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 アバンダントしらとり郷土の森

1.概要 

  当アバンダントしらとり郷土の森は、えびの市の南部に位置し、霧島錦江湾国立公園の霧島連山白鳥山(標高1,363m)と甑岳(標高1,301m)の中腹に広がった原生林である。この地域は、古くから霧島連山の麓、白鳥地区からえびの高原の露天風呂及び六観音馬頭観音への参拝登山道として地域住民に親しまれている。また、この一帯の森林はかって一度も人手の入ったことのないといわれている原生林で、また、標高600m~1,000mまでの垂直分布が見られるなど国内でも極めて珍しい貴重な森林である。これら原生林を形成している、ツガ、タブ、アカガシ、イタジイ、モミ等の大木、古木の群生地を将来にわたって厳正に保全するとともに、国民の余暇や保養健康増進そし て森林の持つ多目的公益的機能の教育の場として活用されることが期待される。 

2.目的 

 地域に残されたツガ、タブ、アカガシ、イタジイ、モミ等の大木、古木の群生地を将来にわたって厳正に保全するとともに、森林の持つ多目的公益的機能の教育の場として活用を図る。 

 

  アバダントしらとり郷土の森_林内  アバダントしらとり郷土の森_林内2 

            林内1                       林内2

3.所在地

 宮崎県 えびの市  満谷国有林 3054れ林小班

  アバダントしらとり郷土の森_案内図 

4.設定年月日 

 平成13年4月1日

5.面積 

 85.14 ha

6.関係森林管理署等 

 宮崎森林管理署都城支署

7.現況 

 標高: 600m

 傾斜: 中

 地質: 火山灰

 土壌型: BD

 林齢:210年生以上

 樹種:モミ、ツガ、アカガシ、イタジイ、タブノキ、イスノキ等        

8.法指定等 

 霧島錦江湾国立公園(1特)

9.保護・管理、利用計画

(1)保護・管理

 巨木、古木の群生地の優れた自然景観の保護、保養健康増進と公益的機能の教育の場として貴重な自然林を生かし、巨木群を中心に観察、探訪の遊歩道整備、案内図、指導標識の整備・設置を行い、利用促進を図る。

(2)利用計画

 国内でも極めて珍しい貴重な植物の垂直分布が見られ、立木の巨木群があり、自然の役割を教える多目的自然教育の場、保養健康増進の場として利用を図る。

10.取り扱い方針 

 原則として禁伐。                                                     
 ただし、災害又は被害の予防及び防止並びに遊歩道、標識類の整備のために必要があるときは、必要最小限度の伐採を行うことができる。

 

お問い合わせ先

計画保全部計画課計画課01 
担当者:生態系保全係
代表:096-328-3500(内線559)
ダイヤルイン:096-328-3612
FAX:096-325-3804

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