ホーム > 森林管理署等の概要 > 香川森林管理事務所 > 事務所の現況


ここから本文です。

事務所の現況

国有林野の現況

  香川県は、四国の北東部に位置し、総面積は約188千haで、四国の総面積の約10分の1です。

  そのうち林野面積は、約88千ha(47%)と全国に比べると森林率は低く、林野面積のうち国有林野は7,526ha(9%)となっています。

  香川森林管理事務所は、香川県一円を直轄しており、国有林野の大部分が南部の讃岐山脈上部に帯状に分布し、一部は海岸部と讃岐平野にも分布しています。

  気候は、四季を通じて温暖(年平均気温16℃)であり、降雨量は海岸部では約1,100mmと少ないものの、讃岐山脈周辺では約1,300mmと、比較的雨量にも恵まれ、優良な人工造林地も見られます。

  人工林面積は、5,261haと国有林野全体の70%で、人工林の主体はヒノキです。人工林の蓄積では約880千m3で全体の81%を占めています。

  天然林は、海岸部の屋島や石清尾(いわせお)、柏原(かしはら)渓谷周辺に多く分布しています。 

 

 

2_鷹山国有林(ヒノキ展示林)

鷹山国有林(ヒノキ人工林展示林)

※ヒノキ人工林展示林は、100年先を見据え、多様な森林づくりを推進する「美しい森林づくり」のモデル的な取組箇所に位置づけられています。

 
 

屋島国有林(南嶺)

屋島国有林(南嶺)

 

重視すべき機能に応じた森林の整備・保全

  公益的機能の維持増進を旨とした管理経営を行うため機能類型区分を行い、次のとおり各機能の発揮を目的として森林の整備・保全を行います。

機能類型区分ごとの目指すべき森林の姿

山地災害防止タイプ

災害に強い国土基盤を形成する観点から、山地災害防止機能及び土壌保全機能の発揮を第一とし、安全で快適な国民生活を確保することを重視する国有林野です。

「土砂流出・崩壊防備エリア」と「気象害防備エリア」に区分し、森林の整備に当たっては、保全対象と当該森林の位置関係、地質や地形等の地況、森林現況等を踏まえ、適切な間伐等を推進し、健全な林分の育成に努めます。

自然維持林
タイプ

生態系としての森林の重要性を踏まえた生物多様性の保全を図る観点から、生物多様性の保全機能の発揮を第一とすべき国有林野です。

森林の整備に当たっては、原則として自然の推移に委ねることとし、野生動植物の生息・生育環境の保全等に配慮した管理経営を行います。

森林空間利用タイプ

国民に憩いと学びの場を提供したり、優れた自然景観を提供する観点から、保健・文化・レクリエーション機能の発揮を第一とすべき国有林野です。

森林の整備に当たっては、間伐や枝打ちなどにより、景観の向上や野外レクリエーションに考慮した管理を行います。

また、必要に応じて遊歩道等の施設の整備を行います。

快適環境形成タイプ

騒音や粉塵等から地域の快適な生活環境を保全する観点から、快適環境形成機能の発揮を第一とすべき国有林野です。

森林の整備に当たっては、保全対象と当該林分の位置関係、森林の現況等を踏まえた施業管理を行う森林ですが、四国森林管理局には該当がありません。 

水源涵養
タイプ

良質な水の安定供給を確保する観点から、水源涵養機能を全ての国有林野において発揮が期待される基礎的な機能と位置づけ、上記のタイプに掲げるものを除く全ての国有林野です。

森林の整備に当たっては、根系や下層植生の発達を促すための適切な間伐、人工林における複層林や針広混交林への誘導等を目的とした育成複層林へ導くための施業及び長伐期施業の推進を図り、健全な林分の育成に努めます。

 

機能類型区分別の面積

(単位:面積ha)

区分

山地災害

防止タイプ

自然維持

タイプ

森林空間

利用タイプ

快適環境

形成タイプ

水源涵養

タイプ

面積(ha)

(%)

115

(1)

(-)

1,714

(23)

(-)

5,697

(76)

7,526

(100)

 

 

 

 

 

 特徴

  管内の国有林野の大部分は、水源涵養や保健の保安林及び国立公園、県立自然公園に指定されています。また、約6分の1は里山林であり、貸付使用やレクリエーションの場として地域と密接に関わり活用されています。このため、県・市・町や関係機関等と密接な連携を図りながら、「地域に開かれた国有林」を目指して管理経営を行っています。

保安林

(単位:ha)

種類 水源かん養 土砂流出防備 潮害防備 干害防備 魚つき 航行目標 保健 風致
面積(単位:ha) 5,272 710 33 5 146 0
(0.06)
1,308 527 6,283

 

 

 

 

 

 (注)保安林の計の面積は、保安林の種類ごとの重複を除く面積

 

自然公園

名称 面積(ha)

瀬戸内海国立公園

836

大滝大川(おおたきだいせん)県立自然公園

779

国有林野の活用

区分 分収育林 分収造林 共用林野 貸付使用

面積(ha)

100 1,378 76 63

 

レクリエーションの森(自然休養林)

名称 面積(ha) 備考

大滝山自然休養林

258

昭和48年11月1日指定

昭和54年4月1日一部追加

 

 

 レクリエーションの森(風景林)

名称 安戸池(あどいけ) 庵治湾(あじわん) 屋島

石清尾

(いわせお)

五色台 飯野山 柏原渓谷(かしはらけいこく)

面積

184 65 366 123 90 102 253 1,183

 

森の巨人たち100選

 

鷹山国有林の大屋敷のケヤキ

高松市塩江町の鷹山国有林31ほ林小班にあるケヤキの巨木、通称「大屋敷のケヤキ」「森の巨人たち100選」に選定されており、その保全に努めています。

鷹山国有林の大屋敷のケヤキの看板

 

事業の概要

主要事業量

区分 単位 平成26年度 平成27年度 備考

収穫量

主伐

m3

4,926

7,523

分収育林、分収造林を含む

間伐

m3

10,178

11,271

 

m3

15,104

18,794

分収育林、分収造林を含む

製品生産

m3

5,100

5,000

 

林道

林道新設

m

904

904

林業専用道

造林

更新

ha

8

6

地拵及び新植は    6

下刈

ha

0

6

 

除間伐

ha

0

0

 

作業道等新設

m

18,000

10,300

高密度作業路網   10,300

松くい虫防除

地上散布

ha

35

35

 

伐倒駆除

m3

200

200

 

治山

国有林治山

千円

121,558

104,472

 

本数調整伐

ha

21

23

 

林野土地売払

ha

5件     0.88

6件     0.94

 

 

森林管理局の案内

リンク集