特徴と方針

収穫・生産

木材等の林産物については、自然環境の保全等に十分な配慮を行いながら、持続的・計画的な供給に努めています。

特に、地球温暖化防止への貢献、森林の健全性の維持増進を図るために、間伐を積極的に推進しています。

また、間伐を進めるに当たっては、高性能林業機械を活用して低コストで効率的に推進するため、路網の整備を進めています。

高性能林業機械による間伐の実施
搬出間伐事業現地検討会(八丁国有林64林班)	プロセッサによる造材作業(八丁国有林64林班)

健全な森林資源を維持造成するため、下刈・除伐等の保育を進めています。

また、松くい虫による被害の拡大を防ぎ、貴重なマツ林を保護するため、紫雲山（しうんざん）において薬剤を散布する対策を、香川県とともに進めています。

下刈作業	松くい虫防除（地上散布）

管内の国有林野の大部分は、南部の讃岐山脈の脊梁地帯にあることから、地形等は比較的急峻であり、林道の開設に当たっては、森林の適切な整備や保全を行うため、投資効率や景観などに配慮しながら実施しています。

また、事業の実施に当たっては、地球温暖化防止対策を推進するため、間伐材等の利用に取り組んでいます。


柞多尾（くぬぎたお）62林道専用道新設工事	中尾12林業専用道工事

安全で安心できる暮らしを確保することを目的に、治山事業により、荒廃地の復旧や保安林の整備を計画的に進めています。

また、事業の実施に当たっては、民有林治山事業など、他の保全事業と連携を図りながら、流域の保全に努めています。

さらに、治山事業においても、間伐材等を利用した工法を取り入れ、地球温暖化防止対策の推進に取り組んでいます。

柞多尾（くぬぎたお）国有林谷止工

屋島国有林の「源平屋島の森」では、郷土の森に親しみを持ってもらうことを目的として、地元自治会、ボランティア団体等が、毎年、下草刈り等の森林ボランティア活動を実施しています。

また、管内には里山林が多くあることから、森林づくり活動等のためのフィールドとして積極的に提供し、開かれた「国民の森林」の推進に努めています。

「源平屋島の森」森林ボランティア

学校等と協定を結び、国有林野の豊かな森林環境を子どもたちに提供して、様々な自然体験や自然学習を進めていただく「遊々の森」を設定しています。

平成14年10月には、全国第1号の「遊々の森」を高松市立屋島東小学校との間で締結し、積極的な活動が続けられています。


屋島東小学校「遊々の森」の看板除幕式	下草刈り活動