参 考 

「G8森林行動プログラム」最終報告書の概要

1.これまでの成果

G8各国は、自国内、及び国際協力を通じ途上国において以下の取組を実施。

モニタリングと評価:持続可能な森林経営の基準・指標の開発・適用や、森林資源管理へのリモートセンシング技術の活用を推進。

国家森林プログラム:自国における国家森林プログラムを推進するとともに、途上国における取組を支援。

保護地域:森林保護地域に関する理解向上に貢献するとともに、国内、国境をまたがる保護地域等の森林保護地域拡大を推進。

民間セクター:持続可能な森林経営の取組への先住民や地域共同体の参加を支援。産業界の行動規範策定支援等、民間セクターとの協力推進。

違法伐採:認証・ラベリングの推進、森林管理を行う政府機関の能力強化等、需給両面から取組実施。森林法の施行に関する国際会議の開催による国際世論形成。

2.今後の課題

○森林問題は、G8の優先課題であり、開発援助においても重要視されるべき。

○G8森林専門家は今後も非公式に協議を続け、共同の活動を継続することが有益。

○違法伐採対策は今後も継続すべき。追跡調査及び加工・流通過程の管理、二国間、地域間・内、及び多国間の取決めの開発、人材育成、技術移転等が特に重要。

3.結 論

G8各国は以下の事項について約束。

○森林問題を国内的、国際的なハイレベルの重要課題として維持。

○国連森林フォーラム、生物多様性条約等の国際的コミットメントを実施。

○あらゆる資金源を活用して持続可能な森林経営のための資金レベルを向上。

○違法伐採や違法に伐採された木材及び関連製品の使用に対処。そのため以下を推進。
・人材育成及び技術移転
・違法に伐採された木材・関連製品の輸出入排除の方策の検討
・森林法規の実行及び行政に関する取組に対する支援

○WSSDで、森林の重要性や新規で革新的なパートナーシップの必要性を強調。


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G8森林行動プログラム最終報告書全文