森林生態系を有し、自然景観等にも優れ、森林環境教育や森林レクなどの場としての役割も有している。また、木材の安定的供給といった地元振興の寄与などの役割もあり、さまざまな観点からの議論、助言をお願いしたい」とあいさつ。
引き続き、篠原武夫琉球大学農学部教授を座長に審議していただいた結果、中間取りまとめ(機能類型区分等)の案について承認されました。
また、保護林設定に向けての森林環境現況調査の実施内容について説明し、今後、沖縄北部国有林における検討を重ねていくことで了承されました。
(担当=計画課)
鹿児島県の志學館大学の学生15人と同校の先生、森林総合研究所の職員が、当センターの去川試験地「生きた広葉樹図鑑の森林」を活用し、ブルーメライスや測高竿による樹高測定、広葉樹の光合成測定などの実習を行いました。当試験地内には72種類におよぶ広葉樹を植栽しており、先生らから「現地での実習には最高の環境です」と高い評価を受けました。今後も試験地の活用などのPRに努めることとしています。
当局では10月15日、延期していた本年度第2回森林倶楽部「脊振山のブナの原生林を訪ねて」を行い、会員51人が参加しました。
今回は、NPO法人災害通信ネットワーク森林監視隊の8人に、ボランティアで協力いただきました。
一行は大型バス2台に分乗し、一路佐賀県の脊振山(標高1055㍍)の山頂を目指しました。
登山の行程は、登山口から山頂まで約2㌔。標高差約300㍍で、約午前2時間のコースです。
脊振山一帯は、「植物群落保護林」に指定されており、参加者は指導普及課職員による説明を聞きながら、樹齢約230年の見事なスギや、紅葉しはじめたシラキ、オオカメノキなどの木々を楽しげに眺めたり、カメラにおさめたりしながら山頂に到着しました。
山頂で記念撮影後、昼食を挟んで登山途中でレクチャーした木の葉を題材としたクイズを行いました。クイズは記念品などもあり、大変盛り上がりました。
秋の背振山登山を満喫した一行は、地元の温泉でゆっくりと今日の疲れを癒し、心身共にリフレッシュし帰路に着きました。
次回は11月12日、大分県九重町の「九酔渓の紅葉散策(日本一の吊り橋を渡ろう)」を行うこととしています。
(担当=指導普及課)
大分県玖珠町の野上平家山国有林で、九重町の東飯田小学校6年生5人と東飯田中学校2年生6人を対象に森林教室を行いました。これは、大分県が行っている「大分子ども大工道場」の講座の一環。児童らは、下刈や間伐などの保育作業の大切さや、森林の働きなどについて学んだ後、間伐作業を体験しました。間伐方法などを学んだ後、実際にスギの間伐に挑戦。慣れない作業で悪戦苦闘していましたが、間伐木が倒れるたびに歓声を上げていました。最後は、間伐した木の輪切りを各自持ち帰るなど、楽しい一日となりました。
熊本県山江村横谷国有林で、環境省希少野生動植物種保存推進員である乙益正隆さんを講師に、約30人が参加して今年度3回目の「人吉・球磨自然観察会」を開催。当日は同国有林内の林道沿いを散策しながら、講師から温帯林の植物について、その生態や特徴、民俗とのかかわりなどについて学びました。また、同地区はシカによる被害も多く、シカの食害を受けた樹木や山野草を見ながら、シカが森林や植生に与える影響などについて説明を受けました。参加者はシカが森林や植物に与える被害の大きさに驚いていました。
佐賀県唐津市立東唐津小学校の6年生11人を対象に、児童から要望のあった「虹の松原」について森林教室を行いました。児童らは、当署職員から虹の松原の役割などについて学び、「虹の松原はどのようにして守られてきたのか」「松原が無いとどのようになるのか」と質問するなど、真剣に聞きました。最後に、児童が「大事な虹の松原を守っていくために、自分たちのできる活動をしっかりやっていきます」と、力強いお礼の言葉を述べました。
当局では熊本市立託麻東小学校6年生のPTAから依頼を受けて9月9日、熊本城内の一角にある監物台樹木園の森林博物館において、6年生とその保護者50人を対象に木工教室を行いました。
はじめに、指導普及課職員から、九州森林管理局が行っているいろいろな取組や森林の大切さなどについて学んだ後、スギ間伐材で「本立て」作りに挑戦。
児童らは慣れない手つきで鋸を引いたり、釘を打ったりと悪戦苦闘。時折、お父さんやお母さんに手伝ってもらいながらも根気強く取り組み、オリジナルの「本立て」が完成しました。
森林博物館内は、釘をたたく金槌の音や児童らの歓声が響きわたるなど、親子がふれあう一日となりました。
最後に児童ら一人ひとりから、今日の森林教室の感想とお礼の言葉があり終わりました。
(担当=指導普及課)
本年度から新たに開始した地域発案システム「森林環境教育の推進」の取組が本格的にスタートしました。この取組は、当署管内の全ての小中学校に意向調査を行い、希望する学校と調整しながら実施するもの。第1号は鹿児島市黒神中学校で、森林と地球環境問題、桜島の松くい虫対策について森林教室を行いました。生徒らは、初めて見るマツノザイセンチュウにびっくりしたり、健全な森林づくりには間伐などの手入れが必要と理解を深めました。第2号は鹿児島市立山下小学校で行いました。今後も積極的に森林環境教育に取り組むこととしています。
島原森林事務所管内の国有林において、森林教室を兼ねた「親子ふれあい眉山ウオーキング」を行いました。これは長崎県島原市立第一中学校の育友会から、「眉山の自然に触れながら親子のふれあいを深めるとともに、治山事業の大切さを学びたい」との依頼で行ったもので、中学3年生とその保護者、先生ら約200人が参加。参加者は、森林が果たす役割や、眉山の国有林の概況・治山事業、森林官の仕事などについて学んだ後、眉山の治山事業実行個所までウオーキングを楽しみました。
熊本県多良木町立多良木学園から依頼を受けて、園生21人を対象に森林教室を行いました。紙芝居を使って森林の働きなどについて説明した後、木の葉など自然物で遊ぶことにより自然に関心を持ってもらおうと、もっくん・草花しおり・落葉を使った貼り絵作りなど行いました。園生は「楽しい」「おもしろい」と感想を述べるなど、大喜びでした。
宮崎県五ヶ瀬町立鞍岡小学校5年生8人を対象に、同小学校で森林教室を実施。児童らは、紙芝居「森からのおくりもの」などで森林の役割や大切さを学んだ後、タネの仕組みを探る「種子の模型づくり」などを行いました。最後に、児童が「森林の大切さや、種子によっていろいろな動きがあることがよく分かりました」などと感想を述べました。
当局では10月6日、当局5階会議室において、平成18年度の森林計画連絡調整会議を開きました。
会議には、当局の森林計画樹立担当者らと九州・沖縄8県の森林計画担当者が出席。
はじめに当局が、本年度に樹立する森林計画などの樹立状況について説明。その後、森林計画の内容や実施に関する事項について意見交換を行い、意思疎通を図りました。
今後も、森林計画業務などの円滑な推進と、各県と相互に調整の図られた森林計画となるよう連携を緊密にし、流域管理システムの一層の推進に努めることとしています。
(担当=計画課)
熊本県立南陵高校の生産科学科と園芸科学科の生徒に、国の天然記念物、国内希少野生動植物種などに指定されているチョウ「ゴイシツバメシジミ」の食草「シシンラン」を提供しました。これは、同校から「バイオテクノロジーによって、シシンランの保護増殖に取組たい」との申し出を受けたもの。当日は、生徒11人と先生がシシンランを仮植している熊本県水上村の市房国有林に訪れ、署長らから、シシンランの育て方などの指導を受け、約30株を仮植したプランター2鉢を受け取りました。生徒らは、「種子や挿し木等色々な方法で増殖に取組たい」と意気込んでいました。
長崎県南島原市の国有林「ニッセイ西有家の森」で、日本生命の職員とその家族、当署職員など約60人が参加し、育樹活動(下刈作業)を行いました。「ニッセイ西有家の森」は、平成13年度に(財)ニッセイ緑の財団と九州森林管理局とで分収造林(法人の森林)を契約。現在、約4㌶にケヤキ、コナラ、ヤマザクラなどの広葉樹を植樹しており、今回の育樹活動は、林業体験を通じ、森林づくりの大切さなどを理解するために行われたものです。
「お倉ヶ浜ふれあいの森」で、日向市ふるさとの自然を守る会(甲斐政夫会長)の会員8人が、歩道の刈り払いや除伐などの森林整備に汗を流しました。同会ではこれまで、看板設置や歩道整備など、「お倉ヶ浜ふれあいの森」の森林整備を進めてきており、今後、子供らを対象にした自然観察会や植樹祭を行うこととしています。今後も、地域住民がより親しみやい「ふれあいの森」とするために、整備していくこととしています。
遊々の森「自然がいっぱい遊びの森」で、佐賀県神埼市立脊振小学校の5・6年生38人を対象に、体験林業を行いました。児童らは、森林の働きや大切さなどについて学んだ後、二人一組で手のこや高枝ノコギリを使って枝打ち作業を実施。作業が進むにつれ、明るくなっていく林内に満足し、時間のたつのも忘れ、作業に没頭していました。
鹿児島県霧島市の高千穂河原で、森林保護員(グリーン・サポート・スタッフ)4人の出発式を行いました。出発式には、署長をはじめ当署職員、環境省、自然公園財団等関係者が出席しました。森林保護員4人は、署長から身分を示す「のぼり」などの交付を受け巡視に出発。早速4人は登山者に、盗採防止や不法投棄防止を呼びかけたチラシを配るなど、巡視活動が始動を行いました。
佐賀県唐津市の虹の松原で佐賀県高齢者大学唐津校実践課程2年生45人を対象に、森林教室を行いました。これは、佐賀県長寿社会振興財団から依頼を受けたもの。参加者は当署職員から、森林浴の効用や虹の松原の現状・機能、保全事業などについて学びました。また、佐賀大学の田中明教授が「虹の松原七不思議」などについて講話しました。その後、参加者は林内を散策し、連理の松や林内のキノコを観察するなど、森林浴を楽しみました。
阿蘇くじゅう国立公園内を通る「やまなみハイウエー」の国有林内で、当署はじめ環境省くじゅう自然保護管事務所など7団体約40人が参加し、クリーン活動を行いました。当日は牧ノ戸峠から瀬の本高原にかけて、不法投棄の多い駐車場周辺などを重点的に行い、タイヤ、鉄くず、電化製品、産業廃棄物など2㌧トラック4台分を撤収しました。このクリーン活動は、地域発案システムとして行ったもので、今後も関係団体等と連携し、「くじゅう地区国有林」の森林保全管理活動などに取り組むこととしています。
鹿児島県霧島市の段之頭国有林の(株)泉林業の作業現場で、請負事業体を対象に「低コスト路網」の普及に向けた現地検討会を行いました。参加者は、署長から「低コスト路網」の考え方などについて説明を受けた後、DVD「壊れない低コスト路網の実現に向けて」を視聴。引き続き現地で、低コスト路網とロングリーチハーベスタを組み合わた列状間伐や低コスト路網の作設方法の実技などを熱心に見学しました。その後、泉忠義社長やオペレーターなどと意見交換を行い、今後、同路網の普及に向けて積極的に取り組んでいくことを確認し終わりました。
宮崎県高千穂町で流域の林業活性化を目的に、西臼杵森林組合主催による「第4回西臼杵森林まつり」が開かれました。当署も職員手作りの木工品、ツガ節・カズラ細工等の出品や木工教室を開きました。木工教室では、アンパンマンなどの「木製品づくり」に人気が集中。また、「ふるさと九州の森林」フォトコンテストの入選作品の展示なども行い、地域の中の森林管理署としてPRすることができました。
当局では10月7日、熊本城内の一角にある監物台樹木園において、「『木の日』だ樹木に会いに行こう!」をテーマに、森林とみどりの子供スケッチ大会を行いました。
これは、「木の日」にちなんで参加者に同樹木園内の樹木などをスケッチし、樹木などと身近にふれ、森林や緑に理解を深めてもらうことや、同園のPR・活性化が目的です。
同スケッチ大会は昨年に続き2回目で、熊本市内の小学生とその保護者を対象に参加を募り、138人が参加しました。
審査委員長は美術家の怒留湯誓先生(菊池市在住)。児童らは、怒留湯先生から絵の描き方やポイントなどについて指導を受け、思い思いのポイントに広がりスケッチを始めました。また、同時に同樹木園の標語も募集しました。
児童らは時折、怒留湯先生にアドバイスを受けながら、作品の提出時間まで熱心に筆を動かしました。
昼食は、「監物台樹木園花壇づくり友の会」の応援を得て作った豚汁とおにぎりに舌鼓。
作品提出後、早速絵画と標語の審査に入り、その間、指導普及課職員の指導で森林教室を実施。児童らはヤマザクラの材を使ってクラフト作り(モックン)や竹笛作りを楽しみました。保護者は同樹木園内を散策し、樹木の葉の付き方や見分け方について知識を深めました。
審査の結果、絵画69点の中から緑の普及大賞1点、緑の普及賞5点と、標語89点の中から最優秀賞など6点を表彰しました。
絵画の部の「緑の普及大賞」は、熊本市立麻生田小学校4年・小山晃史さんで、標語の部の「最優秀賞」は、熊本市立健軍小学校1年・奥村菜の葉さんの「みどりと森林と大ぞらとしぜんがいっぱいけんもつだい」が選ばれました。
今後は同樹木園内の森林博物館に1ヶ月間展示し、絵画の部の「緑の普及大賞」と標語の部の「最優秀賞」の作品は、ポスターにするなど同樹木園のPRに活用する予定です。
入賞者は次のとおりです。
「絵画の部」
「標語の部」