ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の概要 > 屋久島森林生態系保全センター > ヤクスギ(翁杉)の幹折れについて


ここから本文です。

ヤクスギ(翁杉)の幹折れについて

翁杉((オキナスギ)の幹折れについて(状況報告)

  9月10日(金)の早朝、地元観光ガイド等複数の方から、屋久島では縄文杉に次いで幹部(胸高周囲)が太いといわれる翁杉(オキナスギ:樹高23.7m、胸高周囲12.6m、推定樹齢2,000年)が幹折れしているとの一報を受けました。
   この翁杉は、縄文杉に至る荒川登山道のルート上で「大株歩道」入口から「ウィルソン株」までの途中の登山道沿いに位置し、標高約1,000mの地点です。
  9日、登山者が下山した夕方までの時間帯では、幹折れしていなかったことから9日の夜から10日未明の間に、翁杉根元の周囲より2~4m程度の高さから幹が裂けるように折れたものです。
  11日に屋久島森林管理署(森林環境保全センター)では樹木医に同行願い、幹折れの原因及び安全の確保するため現地調査を行いました。

  また、診断の結果、翁杉の幹内部の約90%が腐朽により空洞化していて、上部枝等の自重及びヤクグルマ、ナナカマドなどの着生木の重さに耐えきれず折れたものと推定されます。

  折れた幹は登山道とは反対側に落下していますので、登山道等への影響はなく、荒川登山道は通常どおり使用可能です。
  歩行には問題はありませんが、幹折れした翁杉の周辺は裂けた幹や枝等が散乱していて、登山者が立ち入るのは大変危険です。安全上から周囲への立入制限を行いましたので入り込まないようお願いします。

  今後も翁杉周辺の植生の状況などの生態調査等を行っていきますので、立入制限について皆さんのご理解とご協力をお願いします。

現地の写真

幹折れした翁杉(オキナスギ)と立入制限の様子

幹折れした翁杉(オキナスギ)と立入制限の様子

 

幹折れした樹高中央部付近の空洞化の様子

幹折れした樹高中央部付近の空洞化の様子

 

翁杉の位置図

翁杉の位置図

お問い合わせ先

屋久島森林管理署

屋久島森林生態系保全センター

森林管理局の案内

リンク集