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広報九州・平成17年11月号

森林とみどりのスケッチ大会

児童ら110人が参加木の日絵画6点、標語11点を表彰

当局では10月8日「木の日」、熊本城内の一角にある監物台樹木園において、「『木の日』だ樹木に会いに行こう!」をテーマに、森林とみどりのスケッチ大会」を行いました。
これは、「木の日」にちなんで行ったもので、同樹木園の活性化と、園内の樹木などをスケッチし、樹木などに身近にふれ、森林への理解を深めてもらうことが目的。
同スケッチ大会は、当局では初めての試みで、小学生と保護者を対象に参加を募り、110人が参加しました。
はじめに、肥後賢輔計画部長が「みどり豊かな監物台樹木園でのスケッチを通じて、みどりに親しんで下さい」とあいさつ。続いて美術家の怒留湯誓審査委員長から、「人にも名前があり一人ひとり顔が違うように、樹木も色々な顔を持っています。よく観察して描いて下さい」と、絵を描く際のポイントなどについて指導を受け、思い思いの場所でスケッチを始めました。また、併せて、同樹木園の標語も募りました。
児童らは、怒留湯先生のアドバイスを受けながら、樹木を熱心に観察し筆を動かしました。
午後は、保護者を対象に怒留湯先生の指導で森林教室を実施。輪切りにしたエゴノキ板に樹木などの絵を描きました。また、早く作品を提出した児童らは、指導普及課職員と一緒にモックンや竹笛を作り、楽しみました。
最後に審査を行い、絵画61点の中から緑の普及大賞など入選作品6点と、標語71点の中から最優秀賞など10点を選定し表彰しました。
絵画の部の「緑の普及大賞」は、熊本大学教育学部附属小学校2年・森本優貴美さんで、標語の部の「最優秀賞」は、熊本市立託麻原小学校6年・山崎展宏さんの「樹木園、花とみどりのハーモニー」となりました。
今後、絵画の部の緑の普及大賞と標語の部の最優秀賞の作品は、同樹木園のPR用ポスターに使用することとしています。



入賞者は次のとおりです。
「絵画の部」
緑の普及大賞森本優貴美
緑の普及賞木上菜奈子・山崎莉嵯・小山愛佳・山崎展宏・市原大士
「標語の部」
最優秀賞山崎展宏
佳作奥村奈央・井上莉緒・坂田淑代・久保友美・岡田紳之介・
富永あや子・森英里奈・布田裕輝・安武茉美
(担当=指導普及課)


↑緑の普及大賞森本優貴美さんの作品

綾プロジェクト

2回目の検討委員会開く 照葉樹林復元方法はさらに検討

当局では10月3日、宮崎森林管理署会議室において、綾の照葉樹林プロジェクト(綾川流域照葉樹林帯保護・復元計画)の第2回検討委員会を開きました。
会議には、学識経験者をはじめ、同委員会のメンバー16人が出席。報道陣が取材する中、肥後賢輔計画部長があいさつをした後、保護林及び緑の回廊の設定や人工林の照葉樹林への復元のあり方について計画課長が説明を行い、審議に入りました。
審議では、照葉大吊り橋周辺を保護林「郷土の森」に、大森岳及び掃部岳周辺を「植物群落保護林」に設定し、これらを相互に「緑の回廊」で連結する案について了承されました。
また、原生に近い自然生態系を残している綾北川と綾南川に囲まれた区域については、来年度以降、「森林生態系保護地域」に指定することの妥当性などについて検討を行っていくこととなりました。
人工林エリアを照葉樹林に復元していく方法などについては、本プロジェクトの根幹をなすものであることから、引き続き検討していくこととなりました。(担当=計画課)

「ふれあいの森」を締結

宮崎北部森林管理署

宮崎県日向市尻無川国有林約17㌶を、「日向市ふるさとの自然を守る会」(野別知秀会長)と「ふれあいの森」の協定を締結し、「お倉ヶ浜ふれあいの森」と名付けられました。同ふれあいの森は、日豊海岸国定公園内にあり、渚百選にも選ばれた風光明媚な森で、市民の憩いの場となっているところです。調印式には、日向市長はじめ、関係団体など約40人が参加。野別会長は、「白砂青松の美林を守り育て次代に引き継がなければならないという主旨が一致し、今日の協定の運びとなった」とあいさつ。今後は、森林づくり活動や、自然観察・森林教室などの親林活動に利用されます。

小学生60人が林業体験

宮崎北部森林管理署

宮崎県延岡市の長浜海岸保安林において、抽選で選ばれた延岡市在住の小学1年生から6年生までの60人が参加し、延岡市教育委員会主催の「はらはらわくわく体験隊」が開かれました。これは、同市が第一次産業の仕事を年10回に分けて児童に体験させる計画の一環。今回は林業関係で、当署へ協力要請があったものです。児童らは紙芝居などで森林・林業について学んだ後、下刈りや丸太切り、記念植樹を行い、重い造林鎌やなかなか切れない丸太切りに悪戦苦闘するなど、林業の大変さを身を持って感じていたようです。

「遊々の森」を締結

都城支署

宮崎県高城町の大淀川に隣接する田辺国有林約41㌶を、高城町と「遊々の森」の協定を締結し、「やすらぎロード観音瀬の森」と名付けられました。調印式は現地で小学生や保護者、地元関係者、マスコミなど約60人が見守る中行われました。式典後、地元町民7人に森林保全巡視員の委嘱や森林教室を行い、児童らは丸太切りに挑戦し、初めて使う鋸に悪戦苦闘しながらも林業体験を楽しんでいました。同町では、今後、学校などの森林環境学習の場などに活用することとしています。

児童ら47人が体験林業

佐賀森林管理署

遊々の森「自然がいっぱいあそびの森」で、佐賀県脊振村立脊振小学校の5・6年生47人を対象に、体験林業を行いました。児童らは森林の働きなどについて学んだ後、手鋸や枝打ち鋸を使って枝打ち作業を実施。最初はぎこちない手つきでしたが、終わり頃には作業にも慣れ、「楽しかった」「もっとやりたい」などと感想を述べていました。

行者スギを見に行こう

福岡森林管理署

福岡市東区アイランドシティで9月9日から11月20日まで、第22回全国都市緑化ふくおかフェア「アイランド花どんたく」が開かれています。会場の「こども夢未来館ウエルカムルーム」には、当署が寄贈した行者スギ根株(樹齢350年)や、「ふるさと九州の森林」フォトコンテストの入選作品も展示されています。同ウエルカムルームも多くの入場者で賑わい、行者スギの大きさに驚きながら年輪の数を数えたり、フォトコンテストの入選作品に見入ったりしていました。

不法投棄防止で啓発

宮崎南部森林管理署

宮崎県日南市平山地区の海岸保安林において、日南・串間市、北郷・南郷町、日南保健所、南那珂農林振興局、日南・串間土木事務所、産業廃棄物協会県南支部などが、不法投棄防止の啓発活動を行いました。当署も同活動に併せ、職員約30人で海岸保安林に捨てられた空き缶やペットボトルなどを収集しました。

健康づくりの大切さ学ぶ

大隅森林管理署

鹿児島県鹿屋市健康増進センターで、全職員が参加し「健康づくり教室」を開催。はじめに、鹿屋保健所長が「糖尿病予防」について講話。その後、腰痛防止のためのストレッチングや体操を行う運動グループと「おやじの台所」と題し、栄養価の高い簡単な料理づくりを行う調理グループに分かれ、健康づくりの大切さを学びました。

第2回森林倶楽部

秋の一日を満喫 森の巨人「大王杉」を訪ねる

当局では10月16日、今年度第2回目の森林倶楽部イベント「森の巨人『大王杉(行者杉の父)』を訪ねて」を行い、45人が参加しました。
訪ねる福岡県朝倉郡東峰村(旧・小石原村)の「大王杉」(樹高52㍍、幹周り829㌢、樹齢600年=推定)は、「行者杉の父」とも呼ばれ、周辺には奉納植栽されたと伝えられてる行者杉の大径木が密集しています。また、林野庁の「森の巨人たち百選」に選ばれています。
現地に到着した一行は、林立する行者杉の群落を見上げながら、ひときわ大きな「大王杉」の大きさに驚いていました。
次に、福岡県添田町の深倉狭へ移動し、奇岩「男魂岩」などを見学した後昼食。その後、樹木名当てクイズを楽しみ、一行は深倉狭を後に、英彦山の参道口へ向かいました。参道口は参拝者が多く、10月10日に開業した「英彦山花公園・電車」には残念ながら乗れずそのまま帰路に着きましたが、参加者は絶好のイベント日和となった秋の一日を満喫していました。
次回のイベントは11月20日、「島原半島にそびえる国見岳の紅葉を訪ねて」の予定です。
(担当=指導普及課)

楽しかった森林教室

宮崎南部森林管理署

宮崎県串間市立北方小学校5年生19人を対象に、森林教室を行いました。午前1時間目はプロジェクターを使った地球環境と森林の役割、森林の働きなどについて、また、午前2時間目は紙芝居などによる森林の大切さや木の育て方などを学びました。その後タネのふしぎな話や、模擬種子作りなどを実施。児童らは、作った模擬種子を飛ばし、歓声を上げながら広い体育館を走り回っていました。

虹の松原で森林教室

佐賀森林管理署

佐賀県唐津市立東唐津小学校3・4年生26人を対象に、「オンリーワン体験授業」と題し、森林教室を行いました。児童らは、森林の働きやキノコについて説明を受けた後、秋風の吹く松原内を散策し、クロマツとアカマツの違い、マツの年齢の調べ方、キノコ、松原の生き物など体感しながら学びました。

森林づくりの理解者増やそう

森林官養成科研修 沢畑愛林館館長が講話

10月20日、熊本県水俣市の沢畑亨愛林館館長が、採用後5年目の職員を対象とした森林官養成科E.研修の講師として来局され、「公益的機能を重視した森林づくり(森林ボランティア等を通じて)」と題して講話されました。
沢畑館長は、平成6年に愛林館館長に就任されて以来、水俣市環境審議員、熊本県地域づくりコーディネーター、熊本大学講師など、多数の要職を努められています。
この間、水源の森づくりや棚田を守る各種の活動などを通じ、森林や棚田の公益的機能についての理解を増やそうと奔走されています。
講話では、これまでの経験を踏まえ、「森林の公益的機能の大切さを国民に理解してもらうよう努めることが大切。その上で、国民に森林づくりに参加してもらうようにすべき」と示唆。また、「森林ボランティアなどを行う場合は、参加者と主催者の満足度のつりあいが大事」と話されました。
(担当=総務課)

森林計画連絡調整会議

連携を緊密にし九州・沖縄8県と意見交換

当局では10月7日、5階会議室において平成17年度の森林計画連絡調整会議を開きました。
会議には、当局から計画課長と計画樹立担当者が、九州・沖縄8県から森林計画担当者が出席しました。
はじめに肥後賢輔計画部長があいさつした後、当局から本年度に樹立する森林計画などの樹立状況について説明を行い、森林計画の内容や計画の実施に関する事項について意見交換しました。
今後も、流域管理システムの確立に資するため、森林計画業務などの円滑な推進と、森林計画などが相互に調整が図られた計画となるよう、各県との連携を緊密にしていくこととしています。
(担当=計画課)

NPOがブナを植樹

大分西部森林管理署

大分県中津市山国川源流部の平鶴国有林において、NPO法人豊前の国建設倶楽部がブナを植樹しました。同倶楽部は、当署と国有林における森林整備などの活動に関する協定を結んでおり、「山国川エコ・リバーツーリズム源流の森構想事業」として、これまでブナ300本余りを植樹。当日は、下流域の一般公募者と関係者約200人が参加し、ブナ400本の植樹やシカ食害防止ネットを設置しました。同倶楽部は、今後も上下流域の交流を図りながら、源流の森の育成に取り組むこととしています。

「ふれあいの森」に樹名板

大分森林管理署

グリーンヘルパーの会員11人が、「大分水分ふれあいの森」で樹名板を取り付けました。同ふれあいの森は、協定を結んでから2年が経過し、その間、除伐や枝打ちなどの森林整備を進めてきています。同ふれあいの森には、やまなみハイウェイが通っていますが、沿線のゴミの量が減るなどの効果も表れており、今後も森林整備などを行い、ふれあいの森としての充実が図られます。

クリーン作戦で森林教室

宮崎北部森林管理署

宮崎県延岡市の環境浄化委員会主催による地域浄化活動「長浜海岸クリーン作戦」が行われ、地元の小中学生など約400人が参加しました。これは、地域ぐるみで健全な青少年育成を目的とした同委員会の活動「地域環境の浄化活動」の一環です。当署も地球環境と森林の役割や働きについて、森林教室を開きました。参加者は森林教室が終わった後、同海岸林や砂浜の清掃作業を行いました。

金峰山で安全祈願

ゼロ災へ向け心は一つ

当局では10月18日、金峰山山神社で島田泰助局長ほか関係者が出席し、安全祈願祭を厳粛に執り行いました。
祈願祭では、島田局長はじめ全林野九州地本と日林労九州地本の両委員長、三部長、関係課長、国有林関係団体が神社に玉串を捧げ、労働災害の絶滅と健康を祈願しました。
神事終了後、島田局長が「職員はもとより国有林で働く皆さんの安全を守らなければならない」とあいさつし終わりました。

司法修習生7人が林業体験

当局では10月18日、熊本森林管理署管内の金峰山国有林内において、第59期の司法修習生7人を対象に、体験林業を行いました。
これは、司法修習生の社会研修を目的に、熊本県弁護士会司法修習委員会(委員長松本紀雄弁護士)からの依頼で、毎年受け入れているものです。
はじめに、指導普及課の職員が、除伐・枝打ち・保育間伐について、その重要性などを説明した後、林内に入り作業を始めました。修習生は慣れない作業に悪戦苦闘し、林業の厳しさを学んだようでした。
今後の活躍を期待しています。
(担当=指導普及課)

白髪岳保存林の再生へ

熊本南部森林管理署

熊本県あさぎり町と白髪岳を守る山の会が、モミ、ツガ、ブナなどの高齢天然生林で構成されている「白髪岳植物群落保存林」の再生を目的に検討会を開催。これは、同保存林が近年台風やシカによる食害などで、山頂付近の倒木などが目立ってきていることから開いたものです。検討会では、当署が下層植生の回復が緊急の課題で、原因の一つと思われるシカ対策として防護ネットの設置を提案。その後意見交換を行い、今後、防護ネットを張り、保存林の再生に取り組むこととなりました。

眉山の治山事業を学ぶ

長崎森林管理署

長崎県島原市眉山において、島原市立第一中学校3年生と保護者約250人が参加し、「親子ふれあい眉山ウォーキング」が行われ、眉山の治山事業を学びながら約5㌔の道のりを歩きました。同中学校の保護者から当署へ協力依頼があり、職員12人が参加して3班に分かれ、各種の治山事業について概要を説明しました。この模様はテレビ局などの報道陣が取材しましたが、児童らは緊張した様子もなく職員の説明を熱心に聞くなど、午前3時間半の行程を満喫していました。

「国有林材PR月間」 国有林材販売に貢献 買受協力10社に感謝状

当局では10月21日、局長室において平成16年度の国有林材販売協力者に対して感謝状贈呈式を行いました。
これは「国有林材のPR月間」の記念行事の一つとして、一般競争入札・分収育林の高額買受者並びに間伐の多量買受者の10社を招いて行ったもので、島田泰助局長が感謝状と記念品を贈呈しました。
続いて、島田局長が「皆様のご協力に厚く感謝いたします。森林・林業・木材業界にとって大変厳しい状況にありますが、今後ますますのご健勝・ご繁栄をお祈りします」と受賞者に謝意を述べました。
なお、受賞者は次のとおりです。(順不同・敬称略)

森の巨人たち百選 8 九州国有林の巨樹・巨木

スギ「鬼の目杉」宮崎県北方町

巨木の概要
所在地=宮崎県東臼杵郡北方町大字木戸ノ元字渡瀬国有林(宮崎北部森林管理署管内)、樹種=スギ、樹高=20m、幹周=999cm、樹齢=不明。

巨木周辺の状況
鬼の目山林木遺伝資源保存林内に巨木は生育する。鬼の目山頂上からの眺めは絶景で、岩肌と樹木とのコントラストが良い。特に、秋の紅葉は素晴らしい。
巨木周辺は背丈が2~3㍍程の竹が多く自生しており、足の踏み抜きなどに要注意。
北方町の「巨樹・巨木12選」に指定されている。
入林者状況把握のため、入林の際は宮崎北部森林管理署での手続きが必要。

森林管理局の案内

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