ホーム > 京都古事の森育成協議会が「京都古事の道」開通式を開催
2009年5月22日
5月21日(木曜日)に、鞍馬山国有林内の「京都古事の森」において、京都古事の森育成協議会の主催による「京都古事の道」開通式が開催されました。
京都古事の森育成協議会(会長:高井和大貴船観光会会長)では、文化財修復用材の供給に向けて数百年の超長伐期施業を行うため鞍馬山国有林内に設定した「京都古事の森」の育成に取り組んでいます。
同協議会では、「京都古事の森」の更なる普及を図るため、昨年度より、国土緑化推進機構「緑と水の森林基金」の助成を受けて、「京都古事の森」を周回する探索路「京都古事の道」の開設を進めてきました。この「京都古事の道」は、貴船神社上手の丸木橋から始まり、複層林エリア、旧採種林エリア、展望エリアを経て、「京都古事の森」を通過し、貴船神社奥宮に至る40分程度の探索路となっています。この度、「京都古事の道」の完成にあわせて、開通式を開催する次第となりました。
開通式には、京都古事の森育成協議会より、高井和大会長(貴船神社宮司)が出席するとともに、来賓として、藤谷哲也貴船区副区長、森俊行叡山電鉄株式会社代表取締役社長、橋詰良彦京都森林インストラクター会会長、木戸俊康京都市林業振興課長(代理:中筋祐司係長)が出席しました。地元からは、貴船区の関係者12名が参加しました。当所からは、福田所長ほか7名が運営に当たりました。
当日は、「京都古事の道」入口広場において、高山流域管理調整官の司会により、開通式の式典を開催しました。式典では、まず、協議会の高井会長より、「京都古事の道」は近畿地方ではあまり見られなくなった100年生程度のヒノキ林を巡る探索路である、地元関係者の協力により多くの人に足を運んでほしい旨開会の挨拶がありました。次に、来賓代表として、貴船区の藤谷副区長より、「京都古事の道」の開通を喜ばしく思う、森林の大切さに対する理解が深まることを期待している旨の祝辞が述べられました。
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開会の挨拶を述べる高井会長 |
続いて、テープカットとして、高井会長、藤谷副区長、福田所長の3名により、古事の道入口に設置した紅白テープを鋏で切り落としました。
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テープカットの様子 |
その後、「京都古事の道」見学会として、坪倉上賀茂森林官の案内により、参加者に「京都古事の道」の見学をして頂きました。林内では、坪倉森林官より、複層林施業の方法や旧採種林で採取した種子からの苗木の育成、「京都古事の森」におけるシカの食害などについて説明を行いました。1時間程の探索の後、出口の駐車場にて解散となりました。参加者からは、素晴らしいコースであり、多くの来訪者に森林を楽しんでもらえるよう普及に努めたいとの声がありました。
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「京都古事の道」の見学会の様子 |
「京都古事の森散策マップ」は、以下のリンクから入手することができます。印刷物も若干の余部がありますので、ご希望の方は、当所まで返信用の80円切手を同封のうえ、お申込下さい。
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