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お知らせ(平成24年度)

平成25年3月12日

第11回「首里城古事の森」育成協議会」の開催について

 平成25年3月12日、第11回首里城古事の森育成協議会が、沖縄森林管理署の会議室において開催されました。

 この会議では、平成24年度の活動報告、平成25年度の活動予定等が話し合われました。その主な内容は、以下のとおりでした。

 議事に入る前に、東村の国有林に新たに首里城古事の森が設定されたことから、東村村長が協議会構成員として新規加入すること、財政支援をいただいている電源開発株式会社石川石炭火力発電所が加入検討中との報告がありました。
(1)平成24年度の活動報告等は、

 ① 沖縄県緑化委推進委員会緑の募金の事業内容等、② 活動報告の報道内容記載(特 に、新たに東村国有林に2箇所目となる箇所を設定したこと)。

(2)現状報告は、
 ① 照度調査方法等、東村設定箇所の害虫問題提起。

(3)平成25年度の活動予定等は、
 ① 国頭村設定箇所の保育事業の有無、② 首里城の木材使用状況視察について首里城公園担当としての対応内容、③ 識名園も含めた経費節減努力、④ 首里城等の木材使用状況視察は、使用樹種・長級・径級等を実際に見る、⑤ 首里城見学の際の説明は、木材の使用のみか、歴史・文化の説明も必要か、⑥ 緑の募金公募事業で交付申請不採択となった場合の活動予定、⑦ 緑の募金公募事業では人件費等の適正な区分使用すること等の質問提案等があった。
     25年度活動計画は、10月開催の協議会でさらに詳細な計画等を提示して再度協議決定する。

 

  協議の様子

平成25年2月27日

国有林クリーン活動の実施について

 西表島の国有林は、島全体の面積の約9割を占めています。その多くの地域を「西表島森林生態系保護地域」として保護林に指定しており、平成24年4月にはその面積を約20,500haまで拡充しました。西表島森林生態系保護地域は、貴重な自然環境としての天然林等の保護を適切に図ることにより、国有林野事業に対する国民の多様な要請に応えています。

 一方で、人目につきにくい森林等への産業廃棄物、家庭ゴミ等の不法投棄があり、豊かな水を育み、美しい景観を提供するなど「国民の森林」として親しまれている国有林を管理している私たちも遺憾に思っているところです。

 林野庁は、平成17年度から地元の関係自治体、関係団体等の協力を得て、国有林内に不法投棄された廃棄物等を除去するクリーン活動を行っています。沖縄森林管理署でも、平成25年2月27日、イリオモテヤマネコ等の希少野生生物の生息の場で、豊かな自然を育んでいる西表島の上原国有林(海岸林)において、クリーン活動を実施しました。

 当日はあいにくの雨模様でしたが、竹富町役場、八重山警察署白浜駐在所、西表カヌー組合、(株)東部交通の方々のご協力の下、九州森林管理局西表森林環境保全ふれあいセンター及び当署職員を含め合計20名が約2時間かけて、58本のタイヤ、約30本のタイヤチューブを手作業で運び出したり、ロープを使って引っ張り出したりしました。汗と泥まみれでの作業となりながらも、終了後の写真撮影の時には『クリーンな森づくりに貢献できた』という、疲れも吹き飛ぶような満足感に浸っているように感じられました。

 今後も皆様のご協力をいただきながら、国有林のクリーン活動を実施する予定です。

 地域の皆様も含め国民の皆様に、このような不法投棄の実態を認識していただき、貴重な西表島の森林を保全し「美ら島」を守っていきたいと考えています。

 クリーン活動A クリーン活動B クリーン活動C クリーン活動C

①タイヤを運び出す作業の様子 ②ロープを使っての運び出し ③運び出されたタイヤチューブ ④運び出されたタイヤと参加者の人たち

平成25年2月20日

高江小学校森林環境教育の実施について

 平成25年2月20日、沖縄県東村立高江小学校において、全校生徒を対象に森林教室を開催しました。
 森林教室の最初は、森林のはたらきや大切さを分かってもらうために、紙芝居(森林からのおくりもの)を丁寧に分かり易く行いながら、途中のクイズでは回答者に景品を配るなどして盛り上がりました。
 2つめの学習は、樹木の年齢を測ることでした。どのようにしたら樹木の年齢が分かるのかを考えてもらい、その後スギ・ヒノキ・リュウキュウマツの輪切りを使い、実際に年輪の数を数えて、樹木の年齢や季節・気候の変化等によって年輪の色や幅ができることを学んでもらいました。
  3つめの学習は、 大きな大王松の松ぼっくりを使ったツリーや、翼を持った種という数種類の種を模した模型を作ることでした。ツリー作りでは、接着剤や綿・ビーズ等を使いきれいに飾ることができた生徒や、中々接着がうまくできない生徒など悪戦苦闘しながらも一生懸命でした。翼を持った種は、出来上がるとそれぞれが飛ばしてみて、色々な落ち方や飛び方をすることに驚きながらも楽しそうに学んでいました。
 最後に生徒代表から「お忙しい中、森林のことについて紙芝居で教えてもらったり、木の年齢のことを教えてもらい勉強になりました。また、松ぼっくりツリーや種の模型も作れておもしろかったです。ありがとうございました。」とお礼の言葉をいただき、森林教室を終わりました。

  紙芝居風景  年輪の数  松ぼっくりツリー作り  できたゾー

平成25年2月1日

日本一早い緑の募金活動について

 2月1日、沖縄県では日本一早い緑の募金活動がスタートしました。
同日の夕方5時から沖縄県緑化推進委員会主催の「緑の募金運動」が県庁前県民広場で行われました。
 この運動は、県土を守り、水を育み、地球温暖化を防止するなど、多面的な機能を有する森林や緑を守り育て、快適で潤いのある「美ら島おきなわ」を創るとともに、県民参加の緑化運動を推進することを目的としています。
 当日、当署から署長外3名が参加し、沖縄県緑化推進委員会会長(喜納県議会議長)、ミス沖縄や関係機関・団体から参加した多数の人たちとともに、通行中の市民に募金の協力を元気に呼びかけました。募金者には緑化を行ってもらおうとツツジの苗が無料で配布されました。
 今年の募金は2月1日~4月1日まで行われ、目標募金金額5,000万円達成を目指して取り組むこととしています。

募金の協力を呼びかける参加者               募金の協力を呼びかける参加者2

平成25年1月17日

治山研修(沖縄県が実施した木材利用治山施設等見学)の実施について

 平成25年1月17日、沖縄森林管理署は沖縄県森林緑地課、沖縄県保存処理木材協同組合、(株)コシイプレザービングの担当者を講師に招き、治山研修を実施しました。研修には、本署職員の他、西表担当の森林官も含め10名が参加しました。

 研修内容は、沖縄本島(名護市、恩納村、糸満市)に沖縄県が施工した木材を利用した治山施設の見学です。

 名護市の治山施設は、O&Dウッドという圧縮加工と加圧式注入処理を施している高耐久性木材が使用されていました、研修生は「O&Dウッドは水の中でも腐らないのか。」「薬剤が流れ出たりしないのか。」「水が流れていても堤体は大丈夫なのか。」など多くの質問を投げかけていました。講師からは、水中でも耐久性は長いこと、薬剤の不安はないことなどが回答されました。

 恩納村にある『県民の森』では、設置されている安全防護柵に、県産材のリュウキュウマツ、イヌマキ等を格子木に使用しており、地産地消の取り組みがされていました。

 糸満市の防風施設では、丸太式外部防風工が施工され、施設後方の植栽木を保護していました。モンパノキ等の植栽木は順調に生育し、低中高木が段々になり海岸林を形成していました。沖縄県は海に囲まれているため、海岸林の造成は潮害、飛砂から住民生活を守る重要な施設です。

 林野庁では、木材の利用拡大を推進しており、当署でも治山事業等への積極的な木材利用を行っているところです。今回の研修を活かし、沖縄県産材等の需要拡大の一翼を担えるよう取り組んでいきたいと考えています。 

 名護市にある県の木製谷止工  谷止工上流の木製護岸工  恩納村「県民の森」の安全防護柵  糸満市の丸太式外部防風工

平成24年11月30日

「首里城古事の森づくり(東村)」植樹事業について

 平成24年11月30日、沖縄本島北部(やんばる地域)の東村にある平良(たいら)国有林内において、首里城古事の森育成協議会主催による植樹活動が行われました。
 この活動は、琉球の木の文化を代表する首里城の復元・修復に使われているイヌマキ、イジュなどを育て、国民参加による木の文化の継承に貢献する森づくり活動を推進するため「首里城古事の森」づくり活動の一環として実施しています。5年目となる本年は、新たに「首里城古事の森づくり(東村)」という名称で協定を締結し、東村内において植樹活動が行われました。
 当日は、その時間帯だけが作業が行えるといった曇天模様のなか、育成協議会会員、当署職員、この活動に賛同いただいた東小学校の児童、先生及び森林ボランティアおきなわなど約60名が参加し、作業を行いました。
 式典では、照屋首里城古事の森育成協議会会長、伊集東村村長が挨拶を行い、引き続き来賓等の紹介、また今活動の財政支援によるご協力を頂いている公益社団法人沖縄県緑化推進委員会、沖縄ちゅら島財団、電源開発株式会社石川石炭火力発電所へのお礼を行った後、森林ふれあい係長がイヌマキの植樹方法を説明しました。植樹に先立ち、記念植樹として沖縄の防風屋敷林として利用の高いフクギを関係代表者に植えて頂きました。その後東村役場職員、東村村議会議員、東小学校児童・教職員、森林ボランティアおきなわの皆さん、育成協議会会員、当署職員の総勢約60名が、約0.7ha内にイヌマキの苗約300本を植樹しました。
 東小学校の4年生15名に参加してもらったわけですが、前日までの雨天により足下の悪い中、始めて木を植えるという作業に、「どうやって植えるの?」「このくらいの深さかな?」と苦労していたようですが、徐々に慣れてくると「もう苗はないの?」「まだ植えたい」といった意見も出るほどでした。
 村の職員や議員、ボランティアの皆さんには、手際よく植えて頂き感謝申し上げたいと思います。
 植樹終了後、最後に児童全員で、「今日植えたチャーギ(イヌマキ)が、りっぱな木に育ち、首里城の修理に役立つよう、みんなで大切に育てていきます。」と「首里城古事の森づくり宣言」がなされました。
 50年後、100年後にこのイヌマキがりっぱに育ち、首里城の修復などに利用されることを願って、植樹活動を終了しました。

    伊集東村村長  このくらいかな?  どんどん植えるぞ!  「首里城古事の森づくり宣言」贈呈

平成24年11月21日

民有林行政と特用林産物(木炭・ブナシメジ栽培)の生産現場見学について

  国有林野事業特別会計は、平成25年度から一般会計へ移行し、民有林と国有林が一体となった森林・林業行政を推進することになります。このため、当署の職員は、これまで以上に民有林行政への理解を深めておくことが必要となります。

 平成24年11月21日、沖縄県庁内で沖縄総合事務局と沖縄県林務担当者から沖縄振興計画と林務関連の位置づけ、沖縄県の森林・林業の現状などの説明を受け、その後、国頭村の炭窯やブナシメジの生産施設を見学しました。

  県庁内の座学では、森林整備事業によりイヌマキ、リュウキュウマツなどが計画的に造林・保育されてきたこと、林産加工部門では、エノキタケなどのキノコ栽培や燃料用木炭生産が行われている現状等について説明を受けました。

 その後、国頭村内の炭焼き現場を見学しました。木炭原料は、地元国頭村の森林から伐出されたものや廃材などが使用され、樹種はウラジロガシが主流ではあるものの樹種を限定することなく根元から枝条まで無駄なく使われていました。

 戦後は、沖縄県内の家庭用燃料は薪、木炭が主体で、林内に数多くの炭焼き窯が作られ、生産が行われていたようです。最近は海外からの安い木炭が入って来て厳しい状況にあるものの、県民からは地元の安全で安心な炭として根強い人気があるとのことでした。

 また、近年、沖縄県内では特用林産物生産の施設が国の補助事業等により整備されたことで、キノコ生産量が大きく伸びています。一例として、国頭村で2007年から第三セクターにより稼働しているブナシメジの生産施設を見学しました。

 施設では、1日に7,200本の培養容器にキノコ菌を仕込み約3カ月かけて生産・販売されています。キノコ栽培は、オガ粉、トウモロコシの芯、ピーナッツ殻などを一定の水分含有率となるように混ぜ合わせ培養容器に入れ殺菌し、キノコ菌を接種します。特に殺菌工程が重要とのことで、これを失敗するとキノコ栽培は元も子もないとのことです。キノコ栽培の培地となるオガ粉は国頭村の森林から切り出された木材でまかなわれ、生産活動に大きく寄与しています。さらに、キノコ生産施設の稼働によって、地域での新たな雇用が創出されており、地域の活性化や山村振興にも大きく寄与しています。

 今回得た知見を基に、当署は民国一体となった林業行政の推進に努めていくつもりです。

 最後に、今回ご教授いただきました皆様に、改めて感謝申し上げます。

 県庁内での座学  炭窯内の様子  ブナシメジ生産施設の見学

県庁内での座学           炭窯内の様子           ブナシメジ生産施設の見学

平成24年11月7日

「首里城古事の森づくり」育樹事業について

 平成24年11月7日、沖縄本島北部の国頭村にある安波国有林内において、首里城古事の森育成協議会主催による育樹作業が行われました。
 これは、沖縄の「木の文化」の継承に貢献するとともに、沖縄の森林・林業ビジョンづくりへの契機とするため、首里城の修復等に必要な木材供給を支える「首里城古事の森づくり」活動の一環として実施されたものです。
 第5回目の本事業は、秋晴れのなか育成協議会会員や当署職員など23名が参加し、平成21年度イヌマキ植栽箇所において下刈り作業を行いました。照屋会長から、「現在守礼門の保存修理が行われており、改めて県産の木材の重要さや、当協議会の植樹、育成活動が意義あるものだということがわかった」とのあいさつがありました。作業様子は当日夕刻のテレビニュースで放映され、広く県民に「首里城古事の森づくり」をPRすることができました。
 午後は、沖縄やんばる海水揚水発電所の協力を得て、発電所建設工事の際の土捨て場を郷土樹種によって植栽された箇所を見学しました。この場所では海からの潮風を防ぐ工法が施され、フクギなどは順調に生育していました。また、やんばるの野生生物が共存共生できる自然環境と開発の調和を求めて造成されたとのことでした。
 また、地元の安田小学校・安波小学校の児童・先生など35名が参加し、自然環境と森林の係わりや、植樹する木の説明を受けた後、フクギの記念植樹を行いました。新たに植えられたフクギの木を囲んで何枚も記念撮影をしていました。児童生徒は海水揚水発電所の東京ドームがすっぽり入る大きさの調整池を見下ろせる展望台に移動し、発電所職員の丁寧で分かりやすい説明に聞きいっていました。
 最後に安田小学校の石野校長先生から「水と森林のつながりの大切さなどを学ぶことができました」との締めの言葉をいただきました。

 

 下刈1 下刈2

 記念植樹1 記念植樹2 記念植樹3 記念植樹4

平成24年10月18日

平成24年度国有林野等所在市町村長有志協議会の開催について

 平成24年10月18日、当署会議室において平成24年度国有林野等所在市町村長有志協議会が開催されました。この協議会は、国有林野等が所在する市町村長と九州森林管理局及び沖縄森林管理署とが広く国有林野行政に対して意見交換を行う場であります。
 まず、本協議会の代表世話人である川満竹富町長から関係する市町村から忌憚のない意見を出し合って連携を深めたいとの挨拶から始まり、沖縄森林管理署長から沖縄署の主な取組について説明、九州森林管理局計画部長から国有林野の情勢等を含めた挨拶がありました。
 その後、議事に入り九州森林管理局計画課長から「九州からの森林・林業の再生」九州森林管理局の取組について説明がありました。
  市町村からの提起事項等では、竹富町から国有林野を購入する際の測量のあり方や、国頭村の副村長からは、東村にある木造の保育所を評価する話題が提供されるなど多数のご意見等が出されました。
  また、竹富町長からは、国有林野事業の一般会計化に関し、役割や業務は変わらないことを聞いて安心し、沖縄署は重要であるとのコメントがありました。
 最後に、オブザーバーである沖縄総合事務局から「平成25年度の概算要求について」、沖縄県森林緑地課から「やんばる型新林業の推進について」、「沖縄らしいみどりを守ろう事業について」の話題提供がありました。
 当日は、台風21号の影響を懸念されましたが、無事、盛会の内に終了しました。

 

川満町長    有志協

 

平成24年10月17日

第10回「首里城古事の森」育成協議会の開催【新たな協定締結】

 林野庁は、国民参加による木の文化の継承に貢献する森林づくり活動を推進しており、その中でも特に、歴史的建造物の修復等に必要な木材のため各地域で「古事の森」づくりに取り組んでいます。

 沖縄では、琉球の木の文化を代表する首里城について、その復元や修理に使われているイヌマキなどの多様な樹種を育てる「首里城古事の森」づくりを進めています。

 この首里城古事の森の育成・保全に必要な活動や森林と文化財である首里城との関わりに関する理解の増進、沖縄の木の文化継承への貢献などを目的として首里城古事の森育成協議会(会長:照屋寛孝沖縄県緑化推進委員会理事長)を設立しています。

 平成24年10月17日、第10回の首里城古事の森育成協議会が、沖縄森林管理署の会議室において開催されました。

 会議に先立ち「木の文化を支える森における森林整備等の活動に関する協定」を新たに締結し、東村平良国有林に2箇所目となる「首里城古事の森」づくりを進めることとしました。「木の文化を支える森づくり」の名称は「首里城古事の森(東村)」と命名し、首里城古事の森育成協議会会長と沖縄森林管理署署長による調印を行いました。

 その後、平成24年度の首里城古事の森の現状報告、育樹活動計画、今回協定締結した東村における植樹活動計画の提案、平成25年度の活動予定等が話し合われました。その主な内容は以下のとおりでした。

(1)現状報告で、今年度の台風被害等について、植栽木の傾き等が若干あるが、そのことにより林内照度が増しているような状況である。また、今後プロットごとの調査を実施し、次回協議会で報告する。

(2)育樹事業については、雨天時・移動手段・記念植樹・昼食後の時間利用等。

(3)植樹事業については、植栽箇所の履歴、施肥材料・方法、来年度に向けた防風林効果のある植栽等についての検討意見聴取等。

(4)来年度の活動予定について、今回繰り越しとなった①イヌマキを建築資材として利用している古民家見学、②イヌマキ等がどのように首里城の資材として利用されているのかという理解を深めるための首里城見学、③沖縄におけるイヌマキ造林施業の知見を深めるための他造林地見学等、年度末の協議会で再度協議決定すること。

 なお、今年度の活動に対し、新たに沖縄美ら島財団、電源開発株式会社石川石炭火力発電所からの御協力により財政支援を受けることができました。この紙面を借りて首里城古事の森育成協議会から感謝申し上げます。

 調印式(協議会構成員と署長)    協議会(協議中の様子)

平成24年10月17日

「木の文化を支える森」における国民の森林づくり活動の公表

  沖縄森林管理署は、下記のとおり「木の文化を支える森」における国民参加の森林づくりの協定を締結したので公表します。

                                    記

1 活動希望者の名称
     首里城古事の森育成協議会会長照屋寛孝

2 「木の文化を支える森」の概要
 (1)位置沖縄県国頭郡東村平良国有林1イ林小班
 (2)面積0.68ha
 (3)主な活動内容地拵、植付、下刈、防除、歩道整備

3 協定項目
  別添「協定書」(写)のとおり(PDF:1,036KB)

4 公示期間中にあった意見等の処理結果
  公示期間中の意見はありませんでした。
    公示期間:平成24年9月13日~平成24年10月12日まで(30日間)


    平成24年10月17日

                                            沖縄森林管理署長

平成24年10月4日

労働衛生週間の衛生講話について

平成24年度全国労働衛生週間が10月1日から10月7日まで「心のストレスあふれる前に 気軽に声かけ気軽に相談 職場で取り組む心の健康」のスローガンのもと行われ、沖縄森林管理署も労働衛生意識の高揚と健康管理の重要性の普及に努めました。
10月4日、取組の一環として、沖縄森林管理署の産業医である、「もりなが内科・小児科クリニック」院長の森永先生から「メンタルヘルスについて最近の話題」と題して衛生講話がありました。
講話では、国家公務員の長期休業者は過去約30年で年々減少している一方で、メンタルヘルスによる休業者は1981年から約3.5倍に増加していると説明されました。また、ストレスから来る疾患「うつ病」は、従来型と新型があり、新型は、「逃避型抑うつ」と「ディスミチア親和型」の2タイプで、30歳前後や青年層に多く発病し、症状の特徴等従来型と比べかなり変化している状況ということでした。
また、心の健康問題により休業した同僚・部下への支援の方法として、偏見をなくして普段どおり付き合うことや自ら積極的に声をかけるが飲み会には誘わないなどの対処方法を学びました。
最後に、この週間の取組により、職場環境の整備が実施でき、また、自分の健康は自分で守るという自主健康管理意識の高揚を図ることができました。

 

       森永先生      衛生講話様子

平成24年10月4日

木材を利用した南風見治山工事(平成23年度実施)の施工後の状況についてPart1

 平成23年度に西表島の南風見治山工事を施工し、その結果、現在では植生が回復し緑化が進んでいる状況がうかがえます。

施工直後 →→→ 施工後     施工直後- →→→ 施工後-

        A                       B                      C                       D

※上記の写真AからB、CからDは、それぞれ施工直後から約6ヶ月後の緑化の進行状況です。

※木材は周囲の自然と調和し環境にも優しいことから、これからも地域住民の安全で安心した暮らしを守るためにそれを利用した工法を積極的に取り入れたいと思います。

 

平成24年9月13日

「木の文化を支える森」における国民参加の森林づくりの公示

公示内容については、下記のファイルをご覧下さい。

公示文書(PDF:126KB)

 

平成24年7月22日

漢那ダムまつり

 林野庁及び国土交通省は、毎年7月21日から31日までを「森と湖に親しむ旬間」として定めており、森林・ダム・河川・水資源等の重要性について関心を高め、理解を深めてもらうとともに、ダム地域の活性化に寄与する目的で、全国各地で関連イベントを開催しています。平成24年7月22日、この「森と湖に親しむ旬間」の一環として夏空のもと、沖縄県宜野座村にある漢那(かんな)ダム湖畔公園において「第19回漢那ダムまつり」が開催されました。
 今年も、沖縄森林管理署は沖縄の国有林に対する理解と、森林からの恵みを活かした内容で参加しました。
 具体的には、3つの内容を行いました。
①森林パネル展
 沖縄森林管理署の仕事、希少野生生物への取組み、森林環境教育への取組み、首里城古事の森への取組み、日本のマングローブ、沖縄の国有林で見られる花々などのパネルを展示しました。
②森林クイズ
 森林の理解を深めてもらうために、森林クイズを行いました。たとえば、沖縄県にある国有林は沖縄県の森林面積の何%?、西表島に生息する希少な動物はどれ?などの沖縄の国有林にちなんだ3択クイズを出題しました。
 この森林クイズには、183組のチャレンジがありました。
③親子木工教室
 森林クイズに参加された方で、木製イスづくりを希望する親子には、先着80組に木工教室へ参加していただきました。
 これは、地元のリュウキュウマツの板材を利用して、親子が協力して金槌と釘で小さなイスを作りを体験していただくものです。
 お父さんやお母さんが部品となる板を手で押さえ、そこに子供が金槌で必死に釘を打ち込んでいました。子供たちはうまく釘を打込めず、釘を曲げてしまい、親が曲がった釘を打直す姿が多く見られました。
 30分から1時間ほど掛けて、汗をかきながらイスを作り上げていました。子供たちは出来上がったイスの上に座ったり、立ったりして喜んだ姿を見せていました。

 森林パネル展  森林クイズ  親子木工教室  親子木工教室  親子木工教室

平成24年7月5日

沖縄森林管理署安全大会等の実施について

 平成24年7月5日、沖縄森林管理署は安全週間行事の一環として、安全大会、救急訓練、交通安全講習会、安全会議を実施しました。
 安全大会では、沖縄森林管理署が平成20年度以降無災害を継続しているところであり、引き続き災害の未然防止及び健康で明るい職場つくりに取り組むことを誓い合いました。
 続いて、那覇西消防署高度救助隊の職員を招き、模擬人形を使っての人工呼吸や心臓マッサージ及びAEDの使い方などについて、講義や本番さながらの実技指導をしていただきました。実技指導では、負傷者の肩を叩きながら声をかけ、反応がなかったら近くの人に119番通報とAEDを要請、次に呼吸を確認する。呼吸がなかった場合は、すぐに胸骨圧迫を30回と人工呼吸2回を繰り返して行う。併せてAEDの正しい使用方法についても丁寧に実技指導を頂きました。救命の可能性は時間とともに低下します。そこに居合わせた人が応急手当を行うことにより救命の可能性が高くなる話を聞き、全職員が緊張感をもって訓練することができました。
 次に、那覇警察署の職員等にお越し頂き、交通安全講習を受講しました。
事故を起こした場合の社会的責任、未然に防ぐための心構え、沖縄県における交通事情等について映像等で学びました。改めて気付かされたことが多い講習となり、「かもしれない運転」の励行による防衛運転の徹底等交通安全意識の高揚を図ることができました。
 最後に安全会議を実施しました。今回の題材は、沖縄県が台風襲来地であることから、悪天候時における情報の収集や周知等について再認識しました。特に、今年は台風接近数が6月時点で既に3個と例年以上の接近数も予想されることから、台風等の知識について再勉強しました。
安全漬けの一日となりましたが、職員一人一人が安全に対する意識の向上を図ることができた有意義な一日であったと感じました。

安全大会  那覇西消防署員指導による救急訓練  那覇警察署員等による交通安全講習  安全会議

平成24年6月15日

東村福地ダム周辺でのヤンバルクイナの親子の生息確認について

〔概要・詳細〕(PDF:485KB)

平成24年5月8日

阿波連小学校森林環境教育の実施について

 平成24年5月8日、沖縄森林管理署は沖縄県渡嘉敷村立阿波連小学校において、3年生から6年生13名を対象に森林教室を実施しました。
森林教室の最初は、昨年10月7日に同校児童たちも植えた国際森林年記念植樹箇所(テリハボク)で、保育のための下刈り作業の見学をしました。
  2つ目の学習は、樹木の年齢を測ることでした。児童が4班に分かれて、スギとリュウキュウマツの輪切り円盤を使い、どのようにしたら樹木の年齢がわかるのかを考えてもらいました。児童の答には「バームクーヘンみたいな輪っかを数えれば解る」といったユニークなものも飛び出しました。その後、実際に年輪の数を数えて、見た目の太さと木の年齢の違いに気づいたようです。また、先生からは、「どの樹木も年輪はできるのですか。」との質問が出ました。職員が、「気候の変化によって年輪ができますから、年中気温が高い地域では年輪がはっきりわからない樹木もあります。」と答えていました。
  3つ目の学習は、木の高さはどのようにして知るのか。各班が校庭にあるトックリヤシモドキ、ガジュマル、国旗掲揚台のポールの3つの高さはどのようにして測るのかを実習してもらいました。最初は、あてずっぽうで高さを言っていましたが、しばらくすると児童が木の下に立ち、身長の何倍になるかを目測して樹の高さを計算していました。各班が計算した結果を発表してもらった後、森林管理署職員が樹の高さを測る測竿を使い、実際に高さを測りました。結果は、かなり正確に当たった班もありました。
 4つ目の学習は、森林の働きや森林の育て方。森林教室の場を室内に移して、森林ふれあい係長がパワーポイントを使い森林のはたらきや、森林の育て方などの説明を行いました。
 森林教室の最後に、児童たちから「木は二酸化酸素を吸って、酸素を出して温暖化防止に役立っているので森林を大切にしたいです。」、「木の年齢や、木の高さの測り方を学ぶことができました。」「森林は、水をきれいにすることを知りました。」などの感想をいただき、森林教室を終わりました。

   年輪を数える  測樹  パーワーポイント

平成24年5月8日

「渡嘉敷村議会森林・林業活性化議員連盟」設立記念植樹について

 森林・林業活性化促進議員連盟(以下「林活議連」と呼びます。)は、森林・林業・林産業の活性化と山村振興並びに森林のもつ公益的機能の維持向上のための、必要な事項について調査・検討し、国民の負託に応え得る森林整備と林業・林産業活性化及び山村振興に資することなどを目的として、全国の県市町村議会の議員有志により設立されています。
 沖縄県内では、竹富町林活議連、国頭村林活議連の2林活議連がすでに設立されていますが、4月13日に沖縄県で3番目となる渡嘉敷村林活議連(平田会長)が、渡嘉敷村議会議員7名全員により設立されました。
 平成24年5月8日、この渡嘉敷村林活議連の設立を記念して、沖縄県渡嘉敷島にある阿波連(あはれん)ビーチの国有保安林内で記念植樹が実施されました。
 平田会長はあいさつの中で、林活議連などの活動を通じ沖縄署と協力して島の森林を守り、潮風・飛砂・津波から人家を守ってくれる阿波連海岸の防潮機能の維持強化の一助となることを強調しました。
 そのあと、林活議連代表の3名が沖縄署の職員とともに潮害防備保安林の強化を願いテリハボクの苗10本ほどを丁寧に植え、記念標柱も設置して記念植樹を終えました。

   代表3名による記念植樹の様子   記念標柱前での写真撮影 

平成24年4月16日

ハブ講習会の実施について

 沖縄森林管理署の業務は森林内や原野での現場業務が多く、沖縄県全域に生息するハブに遭遇し咬まれる危険性があります。そのため、4月16日、沖縄森林管理署では職員がハブの知識を習得しその危険性を再認識するとともに、その安全対策としてハブ講習会を開催しました。

 講習会の内容は、沖縄の方々や沖縄を観光や仕事で訪れる方々にも参考になると思われますので、その概要を紹介します。

ハブ講習会の講師には、ハブ研究の第一人者でハブ対策コンサルタント(元沖縄県衛生環境研究所主任研究員)である香村昴男氏に依頼しました。ちなみに、香村氏自身は、すでに5回ハブに咬まれた経験があり、ある意味ハブの習性やその咬まれた痛みなど自身の体で体験された貴重な経験を有する方です。

以下、その概要を紹介します。

1 ハブの特徴、生息地など
・スライド写真を使って沖縄県に生息するヘビの特徴、生息地域、有毒か無毒かなどをわかりやすく説明がありました。大雑把に言うと、有毒のハブは腹部が白く、無毒の蛇の腹部は黄色っぽいとのことです。
・沖縄のハブは3月頃から11月頃にかけて活動(24℃~26℃が一番活発)し、冬でも暖かい(18℃以上)と活動するとのことで、冬でも油断しないことが肝心です。
・ハブの生息するところは、湿気があって暖かいところを好むそうです。特に古いお墓の中や石垣の隙間が棲みかになっていることが多いとのことでした。
・ハブの牙は通常2本ですが、牙の生え代わりの際には4本の時もあり、その牙は4週間ほどで生え変わるそうです。また、ハブの毒は出血毒で、咬まれると腫れと痛みを伴うとのことです。
・近年、タイワンハブの個体数が増え、蛇の生態系を乱しているとのことでした。

2 具体的なハブ対策
 (ア)石垣の隙間をコンクリートなどで埋める。
 (イ)枯れ草を放置しておかないなどハブの生育しない環境にする。
 (ウ)ハブが進入しないようにナイロン網などでフェンスを張り巡らす。
 (エ)ハブ取り器で捕獲して取り除く。
 (オ)ハブノックをハブにスプレーする(2時間ほどするとハブが死ぬ)。
   なお、先生はハブも生態系の維持に重要なので、むやみにハブを殺すことには賛成してはいないようです。
 (カ)草むらなどでは、事前に棒などで地面などをたたき、ハブが首をもたげるので回避できる
 (キ)ハブは木に登っている場合があるので、首にタオルを巻いたり、厚手の長袖を着たり、ブーツなどを履いたりして、咬まれにくい服装に心がける。
3 ハブに咬まれたときの応急処置
 (ア)出血している時はそのまま出血させるか、繰り返し血(毒を含む)を吸っては吐き出すことを繰り返すことが重要だそうです。
 (イ)出血しなくなった場合は、そこを切って繰り返し血(毒を含む)を吸って吐き出すの繰り返しだそうです。
 (ウ)上記の応急措置をしつつ、病院へ急行!
 (エ)吸引器があればそれを使うと得策とのことです。


以上、香村氏から経験に基づくユーモアを交えた分かりやすい説明を受けつつも、実際の傷病の写真を見せていただくなど、緊張感漂うご指導1時間半に亘りいただきました。職員はハブの怖さ、応急措置方法などを熱心に学びました。

なお、詳しいハブ対策などは、沖縄県衛生環境研究所のホームページで、パンフレット「ハブに注意!」(下記URL)をご覧ください。

http://www.eikanken-okinawa.jp/seitaiG/habu/habu.htm

 

     ハブ講習会

平成24年4月2日

平成23年度南風見治山工事の木材利用について

     平成23年度に西表島の南風見地区において、南風見治山工事を施工しました。
沖縄森林管理署として初めて木材を利用した木製土留工を3基設置し、周囲の自然と調和し環境にも優しいことから、これからも地域住民の安全で安心した暮らしを守るために木材を利用した工法を積極的に取り入れたいと思います。

 

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お問い合わせ先

沖縄森林管理署 
ダイヤルイン:098-868-8829
FAX:098-868-8831

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