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1月13日付けで島田泰助局長が林野庁森林整備部長に転出し、後任に山田壽夫・前林野庁森林整備部計画課長が就任しました。山田局長は1月16日、大会議室で次のように着任あいさつをしました。
私の出身地は、熊本県人吉市であり、また、林野庁の九州局管内出身者等で作っています「おても会」の会長を長く勤めていましたので、土地勘や顔見知りの方も、7森林管理局の中では一番多い局です。とは申しましても、昭和62年に営林署長を離れて以来、ほぼ20年が過ぎようとしていますので、国有林の最近の実情については疎くなっており、一から皆様方に教えて頂きながら進めて参りたいと考えています。
九州では、平成7年から大分県の次長として4年間勤務しました。この間、九州林政連絡協議会等で本局の皆様方とは仕事をする機会がありました。その時、申し上げていたのが、「九州は一つ、各県と協力して、ぜひ九州から国産材時代を作る必要がある」ということでした。その後、林野庁でもそのことを念頭に仕事をして参りました。そして、今日、その兆し・芽生えが九州に出来つつあります。これも島田前局長をはじめ、本局の皆様の努力の成果の一つであります。九州で唯一の合板工場でのスギ合板の生産、日本一の製材工場の参加を得ての伊万里の製材・集成材ライン、都城を中心とする一大製材拠点など、九州を中心に着々と新しい国産材の流れが出来つつあります。これを本物になるよう新しい国産材時代をつくるのが大きな課題です。
それ以外にも本局の課題は数多くあろうかと思いますが、ぜひ皆様と課題を共有させて頂き取り組んでいきたいと思います。そして、九州の国有林が国民の皆様から見て、「なるほど良くやっている」という評価を得るような努力を一つずつ積み重ねていくことが、今日の国有林をめぐる情勢を解決していくためにも重要だと思います。
最後になりますが、どんな仕事も職員の皆様の安全と健康があってのものです。安全と健康に留意して楽しい仕事をさせて頂きたいと思いますのでよろしくお願いします。
島田泰助前局長は1月16日、大会議室で1年半の九州森林管理局勤務を振り返り、次のように転任あいさつをしました。
九州森林管理局に勤務させて頂いた1年半の間、皆様には大変お世話になりました。厚くお礼申し上げます。
一昨年の7月に着任以来、林野庁で担当をしてきた新生国有林への取組を現実のものとすべく色々なことに取り組ませて頂きました。
公益的機能重視の管理経営への転換の徹底、職員の皆様の発案による地域のニーズを踏まえた取組の地域発案システム、綾の照葉樹林を対象としNPOの皆様と連携を図るモデルプロジェクト、国産集成材工場等への安定供給体制の確立・新たな販売戦略、継続的利用作業道を活用した新たな施業体系への取組、列状間伐の徹底による搬出コスト削減、木材需要拡大へ県行政と連携した間伐紙プロジェクトなど、盛りだくさんの取組を行ってきました。こうした取組を通じ、開かれた国有林・国民の森林としての位置づけが高まっていけばと期待しています。 今後これらの取組を更に大きく発展させて頂きたいと考えています。
林業界は輸入材との競争に苦しみ、依然として厳しい状況にあります。しかしながら、こうした状況の中でも輸入材に対し、そのシェアを取り返そうという新たな動きも生まれようとしております。こうした動きを成功させていくには、安定供給の核となりうる国有林の存在は今まで以上に重要となってくると考えています。
地球環境問題に注目の集まる中、森林・林業に対する関心は今まで以上に高まっていると考えており、国有林としてはこうした期待に応えていく必要があり、また、皆様からの期待も大きいものと思います。皆様の期待に応え九州森林管理局の存在感が更に増していくように頑張って頂きたいと考えています。
九州森林管理局での1年半は大変やりがいがあり、充実したものでした。皆様方のご協力に対して感謝申し上げると共に更なる御活躍を期待しております。
屋久島の採種林・見本林箇所(1.5㌶)において、ボランティアなど29人が参加し、絶滅危惧種に指定されているヤクタネゴヨウの保育作業を実施。これは、毎年NPO団体「ヤクタネゴヨウ調査隊」と連携して行っているもので、雑草などの刈り払いに汗を流しました。ヤクタネゴヨウの保護・育成については関心が高く、年々、参加者も増えており、今後ともNPO団体や地域住民、ボランティアなどの理解と協力を得ながらヤクタネゴヨウの健全な育成を図っていくこととしています。
当局では12月7日から9日の3日間、森林倶楽部特別企画「西表島の自然を訪ねて」を行いました。今回は全国の森林倶楽部会員から参加募集したところ、遠くは東北森林管理局の会員2人を含め全国から15人が参加。
1日目は、石垣港に集合して一路西表島へ。環境省の野生生物保護センターで、西表島の生物の多様性、希少野生動植物の現状と課題について学びました。
2日目は、沖縄県で一番大きい浦内川を遊覧船で遡上し森林散策をしながら、マリュードの滝、カンピレーの滝へ移動。参加者は、見たこともない西表島特有の樹木等の説明に聞き入っていました。
午後からは、西表島の植物を染料として織物を作っている「マンダーラ工房」、その後、ギンネムやモクマオウ等の外来種が入り込んで西表島の本来の生態系が失われつつある南風見海岸を見学。
夜には、森林倶楽部初めての試みとして、オオコウモリやオオシママドボタルなどを観察するための「夜の観察会」を実施。あいにくの風でオオコウモリには会えませんでしたが、サキシマアオガエルの鳴き声やオオシママドボタルを楽しむことが出来ました。
最終日は、大冨林道から大冨展望所へ。日本一の仲間川のマングローブ林を眺望。その後、巨樹・巨木100選に選定されている「サキシマスオウノキ」を見学し、全日程を終わりました。参加者は、サキシマスオウノキが薄い表土の上に板根を発達させて生き抜く知恵や自然のすごさに感動するとともに、改めて西表島の今ある自然を守り、共存していくことの難しさを痛感した3日間でした。 (担当=指導普及課)
宮崎県北郷町の第22回「北郷町産業まつり」が開かれ、当署も職員手作りのまな板や花台、椅子などを販売。また、緑の募金への協力を呼びかけるなど、国有林を広くPRしました。
当局では12月22日、局長室において、第4回「ふるさと九州の森林」フォトコンテストの表彰式を行いました。
当日は、積雪のために参加出来なかった受賞者もいましたが、優秀賞の松村洋一さんら6人と、コンに協賛して頂いた(財)林野弘済会熊本支部の酒田正幸営業部長も参列。
島田泰助前局長から「千載一遇のシャッターチャンスをものにしてすばらしい作品を撮られた努力に敬意を表するとともに、今後も森林の良さを知ってもらえる写真を撮って頂くよう期待します」と挨拶がありました。
表彰式の後、受賞された皆さんは「思いがけない入賞で驚いています。今後も森林に親しみを持って、きれいなだけではなく、森林のことを世の中に正しく伝えられるような写真を撮るよう頑張ります」と喜びを語られました。
入選作品15点は、表彰式に合わせて局のロビーに展示した後、1月11日から17日まで熊本市の鶴屋百貨店ふれあいギャラリーで展示。また、1月23日から2月末日までサントリー九州熊本工場のエントランスに展示するなど多くの方々にご覧頂いています。
さらに、今後も九州各地で開催されるイベント等で展示し、「ふるさと九州の森林」を広くPRしていく予定です。
なお、入選作品冊子の配布や作品展示の要望などありましたら広報室までご連絡下さい。
(担当=総務課)
熊本県人吉市大畑町の大畑国有林の「千年の森林」で、球磨郡球磨村立渡小学校の緑の少年団41人が森林づくりの一環として、シカ食害防止用ネット装着の体験林業を行いました。当日は、雪が残る林内で、職員のアドバイスを受けながら三人一組でスギやヒノキ約300本にネットを巻き固定しました。午後から千年の森林広場で、紙芝居や山学校みどりの教科書で森林教室を行い、森林の働きや大切さを学びました。最後に、団員代表から「初めての作業で少し難しかったけど楽しくできました。森林の大切さもよく分かりました」とお礼の言葉があり、貴重な体験となったようです。
福岡県篠栗町の若杉山国有林で「九州森林マラソン2005inささぐり大和の森」(九州森林管理局後援)が行われました。大会は、「森林マラソン」「森林浴ウォーク」「巨樹・巨木観察会」の3種目に別れており、参加者は森林浴をしながらそれぞれ楽しみました。「巨樹・巨木観察会」には、県内外から小学生を含め43人が参加。幹周りが16.15mもある「大和の大杉」など5本の大きな杉を森林インストラクターの案内で散策。大杉の前では感嘆の声があがるなど、楽しい一日を過ごしました。
宮崎県下一斉に行われた「クリーンアップ宮崎」の機会を活用し、県下の海岸林を管轄している宮崎北部(新浜・浜山海岸林)、西都児湯(蚊口浦海岸林)、宮崎(一ッ葉海岸林)、宮崎南部(石波海岸林)の各署が一斉に海岸林の清掃を行いました。県民の貴重な財産である海岸林をより良いものとして後生に引き継ぐことを目的に、県、市町村、ボランティアなどの連携・協力の下、早朝より清掃活動を展開しました。収集したゴミの量は合計で7㌧にもなり、各署で行った民国一体となった取り組みが更に広がることが期待されます。
平成17年度国有林野事業業務研究発表会が11月29日、林野庁で行われました。
当局管内から『森林技術部門』で、熊本南部森林管理署の椎葉正弘技官と森和の井上重徳さんが「新型のツリーキャッチャーの考案について」共同発表。ツリーキャッチャーを簡単かつ安全に誰でも使えるように工夫した点が評価され、「林業機械化協会理事長賞」を受賞。
また、『森林ふれあい部門』で、北薩森林管理署の白内慎哉技官と藤井武史技官が「新生国有林のPRに向けた取組」について発表。パネルを上手に作って職員の誰もが新生国有林をPR出来るようなマニュアルにした点が評価され、「林政総合調査研究所理事長賞」を受賞しました。
いずれも平成16年度の流域管理システム推進発表大会でも入賞した課題であり、九州国有林の研究開発レベルの高さが改めて実証されました。
(担当=指導普及課)
「 低コスト路網整備」に関心を寄せる、児湯広域森林・林業振興協議会幹事会と都城森林組合の総勢19人が、昨年11月に行われた当署管内の尾鈴国有林での低コスト路網整備現地検討会の実演後の現地を視察しました。当署職員が、路肩基礎部分丸太工法、表土積み、根株等を組み合わせながら水を分散させ低コストで壊れない作業道づくりについて説明。参加者は、「今後繰り返し行う間伐を見据えた搬出路を作りたい」とのことで、熱心に質問やメモを取り、理解を深めていきました。当署としても速く「モデル路網」を完成させるとともに、ガイドマニュアルを作成し、普及PRに努めることとしています。
地域発案システムで取り組んでいる大分県由布市庄内町の星岳国有林の「星岳間伐展示林」完成を記念して、開設記念現地検討会を実施。県、林業事業体や当署職員など約100人が参加しました。署長のあいさつの後、8区画の現地説明を当署と活性化センターで行い、午後からの意見交換会では、「様々な間伐方法を比較できて参考になった」「今後は列状間伐に取り組みたい」など活発な意見がありました。また、地元テレビ局が取材し夕方のニュースで放映され、県民にも広くPRすることが出来ました。
また、後日、当署と約55㌶の官行造林契約を結んでいる大分県の丹生地区官行造林組合員が、林業研修の一環で展示林を視察しました。今後とも、開かれた国有林として当展示林の目的「間伐推進をめざして」のとおり広く活用されるよう取り組んでいきます。
流域管理システムの取組の一環として、南薩流域森林・林業活性化センター主催による「低コストで災害に強い森林路網整備」に向けた研修が行われ、当署からも5人が参加しました。当日は、徳島県の橋本光治さんを講師に招き、現地検討を実施。作業道の路線選定と山の変化を最小限に押さえた工法について、実際に重機を操作しながら研修が行われました。南薩流域も間伐対象林齢に達している林分が多く、参加者から大いに参考になったとの声が聞かれました。
レクリエーションの森である熊本県水俣市の「グリーンスポーツ水俣」の竹林で、ボランティアによる竹林の整備を行いました。竹林は潮害防備保安林及び魚つき保安林に指定されており、相次ぐ台風の襲来によりその機能が低下していることから、水俣自然学校の子供を含めた35人が参加し、台風で倒れた竹を伐採しました。当署からも7人が参加し、伐採された竹を利用し竹炭や焼き芋を作って子供らに喜ばれ、有意義な保安林の整備となりました。
ここ数年来西表島では、エコツーリズム・ブームにより自然体験型ツアーが盛んになってきています。特にヒナイ川にある沖縄県最大のピナイサーラの滝では、カヌーによるツアーが急増し、自然環境への影響も懸念されてきました。このため、ヒナイ川周辺国有林の適正な利用を図っていくための方策を検討する委員会を開催。当センターが行っている入込者調査の経過報告を行うとともに、利用現況や問題点、これまでの取組について、ツアー事業者を含む関係者により意見交換が行われました。今後、事業者による自主ルール作成のための支援を含め、検討委員会を進めていくことにしています。
佐賀県主催で民有林関係者を対象とした高性能林業機械等研修会が、伊万里市の西ノ岳国有林内の請負事業実行箇所で行われ、県、緑資源機構、森林組合などから33人が参加。現地では、(株)西部林業がスイングヤーダやプロセッサ等を使った列状間伐を実施しており、当署職員が作業地の概要等を説明した後、実際の作業を見学。参加者からは、副作業が少ないなど効率的な作業に関心が持たれ、予定時間を超過する程、質問がありました。今後、高性能林業機械が普及して間伐を推進することが期待されます。
森林の公益的機能を高度に発揮させるため、間伐の推進を図ることが極めて重要な課題となっていることから、大分森林管理署の間伐展示林等において現地研修を実施。森林官など30人が参加し、色々な列状方式や定性、鋸谷式間伐等の区画を見ながら、大分署の職員からその特性などの説明を受けました。最後に、コストや列状間伐のメリットなどについて活発な意見交換を行い、有意義な研修となりました。
農林水産省の農林業技術交流事業の一環として「中華人民共和国林業技術考察団」(劉立軍団長以下4人)が12月15日と16日の両日、鹿児島県奄美大島の原生林及び貴重な野生動植物の保護状況の視察に訪れました。
一行は、鹿児島森林管理署名瀬森林事務所の首席森林官らの案内により、金作原自然観察教育林やマングローブ林などを視察しました。
劉団長は、国家林業局国際合作司処長で中国の海外林業協力の窓口として活躍されており、日本の森林・林業事情にも詳しく流暢な日本語で奄美の動植物の保護施策や松くい虫の被害状況等について質問がありました。
(担当=総務課)
福岡県岡垣町の黒山浜国有林において、ボランティア団体、地元住民、中学生、関係者など約200人が参加し、三里松原防風保安林保全対策協議会(竹井和明会長)主催による「松葉かき」が行われました。参加者は雨で濡れながら松葉・枝などを集め、軽トラックで運び出しました。
宮崎県都城市立今町小学校の体育館において、PTA主催の「親子物づくり教室」が行われ、当署職員が講師となり、児童と保護者70人を対象に森林教室を実施。児童らは模擬種子を作って飛ばしたり、枝を自在に組み合わせ文字を形取ったプレートなどを作ったりして親子の交流を深めました。最後に、児童から「楽しい体験ができました」とお礼の言葉がありました。
森林の機能を国民に普及・啓蒙する知識や技能を習得することを目的に、NPO法人「環境教育事務所くすの木自然館」の立山芳輝館長と浜本奈鼓専務理事を講師に招き、森林官等を対象に、身近な教材を基にした森林ふれあい研修を実施。研修では、体験学習の具体的な進め方やKJ法(問題解決の技法)を用いたプログラム作成法などを学びました。教える立場の難しさを痛感させられた研修でしたが、今後も日々の研鑽を重ね、国有林のPRも含め様々な活動に生かす考えです。
第29回「鹿屋市農業まつり」が鹿児島県鹿屋市中央公園で開催され、当署もブースを設け、森林環境教育活動のパネル展示、切り花や職員手作りの木工品などの販売も行い、市民に国有林と当署をPRできました。
長崎県対馬市上対馬町の森林公園と琴御岳国有林において、植樹祭を開きました。これは、対馬だけに生息しているツシマヤマネコの棲みやすい森林の整備と絶滅が危惧されていることへの啓発が目的。当日は、地元住民や緑の少年団、関係者など130人が参加し、コナラの苗木140本を植樹しました。また、植え付けた苗木はシカの食害から守るため、筒状のカバーで覆いました。
宮崎県延岡市の行縢国有林約100㌶を「遊々の森」に設定し、宮崎県むかばき少年自然の家(冨滿一夫所長)と署長が協定を結び、「耕心の森」と名付けました。同自然の家では、園児や児童、生徒が希少植物などに樹名板の取り付けや巣箱を設置するなどの自然体験を通じて、親林活動を行うこととしています。
鹿児島大学農学部生物環境学科(竹内郁夫教授)から、「国有林の森林計画・森林施業」について講師依頼があり、流域管理調整官が森林管理学講座の3年生18人に、国有林の「森林計画制度」等について講義しました。学生はメモを取るなど熱心に聴き入り、採用試験やボランティア活動についての質問がありました。
鹿児島県内の産学官が新たな林業の姿を提言する「儲かる林業研究会」設立総会が11月30日、鹿児島県庁で開かれました。
森林・林業・木材産業関係者等120人が参加し、活力ある木材産業の創造に産学官が一体となって取り組むことを確認。当局からも発起人として、島田泰助前局長はじめ局職員や鹿児島県内の森林管理署長が出席しました。
同研究会は、当局、鹿児島大学、鹿児島県などの6人が発起人となり、人工林の健全化、木材の持続的安定供給を可能とする新しい国内林業の姿を提示し、林業経営者を激励して山村地域振興と森林資源の循環利用の推進などに寄与することを目的にスタート。
今後は、育林、素材生産、施業集約、製材流通の四つの分科会で議論を進めるほか、鹿児島市で設立記念シンポジウムを開き、3年後をめどに「儲かる林業」モデルの確立を目指します。
設立総会では、会則や役員、事業計画などを承認し、会長に竹内郁夫鹿大農学部教授が選ばれました。
総会終了後の全体研究会の中で島田前局長は、国産材のシェアをどうして奪回していくかについて国有林の取組事例等により説明しました。
最後に竹内会長は、「ハードルは高いがやらなきゃ現状は変わらない。川上、川下の力を結集し国産材のシェアを取り戻そう」と出席者に呼びかけました。
(担当=販売課)
巨木の概要
所在地=宮崎県都城市山之口町山之口青井岳国有林(宮崎森林管理署都城支署管内)、樹種=カヤ、樹高=26m、幹周=440cm、樹齢=500歳(推定)。
巨木周辺の状況
巨木はうっそうとした照葉樹林の中に生育する。この巨木を保存するため、周辺約1㌶を林木遺伝資源保存林として保護している。保存林はシイ、タブ、カシ類の林齢145年生の照葉樹からなり、その周辺はスギを主体とした人工林となる。保存林には小さな沢があり、一年中水が絶えることはない。
九州の国有林が後世に残したカヤの大木である。
巨木は斜地に生立し、根が張り出していることから、周辺には近づかないこと。火気は厳禁。