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広報九州・平成17年5月号

緑の週間

縄文杉を記念植樹苗木配布など多彩な催し

当局では、「木が元気森が元気で地球も元気」のスローガンの下、4月23日から29日までの「みどりの週間」期間中、記念植樹や森林教室 、苗木の無料配布など多彩な催しを行い、緑の普及啓発に努めました。
週間初日の23日は、監物台樹木園において、独立行政法人林木育種センター九州育種場と共同で増殖した縄文杉の苗木を島田泰助局長、下堂健次九州育種場長、熊本市立託麻原小学校の緑の少年団と、多数の応募の中から抽選で選ばれた熊本市の吉村友明さん、井澤勝彦さんの家族が記念植樹を行いました。
また、当日は園内で、託麻原小学校の緑の少年団がベニバナハナミズキなど5種類の苗木の無料配布と緑の募金活動も行いました。
26日は、熊本市立託麻原小学校6年生120人を対象に、同小学校でウメモドキの記念植樹と紙芝居「森からの贈り物」を使った森林教室を行いました。最後に児童代表が「山や森林の大切さを教えてもらいありがとうございました。これからも山や森を大切にします」とお礼を述べました。
27日は、熊本自然休養林の金峰山の林道沿いで九州電力(株)熊本支店の応援を得て、総勢約50人で空き缶拾いなどを実施。
最終日の29日は、監物台樹木園の無料開放や苗木を無料配布。また、森林インストラクターの指導で植物観察会を開き、同園内の植物などについて理解を深めました。
(担当=指導普及課)

平成17年度重点取組事項を記者発表

当局では4月25日、熊本経済記者クラブ14社と林政記者クラブ6社に、平成17年度の「重点取組事項」を記者発表しました。
主な取組事項は、1.健全な森林を育成するための間伐の推進、2.間伐材の新たな大型需要先の開拓と新流通・供給体制の整備、3.市民参画型で「照葉樹林」を保全・整備する新たなプロジェクトの展開、4.地域住民等と連携した地域に根ざした取組の推進、5.希少野生動植物の保護、6.「森林とのふれあい」の充実・強化、7.公益的機能を重視した森林の管理、8.世界自然遺産屋久島の保全、9.普及活動、イベント活動の推進についてーの9項目です。

民・国が長伐期施業等技術交流会

宮崎北部森林管理署

宮崎県高千穂町二上国有林の複層林施業指標林(樹種:ケヤキ)で、宮崎県、五ヶ瀬川流域の町及び森林組合、国有林関係事業体等関係者30人が集まり、長伐期施業などについて技術交流会を開催。国からは、ケヤキ複層林の試験経過や誘導伐について、民間からは、広葉樹植栽の実施状況やシカ害の実態、さらには山林所有者の高齢化や不在地主などによる森林の手入れ不足の実態などが出ました。今後は、民・国双方からの情報提供や技術交流などが重要であるとの認識の下、さらに連携を深めることとしました。

展望台整備で景観蘇る

都城支署

当支署、高原町、観光協会、小林地区林協が参加し、御池駐車場の展望台の景観整備を実施。同展望台は、かつては御池と高千穂峰一帯を眺望できていましたが、周囲に雑灌木が生い茂り眺望が利かなくなったため、景観整備を行ったものです。危険木の除去やゴミの回収も同時に行い、素晴らしい景観が蘇りました。今後は多くの人たちに楽しんでもらえるものと期待します。

洋室内装材の開発が課題スギ板材新市場開拓調査結果を報告

宮崎市で3月24日、行政と民間業界の関係者など36人が参加し、「スギ板材等の新市場開拓調査検討委員会」の平成16年度調査結果の概要報告会を開きました。
これは、スギの供給量が今後さらに増大し、スギ板材などの新たな需要開発が急務となっているため、林野庁と当局及び宮崎県が共同で、内装材をはじめとする板類加工分野への需要開発の可能性ついて、首都圏や九州地域を対象に幅広く関係各所に聴取調査を行い、今回、概要報告会を開いたものです。
報告会では、同検討委員会の萩大陸委員(京都創成大学教授)が、「わが国の木材市場の主導権は住宅メーカーにある。住宅は圧倒的に洋風化し、住宅建築材の主流は集成材へ移っていく。製材品の代用品にすぎなかった集成材が、いまやその位置関係が逆転し、ムク材より高く評価されるようになった。今後は、洋室内装材の開発こそが大きな課題である」と訴え、また、「ユーザーに国産材の使用をアピールするため、スギ生産県である宮崎県に期待するものは大きい」と述べられ、報告会を終わりました。
この調査は平成17年度も引き続き行う予定です。
(担当=販売課)

「一ッ葉の森林」で植樹

宮崎森林管理署

地域発案システムの一環として、一ッ葉海岸林が所在する宮崎県佐土原町と共催して植樹祭を行いました。当日は、フェニックスリゾート(株)、九州電力(株)、佐土原町森林・林業活性化議員連盟の関係者やボランティア団体など約350人が参加して、抵抗性クロマツ1100本とテーダマツ700本を植えました。

児童が育てた山栗を植樹

都城支署

宮崎県高城町田辺国有林で、山栗の苗100本を植樹しました。今回植樹した山栗の苗は、都城市立明道小学校の児童で作る「こどもエコクラブ」のメンバー40人が校庭で種から育てたもの。当日は、同小の校長先生と児童代表が参加し、育てた山栗の苗を丁寧に植えました。参加した児童は「栗がなる頃には全員で栗拾いに来たい」と話していました。
その他、「バットの森」や「どんぐり1000年の森」で植樹祭が、また、小林市からえびの高原へ通じる県道沿いの「みどりのトンネル」では育樹祭が開かれ、多数のボランティアなどが参加しました。

虹の松原春まつりで植樹

佐賀森林管理署

佐賀県唐津市虹ノ松原国有林で、第15回「虹の松原春まつり」が開かれ、県内外から800人が参加しました。当日は、同松原内の県道を歩行者天国にして、小学生駅伝大会や松原散策などが行われました。当署も同祭りに参加し、抵抗性クロマツ50本の植栽を呼びかけ、虹ノ松原の保全や国有林のPRに努めました。

新しい桜の名所に

熊本南部森林管理署

熊本県八代市上宮国有林で、八代市の児童養護施設「八代ナザレ園」の子供ら約90人が参加し、当署と八代市みどり推進協議会、市内のロータリークラブでつくる「八代みどり会」主催の植樹祭が開かれました。参加者は、当署職員の手助けを受けながらヤマザクラの大苗を植樹し、シカの食害から守るため、防護ネットを巻き付けました。

ボランティア会議で連携深める

宮崎森林管理署

当署会議室で第3回大淀川流域ボランティア活動推進連絡会議を開催。この会議は、行政機関とボランティア団体が連携を図りながら、流域一体となった活動の推進、支援・協力を行うとともに、ボランティア団体の育成、組織化を図ることが目的です。当署に事務局を置き、会長は当署署長。会議では、各委員が森林づくりの活動報告などを行い、活発な意見が出ました。当署は、地域発案システムの一環として取り組んでいる「みんなで創ろう一ッ葉の森林」について説明し、協力を要請しました。

山の作業に充実感 司法修習生9人が体験林業

当局では4月15日、熊本森林管理署管内の国有林内において、司法修習生9人を対象に、除伐・枝打ち・保育間伐作業の体験林業を行いました。
これは、司法修習生の社会修習を目的に熊本県弁護士会司法修習委員会(委員長松本津紀雄弁護士)から依頼があったもので、今年度で6年目。
はじめに修習生は、枝打ち・間伐作業の必要性や注意事項などについて説明を受けた後、作業に取りかかりました。
熱心に雑灌木の処理に取り組んだ除伐、長い柄の鋸にとまどった枝打ち、三人一組で行った保育間伐と、司法修習生は慣れない作業に苦戦していましたが、手入れした林内を見て、満足感と充実感にあふれていました。
(担当=指導普及課)

シカ被害対策に取り組む

大分西部森林管理署

大分県中津市平鶴国有林で、当署職員ら約20人が参加し、シカ被害対策検討会を兼ね広葉樹を植樹。シカの被害状況や対策などについて検討した後、あらかじめシカネットを張った5区画の中に、カツラなどの広葉樹を植樹。シカの食害により盆栽のようになったスギに、「くわんたい(食害防止カバー)」を設置し、今後の成長などを定期的に調査し、より効果的なシカ被害対策に取り組むこととしています。

全校児童74人が体験林業

佐賀森林管理署

佐賀県満島虹ノ松原国有林で、唐津市立東唐津小学校の全校児童74人が、体験林業で抵抗性クロマツの苗80本を植樹。上級生と下級生が二人一組となり、元気に育つことを願って丁寧に植え、6年生にとっては、卒業記念の良き思い出となったようです。この模様はマスコミも取材し、国有林のPRの一助となりました。

奄美の自然を見直そう

鹿児島森林管理署

名瀬市立名瀬小学校が行っている家庭教育学級において、名瀬森林事務所の首席森林官が、「奄美の自然を見直してみましょう」のテーマで、親子30人に森林教室を実施。児童らは、森林の大切さなどの説明を受けた後、林道脇の樹木や植物について学び、葉っぱを手に取って、特徴などを熱心に聞いていました。

「綾の照葉樹林ガイド」を発刊

宮崎県綾町の綾の照葉樹林を舞台に開始される、九州森林管理局初めてのモデルプロジェクト。この推進に寄与することとなるガイドブックが、このほど特定非営利活動法人宮崎文化本舗より発刊されました。
この本は、B6判・92ページで、綾の照葉樹林の素晴らしさや歴史、主要な樹木の特長、散策の方法や注意点等、また、プロジェクトも紹介されており、写真やイラストを用いて分かりやすく情報が掲載されています。
なお、価格は1冊1000円で、その内300円はプロジェクトの推進に充てられることになっています。
(問い合わせ先)
特定非営利活動法人宮崎文化本舗
電話:0985ー60ー3911

交通安全優良事業所で表彰

宮崎森林管理署

宮崎北安全運転管理者協議会から当署が交通安全優良事業所として、表彰されました。これは、「安全運転管理の徹底をはじめ、各種交通安全活動を積極的に推進し、交通事故の防止に貢献した」ことが評価されたものです。この表彰を契機とし、さらに安全運転に努めることとしています。

立花山で自然を満喫

福岡森林管理署

福岡市と新宮・久山町にまたがる立花山で、署長はじめ関係者が参加し、山開きがありました。同山は、福岡市の中心部から近距離にあり、約30分で登山できることで、多くの人々に愛されています。当署では、より多くの人に緑豊かな自然を満喫してもらおうと巡視や歩道の整備などを行い、PRに努めています。

無災害継続を目指して

大隅森林管理署

鹿屋市中央公民館で、請負事業体や森林官など約90人が参加し、「請負事業体等安全会議」を開催。会議では、災害事例の検証に基づく安全指導や掛かり木処理などを学び、安全な作業方法が現場末端まで定着するよう再確認し、請負事業体の「ゼロ災」継続に向け、参加者一同決意を新たにしました。

住所変更等のお知らせ

次の森林事務所が新築移転し住所等が変更になりましたので、お知らせします。

福岡森林管理署矢部森林事務所
(新住所)〒834ー1401
福岡県八女郡矢部村大字北矢部10511-1
(電話・FAX)変更なし

宮崎森林管理署内山・奈佐木森林事務所(合同森林事務所)
(新住所)〒886ー0111
宮崎県西諸県郡須木村大字中原1696
(電話・FAX)
内山:0984ー21ー8062
奈佐木:変更なし

大隅森林管理署高山・川上森林事務所(合同森林事務所)
(新住所)〒893ー1206
鹿児島県肝属郡高山町前田4946-2
(電話・FAX)
高山:変更なし
川上:0994ー68ー8177

治山・林道工事コンクール 優良工事7社を表彰 農林水産大臣賞・林野庁長官賞も

平成16年度治山・林道工事コンクールの表彰式を4月7日、林業土木協会総会の席上で行いました。これは、自主的施工管理の積極的な取り組みや品質・安全管理、林地保全などへの配慮において優秀と認められた優良工事(治山5件・林道2件)について局長表彰したものです。
また、この表彰に併せて2月8日に東京で表彰された農林水産大臣賞、林野庁長官賞の2社に屋久杉の額を贈呈しました。
なお、表彰された工事名及び表彰者は次のとおりです。(担当=治山課)

農林水産大臣賞

林野庁長官賞

九州森林管理局長賞…7社

 


森の巨人たち百選 2 九州国有林の巨樹・巨木

「若スギトウダの二又」


巨木の概要
所在地=福岡森林管理署管内(福岡県篠栗町若杉山国有林)、樹種=スギ、樹高=35m、幹周=691cm、樹齢=200~300歳(推定)。

巨木周辺の状況
若杉山の若杉楽園キャンプ場近くに巨木は生育する。この若杉山は信仰と伝説の霊山で、山城一帯は太宰府県立自然公園に指定。また、福岡市近郊にあって交通アクセスも良いことから、多くの市民に親しまれている。
巨木を傷つけないよう要注意。また、ゴミ等は持ち帰るように。

森林管理局の案内

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