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「ひとつぶの種にたくそうみんなの未来」をテーマに、当局大会議室で3月12日、当局、熊本森林管理署、熊本県、熊本市共催による「くまもと自然休養林・小萩山サクラの森」合同植樹祭の式典を開きました。
同植樹祭は、熊本市の小萩国有林で計画していましたが、当日は雨天のため当局大会議室で式典のみに変更。式典には、託麻原小学校の「緑の少年団」、公募による一般参加者など約250人が参加しました。
はじめに山田壽夫局長が、「本日は雨のため植樹は出来ませんが当局で植樹し、立派な『サクラの森』となるよう育てます」とあいさつ。
来賓あいさつの後、託麻原小学校6年の岩本茉由さんと坂口功竣さんが、「大好きな森林の緑と、豊かな自然環境を未来に残します」と力強くグリーンアピールを行い、全員で第51回全国植樹祭の歌「緑」を託麻原小学校のコーラスで合唱し、式典を盛り上げました。
ヤマザクラなどの苗木1200本は、小雨となった午後、局と熊本森林管理署の職員が小萩国有林に植樹しました。
(担当=指導普及課)
林野庁の梶谷辰哉国有林野部長が3月2日、平成17年度国有林野等所在市町村長有志連絡協議会出席のため来局し、局大会議室において職員に訓示しました。
訓示では、「国有林野事業は、特別会計の見直しと公務員の総人件費改革の2つの観点で行政改革の対象になっており、林野庁としては『国有林は重要な役割を負っている』との基本姿勢のもとで議論するが、皆さんにおかれては、(ア)適切な事業実行に努めること(イ)収入確保に努めること(ウ)国民の森林として管理経営を行っていることを積極的にアピールすることーーなどが重要であるので、今後ともご協力をお願いしたい」などと述べました。
(担当=総務課)
当局では3月2日、九州・沖縄8県の市町村長の代表と山田壽夫局長をはじめ局幹部が出席し、国有林野等所在市町村長有志連絡協議会を開きました。
また、同協議会に先立ち、昨年10月から12月にかけて各県単位で国有林野等所在市町村長有志協議会も開き、多くの市町村長などと意見交換しました。
同協議会は、国有林野を有する市町村との連携を深め、地域の声を国有林野事業に反映させていくことが目的。今回は林野庁から梶谷辰哉国有林野部長はじめ民有林担当職員も出席しました。
会議では、当局における平成17年度の重点取組事項などについて説明。市町村長からは当局で取り組んでいる低コスト路網開設の技術について、「間伐の推進のために民有林にも広げて欲しい」との要望が出されました。また、国産材を利用した木造住宅の振興や台風被害への対応などについて、地域の実情を踏まえた提言があるなど活発な意見交換しました。
今後も、市町村等と情報交換などを行いながら、地域との連携を深めていくこととしています。
(担当=企画調整室)
宮崎県高原町立後川内小学校3・4年生14人を対に森林教室を実施。児童らは森林の役割や、ミズメやクスなどの匂いをかいだり、皮を舐めたりなどして樹木について学びました。また、表面が植物、土、コンクリートと3つの違う条件毎に、水がそれぞれどのように流れ・浸透していくかを実験。児童らは、職員の五感を使った講義を真剣に聞きました。その後、校長先生も参加し、校庭に「クヌギ」を植え、最後に、児童が「今日の体験を今後の学校の活動に活かします」とお礼を述べました。
当局では3月10日、平成17年度に策定する佐賀東部外5森林計画区の地域管理経営計画(案)及び国有林野施業実施計画(案)並びに白川菊池川外3森林計画区の変更計画(案)について、学識経験者等から意見を聴くため、当局大会議室で有識者懇談会を開きました。
はじめに山田壽夫局長が、「多様な九州の国有林を国民の期待に応えられるように管理経営していくことが重要である。将来的に残すべき森林は適切に保全し、レクリエーションや子どもたちへ森林環境の場の提供などに積極的に取り組んでいきたい。また、国有林、民有林が一体となって新しい国産材時代をこの九州からつくっていきたい」とあいさつしました。
引き続き、九州大学農学部教授の吉田茂二郎委員を座長に選出し審議。各委員から「カモシカの生息地が分断しており、今後、九州の脊梁地に緑の回廊を設定することも検討すべきではないか」「低コストで安定供給できるシステムの確立を図っていくことが必要」「国有林が温暖化防止にどれだけ貢献しているか具体的な数値で示すべき」などと幅広い意見などがでました。
当局では、これらの意見などを踏まえながら計画を最終確定し、4月1日から新計画として発効しています。
(担当=計画課)
宮崎県日南市の梅ヶ浜国有林で、「梅ヶ浜21緑化推進運動協議会」(石崎正光会長)主催による植樹祭が開かれ、地元中学校の生徒や住民など約200人が参加し、抵抗性クロマツやヤマザクラなど約330本を植樹。同協議会は、梅ヶ浜地区の景観再生のために植樹活動を行っている地元住民でつくる団体です。午後からは、署長が松くい虫について講話をしました。参加者から活発な質問も飛び交い、有意義な意見交換の場となりました。
当局では3月14日、宮崎森林管理署の会議室において、綾の照葉樹林プロジェクト(綾川流域照葉樹林帯保護・復元計画)の第3回連携会議を開きました。
会議には、同プロジェクト協定5者(当局、宮崎県、綾町、日本自然保護協会、てるはの森の会)全員が出席。報道陣が取材する中、議長を選出し、審議に入りました。
審議では、各協定者から平成17年度の取組状況や関連事業などについて報告を受けた後、平成18年度事業計画や事業実施スケジュールの案について了承されました。
また、同プロジェクトエリア内における森林の取扱について、これまで3回にわたって開かれた検討委員会の審議を踏まえ策定した「綾の照葉樹林プロジェクト国有林の取扱い(総論)」の案についても承認され、会議を終えました。(担当=計画課)
宮崎県延岡市の浜山国有林で植樹祭を開催。この取組は地域発案システムの一環で、地域住民に親しまれる海岸林とするため、地域住民などを対象にアンケート調査を行い、それを踏まえ、ヤブツバキ、サザンカ、ヤマザクラなどの花の咲く木や実のなる木22種約300本を植樹しました。植樹には、マラソンで活躍された元旭化成陸上部監督宗茂さんや選手、地域住民など約70人が参加し、一本一本を丁寧に植えました。宗茂さんは、「選手時代に、ここはよく走ったところで懐かしい、親しみがさらにわきました」と話されました。
鹿児島県薩摩川内市の唐浜国有林で、地元「陽成緑の少年団」、市民、ボランティアなど約400人が参加し、当署と薩摩川内市みどり推進協議会主催による第11回「白砂青松の森づくり」を開催。参加者は松林の再生を願い、九州電力提供の抵抗性マツ1000本を、職員が作設した防風垣の裏側に、一本一本丁寧に植えました。植樹後は、海岸の清掃を行いました。
当署の植樹祭に、体験林業で宮崎県日南農林高校森林科学科1年生40人と日南幼稚園の園児19人が参加し、オビスギ10本を植樹しました。植樹は高校生2人と園児1人が組んで行い、最初は緊張気味だった高校生も園児を助けて作業するうちにすっかり旧知の仲に。同校の担任の先生から「日頃見られない生徒の意外な一面を見ることが出来ました」と話されるなど、実り多い植樹祭となりました。
当局では2月23日、平成17年度国有林モニター会議を当局大会議室と宮崎森林管理署会議室の両会場で開き、国有林モニター24人が出席しました。
国有林モニター制度は、平成16年度からスタートしたもので、アンケートやモニター会議を通して国民の声を把握し、事業に反映させることをねらいとして、国有林野事業が開かれた「国民の森林」の実現に向けて国民との情報の受発信を深めていく取組の一つです。
会議では、当局の重点取組事項や局及び各署等の取組事例、アンケートのテーマとした国有林の「レクリエーションの森」の利用などの説明を行い、それらについて意見交換しました。
意見交換では、レクリエーションの森について、認知度を上げるための広報活動や国民が利用しやすい環境づくりの重要性、自然の森や小川などで楽しむ提案、国民が参加できるイベントの充実、木造住宅の課題、災害に強い長期的な森林づくりの必要性など、多岐にわたりました。
当局では国有林モニターの意見などを踏まえ、九州の国有林の適切な管理運営に努めるとともに、国民が国有林を身近に感じて頂けるよう、レクリエーションの森の整備やイベントの充実に努めていくこととしています。
(担当=企画調整室)
宮崎県新富町の国有林・海岸保安林で、当署と新富町共催による植樹祭を開きました。当日は、森林ボランティア団体「富田浜の緑を育てる会」など関係者約100人が参加し、海岸林の再生に向けて抵抗性クロマツなど420本を植樹。参加者は、「緑と共生、世界の平和を祈る」などと思い思いの願いを書いた標識を立てました。この取組は、地域発案システムの一環として昨年締結した「高鍋・新富海岸林等森林整備協定書」に基づくものです。
宮崎市一ツ葉の明神国有林で、当署と宮崎市主催による「みんなで創ろう一ッ葉の森林」植樹祭を開き、テレビ、新聞で募集した一般参加者など約430人がクロマツ1800本を植樹しました。「みどりの大切さを子どもに知ってもらいたい」と親子での参加者も多く、暖かい日差しの中、和やかな植樹祭となりました。
佐賀県唐津市立東唐津小学校の全校児童71人が、体験林業で満島虹ノ松原国有林内に、抵抗性クロマツ苗木75本を植樹。テレビ局など取材する中、児童らは元気に育つことを願って丁寧に植え、「早く大きくなってね」などと書いた標識を立てました。6年生にとっては良き卒業記念となりました。
中国国家林業局対外協力プロジェクトセンターの6人が西表島の国有林を視察。仲間川の日本最大のマングローブ林やサキシマスオウノキの板根などを見学し、亜熱帯林の特色やそこに生息・生育している動植物、西表島での国有林の管理・経営などについて理解を深めました。
熊本県八代市立太田郷小学校の5年生149人を対象に森林教室を実施。これは、同小学校から依頼を受けたもので、流域管理調整官、八代森林事務所首席森林官など4人が森林の大切さなどについて話しました。児童らは、事前に自然環境学習の中で森林の役割を学んでおり、多様な質問が出るなど森林環境に対する関心の深さが感じられました。
宮崎県日向市立財光寺南小学校の5・6年生143人をを対象に、森林の役割、環境などについてお届け講座を実施。児童らの関心は高く、森林の手入れ方法などについて多くの意見や質問がありました。校長先生から「当校は宮崎県唯一の環境教育校に指定されており、大変有意義な話をして頂いた」などと、お礼の言葉がありました。
当局大会議室で3月9日、九州森林技術開発協議会(当局、独立行政法人森林総合研究所九州支所、独立行政法人林木育種センター九州育種場の3機関で構成)が、今年度2回目の森林技術情報セミナーを開き、3機関から約60人の職員が参加しました。
はじめに、森林総合研究所九州支所の吉田成章支所長が「松くい虫被害のメカニズムと防除戦略」について、これまで培ってきた松くい虫被害の発生のメカニズムや防除法・防除戦略などの研究成果を分かりやすく講演した後、林木育種センター九州育種場の谷口亨育種研究室長が「マツノザイセンチュウ抵抗性育種」について、抵抗性松育種の必要性や開発の方法などについて詳しく説明しました。
参加者は、松くい虫被害が身近で深刻な問題であることから熱心に聴き入り、盛んに質問するなど有意義なセミナーとなりました。
当局では、今後も試験研究機関との連携を深めながら、技術開発のニーズや情報を発信していくこととしています。
(担当=指導普及課)
沖縄県立石垣少年自然の家主催による「ふれあいフェスタ2006」が開かれ、当センターも参加して押し花やペンダントづくりなど行いました。このふれあいフェスタは、子どもたちに自然や科学に親しみをもってもらうための行事として開かれたもので、当日はあいにくの雨となりましたが、国有林コーナーは大盛況でした。
鹿児島県大口市
巨木の概要
所在地=鹿児島県大口市小木原字十層国有林(北薩森林管理署管内)、樹種=サクラ、樹高=28m、幹周=1099cm、樹齢=600歳(推定)。
巨木周辺の状況
大口市内から巨木に至る道筋には青少年旅行村、十層池、十層池公園がある。近くには原生林に覆われた奥十層風致探勝林や九州自然歩道がある。夏には涼を求めて、秋には紅葉狩りに若者達や家族連れが訪れている。林道から歩道が整備され、子供からお年寄りまでが見学に訪れる。樹齢約600年と推定される日本一のエドヒガンザクラの自生木。開花時期は3月下旬から4月上旬で、満開は例年4月2日前後。大口市の天然記念物に指定。
保護のため周囲に柵が設定され、中への立ち入りは禁止。