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更新日:2014年12月3日

衣笠山国有林で2014森林教室を開催

 平成26年11月7日(金曜日)、衣笠山国有林において京都市立金閣小学校の3年生(3クラス計85名)の児童を対象とした「森林教室」を開催しました。当日は、協力ボランティアとして京都森林インストラクター会から11名、金閣小学校から先生3名と保護者9名、当所から2名がスタッフとして参加しました。

H26.11金閣小その1
    森林インストラクターと樹木観察

 今年も、「身近な衣笠山でいろんなものを見つけよう」をテーマに衣笠山の自然観察を行うことを目標として実施したものです。

 当日は金閣小学校の第2グランドに集合し、開会にあたり京都森林インストラクター会の篠部会長より本日の目的と注意事項の説明を受け、9班に分かれて出発しました。

 衣笠山入口付近では、アオツヅラフジ、ノブドウ、ピラカンサ、コバノガマズミなど青色や赤色の秋の実りに出会い、テイカカズラの長い実やヌルデの五倍子を観察し、まだ紅葉に少し早いカエデの葉を含め、国語の教科書「三年峠」に出てくる秋の風景の説明を森林インストラクターから受けました。また、紅葉盛りのモミジバフウの色鮮やかな落ち葉やウバメガシ・クヌギのドングリを拾ったほか、ほのかに匂っているカツラや後半で出会ったクサギの葉の匂いについて、それぞれ自分がどう感じたかを話し合いました。

H26.11金閣小その2
        遠くまで見えたね

 山道では、真っ直ぐに高く伸びたナナミノキやタマミズキのところでみんなで梢を見上げて樹形を確かめ、アベマキの樹皮の柔らかさは指でその感触を確かめ、ネズミサシの葉先に触れて痛さを体感しました。また、リョウブに対するシカの食痕やイノシシの掘り起こし跡、マツボックリのリスの食痕など、姿は見えないけれど衣笠山にはいろんな動物が生活していることが想像できました。さらに枯れた木にたくさん生えていたカワラタケやカイガラタケ、大木の根元近くに生えていた毒性のオオワライタケのしぼんだ姿、上部がふんわりやわらかいノウタケ、軽く押すと煙状に胞子を出すクチベニタケなど、こどもたちにとってキノコの観察は大人気でした。クチベニタケは今年は胞子が出る状態のものが大人でも見つけにくかったのですが、女子児童が目ざとく見つけてくれて、こどもの集中力に関心させられる場面もありました。

H26.11金閣小その3
      葉っぱのこすりだしに夢中!

 山頂では、土地の境界標の説明を受け、山にもそれぞれ所有者がいることを教わり、帰り道のきぬかけの道では、しゅう曲したチャート地層を観察して、大昔に海底でプランクトンの遺骸が降り積もって出来たことへ思いを馳せました。

 下山後、各班で振り返りを行い、午後からは各教室でドングリのキーホルダー作りと紙と色鉛筆を使った葉っぱのこすりだしをしました。ドングリに目玉を付けると、「かわいい!お母さんに見せる。」と楽しそうな笑顔を見せていました。葉っぱのこすりだしでは、丁寧に葉脈をこすりだしたり、一枚の葉っぱに何色も色を変えたり、最初うまくいかなかった子も段々とコツをつかんで夢中になってこすり出し、次々と秋の芸術作品が生み出されていました。

 当初の予定日は台風の影響で中止となりましたが、この日は穏やかな秋晴れで、こどもたちは視覚、触覚、臭覚を使って、秋の衣笠山を満喫しました。


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