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更新日:24年12月12日 6.白髪山林木遺伝資源保存林白髪山は、四国の天然ヒノキを代表し、色、つや、香りの三拍子そろった形質は、古くから「白髪ヒノキ」として高い評価を受けてきました。 その歴史は古く、土佐藩林業史志料によれば、約千年前、朝廷へ献木した調貢品に「白木韓櫃-四合」(合は上蓋、下底の合う箱)とあり、これが白髪山のヒノキであろうと記述されています。 また、長宗家部元親時代、豊公献上、土佐名物元親記によれば、野根山のスギとともに志良賀山(しらがやま)ヒノキ柱、同檜皮、帆柱と記されており、このころすでに名産物となっていたことが伺えます。 この白髪山ヒノキ林は、往時の栄華を今にとどめる美林として大正4年10月、保護林制度の発足とともに「学術参考保護林」に設定され、平成2年3月からは「林木遺伝資源保存林」として現在に至っています。 林内にはヒノキの他にモミ、ツガ、ヒメコマツ、ミズメ、ミズナラ、ホオノキなどが生育し、春にはシャクナゲの花を楽しむことができます。 白髪山で最も有名なヒノキ林は、山頂南側付近の白骨林で、風によって立ち枯れしたと思われる数千本の白骨林が自然の厳しさを感じさせ、緑の林冠に白骨林が抜きん出る様は、文字通り白髪の名を体しています。また、保護林西側の八反奈呂と呼ばれる場所ではヒノキの巨木が点在し、ヒノキの気根がたこ足のように広がった「根さがりヒノキ」見ることができます。 保護林マップ主なルートは行川林道ゲートからのコースと、奥白髪林道からのコースです。奥白髪林道からのコースは川を渡渉するため、増水時は注意してください。 また、分岐点が多いため道に迷わないよう注意が必要です。 上空から見た保護林白髪山は登山ルートが多くバリエーションに富んでいます。 山頂付近の白骨林や八反奈呂の巨木など見所が多い山です。 (2012年3月22日撮影) その他の写真はフォトアルバムをご覧下さい。 ヒノキの特徴日本では本州中部(福島県)以南から九州まで分布する常緑高木。 材は耐朽性が高く、真っ直ぐ育つため建築資材として良く利用されます。そのため人工林ではスギと共に良く植栽されます。 樹形は円錐形で高さ30m程に成長しますが、白髪山山頂のように風当たりが強い箇所では低木状になります。 ▲ヒノキの葉 葉は鱗片状で長さは2~3mm。裏面は白色の気孔線がY字形になるのが特徴です。 ▲ヒノキの幹 幹は褐色で帯状に剥がれます。古民家や神社等では檜皮葺の材料として利用されます。 ▲白髪ヒノキの年輪 年輪幅は1mmより細かい
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