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九州森林管理局

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    大分森林管理署からのお知らせ(令和4年度)

    令和4年度活動報告

    「災害に強い森林づくり(林地保全に配慮した施業)現地検討会」(R4.11.8~R4.11.9)に参加

    令和4年11月7日から令和4年11月9日にかけて宮崎県小林市(宮崎森林管理署管内)において開催された、「災害に強い森林づくり(林地保全に配慮した施業)現地検討会」に当署より2名が参加しました。この検討会は、近年の気候変動による豪雨の増加等に伴い山地災害が激甚化・多様化しており、これまで以上に林地保全に配慮した森林施業が求められていることから、森林施業に伴う山地災害リスクの評価手法や対応の基本的な考え方と認識の共有を図ることを目的として、講師に森林総合研究所関西支所の多田 泰之主任研究員を招き、九州森林管理局、各森林管理署から総勢約50名が参加し行われました。
    初日はWeb方式にて講演が行われ、土石流は最大2km程度流れることもあり、更にそこから流木は最大4.5km流れることもあることから、事業地選定には保全対象(民家等)との距離と山地の崩れやすさの2つを勘案することが大変重要で、施業予定地を災害リスクの見地から事前に検討し配慮することが、減災に繋がるとの話がありました。
    現地検討では、沖積錐等の崩れやすい危険地形の種類や現地の災害リスクを判断する土壌構造、指標植物の確認、現地に適した森林整備の検討などを行いました。
    最後に森林整備部長から「今回の現地検討会の内容を職員へ情報共有し、林業と国土保全の両立に向け議論を行ってほしい。」と挨拶がありました。当署においても適切な森林作業道の作設など、林地保全に配慮した森林施業に取り組んで参ります。

    沖積地形の説明

    破砕帯に見られる植生の説明

    崩れやすい土壌に生育するシダ類の説明

    崩壊地の構造説明

    湿潤な土壌に生育する地衣類の説明

    地滑り地の立木の傾き説明

    湿潤な土壌に生育する地衣類の説明

    まとめ・意見交換

    地上型3Dレーザスキャナ(OWL)を活用した収穫研修を開催(R4.10.24)

    林野庁では、収穫調査を効率的かつ適切に実施していくことが重要な課題となっていることから、ICT技術を活用したスマート林業の実現に向けた取組みの1つとして、収穫調査で地上型3Dレーザースキャナの導入に向けた検討を行っており、当署では10月24日に豊後大野市朝地町の神角寺国有林2052林班内において導入に向けた研修を実施しました。
    地上型3Dレーザスキャナは、調査人数の縮小や林分状況の可視化及びデータによる標準地の設定が可能などのメリットがある反面、樹種の判別及び品質区分の判定が難しいことや下層植生の繁茂状況によっては精度に影響するなどのデメリットもあることから、活用方法の検討が非常に重要となります。
    研修は2班に分かれ、ライン型・プロット型、異なる2つの方法で調査を実施し、専用ソフトでデータの解析を行い調査時間やデータ精度の比較などを行いました。
    研修に参加した職員からは「材積などが分かるため、目視等で標準地を定めるよりも正確に標準地を定められる。」「林内で使用するため、携行しやすいよう小型化又は軽量化してほしい。」などの感想・意見がありました。
    今回の実施結果を踏まえ、当署においても引き続きUAVレーザ計測や3Dウォーカーなど様々なICT技術を活用したスマート林業の実現に向けての取組みを推進して参ります。

    研修開始前の安全指導

    担当者が取扱を説明

    班に分かれて計測開始

    計測結果による3D画像等を確認

    力してください。

    「おおいた林業アカデミー」へ講師派遣(R4.10.19)

    令和4年10月19日、新規林業就労者の育成を目的で設立された「おおいた林業アカデミー」へ、大分西部森林管理署と共同で講師を派遣し講義を実施しました。講義では、国有林の取組の紹介、森林・林業の現状と課題について2時間程度の座学、その後、野上国有林に移動し現地実習を行い、ビッターリッヒ法による簡易な材積把握の方法の実演、間伐事業の伐倒・集材・造材作業の見学、コンテナ苗を活用して木材搬出直後に植栽を行い地拵え(じこしらえ)工程を省略した「一貫作業システム」についての説明等を行いました。
    当署は大分西部森林管理署、大分県、おおいた林業アカデミーの4者で「林業技術フィールド使用協定」を結んでおり、引き続き林業の担い手確保・育成のため、おおいた林業アカデミーへのフィールド提供等の協力を行って参ります。

    講義の様子

    集材作業の様子

    説明を聞く研修生

    一貫作業システムを説明

    林業経営体育成現地検討会(R4.8.29)に参加


      令和4年8月29日に九州森林管理局主催で、生産性の向上と資源の有効活用など、林業イノベーションに取り組む林業経営体の支援や各森林管理署における現地検討会の拡充を図ることを目的に、熊本森林管理署管内で現地検討会が行われました。検討会には大学関係や熊本県担当者、16の経営事業体、九州森林管理局から7の森林管理署、総勢59名の参加があり、当署から1名が参画しました。
    はじめに、九州森林管理局から「林業経営統計調査」から見える生産性と受注量の関係や、素材生産事業の効率化と高付加価値化に向けた取組、また、当検討会の趣旨等について説明がありました。
    つづいて、経営事業体 社長から事業地概要説明があり、「当該地の生産性は平均50m3/日、8.3m3/人日であり、事業を行う上では既設路網の活用とプロセッサ及びフォワーダをフル稼働することを意識している」との話がありました。
    その後、各班に分かれて各森林管理署の素材生産事業における取組について出席者へ情報共有を行い、日報管理やドローンの活用、高性能林業機械を利用した路網作設など、生産性の向上等に必要と考えられる取組について発表を行いました。
      各班の発表後、宮崎大学准教授から「日報管理と機械の連携は密につながっており、日報で機械が止まっていた時間や理由などを把握し、改善できる点を検討していくことが大事」との意見や、鹿児島大学教授から「生産性を上げるには機械の連携が不可欠であり、今後は安全かつ効率的に作業を実行するための事業改善を検討し、九州の林業が全国の指標となるよう引き続き取り組んでいただきたい」とのアドバイスがありました。 
    当署においても、今回の現地検討会で出された意見を基に、生産性の向上と資源の有効活用に向けた取組を検討のうえ事業を進めて参ります

    主催者あいさつ

    高性能林業機械のフル稼働を意識した作業の様子

    既設路網の活用

    各森林管理署の素材生産事業の取り組み紹介

     

    北川ダム湖上中流域交流事業(R4.7.8)に参加

    佐伯市宇目の北川ダムの湖の水質浄化と国土保全・水源涵養機能の維持増進を図る目的に関係行政機関等により結成さ
    れた「北川ダム湖環境整備推進協議会」の取組として、7月8日、ダム周辺の河川敷において、「ダム湖上中流域交流事業」が行われました。この事業は、北川ダム上中流域の佐伯市立宇目緑豊小学校と延岡市立北川小学校の4年生児童29名を招待して、子供たちに環境交流の機会を通じて「大切にすべき自然環境への理解」を深めてもらうことを目的に毎年実施しており、当署からダム湖周辺の国有林を管轄する森林官が行事に参加しました。
     参加した児童は、河川敷で水辺調査や簡易水質調査、水生生物調査、ヤマメのつかみ取りを体験しました。日頃接触する機会の少ない水辺の自然環境に、見て、触って、考える、良い機会となりました。

    水辺調査説明

    水の透明度調査

    簡易水質検査

    水中生物調査

    「林業技術研修フィールド使用協定」の締結

    民国連携の取り組みとして、大分県林務管理課、森林ネットおおいた、大分西部森林管理署、及び大分森林管理署の4者は、大分県の新規林業就業者を育成する技術習得のためのフィールドとして、国有林を無償提供する「林業技術研修フィールド使用協定」を、令和4年6月29日に締結し、その打ち合わせを7月6日に大分西部森林管理署で行いました。
    本協定は、近年間伐研修箇所の確保が厳しいとの大分県から要望を受け、地域林業の人材育成への貢献として、大分県下の国有林を研修フィールドとして提供することとしたものです。「森林ネットおおいた」が運営している「おおいた林業アカデミー」は、県内の新規の林業就労者を育成する目的で、一般より公募し、1年間をかけて林業の様々な基礎的技術を習得させています。特にチェーンソーの取り扱いを中心に研修終了後は即時に林業技能者として働けるように時間の多くをかけています。

    打ち合わせの様子

    締結者左より森林ネットおおいた、大分県、大分西部森林管理署、大分森林管理署

    令和4年度安全大会を開催(R4.7.1)

    大分森林管理署は、職員の安全意識を高めるため、7月1日に署会議室等で安全大会を催しました。今年度はコロナウイルス感染防止対策として、少人数の集合とweb配信の同時進行での大会としました。会議の冒頭署長は「新型コロナウイルス感染症防止対策のためこのような大会となった。再度気を引き締めてコロナ対策にあたって欲しい。安全はすべての行動の基本となるものであり、慣れから安全をおろそかにしていないか、考える契機にしてもらいたい。」と挨拶しました。その後、局長メッセージ、安全標語入選作品発表、安全宣言と続き、最後は今年度新規採用職員による発声に合わせ、職員全員で「ゼロ災コール」の指差呼称を実践し、安全意識の高揚を図りました。

    署長あいさつ

    ゼロ災コール

    大分県の令和4年度林業全般基礎(1)前期研修に当署から参加(R4.5.22~5.23)

    5月22から23日にかけて、大分県庁および大分県南部・豊肥振興局管内において、大分県主催による「令和4年度林業全般基礎(1)前期研修」が開かれ、大分県、市町村の新規林務担当者及び関連団体からの新規担当者など33名が参加し、当署からは3名が受講しました。
    初日は大分県庁にて座学が行われ、大分県の森林・林業・木材産業についての動向や、森林計画制度や保安林制度、治山事業や主伐・再造林の推進などについての講義、2日目は大分県南部・豊肥振興局管内において、製材工場、コンテナ苗生産、基幹林道、治山工事の現地視察が行われました。
    2日間と短い期間でしたが、川上から川下まで大分県における森林・林業の現状、取組について学ぶことができました。

       

    コンテナ苗生産 基幹林道
    製材工場 治山工事現場

    「由布岳山開き祭」で登山者の安全祈願  (R4.5.8)

    由布市と別府市にまたがる由布岳の山開き祭が5月8日、正面登山口において開かれました。
    新型コロナウイルスの影響で、3年振りの開催となり、この日を待ちわびた多くの登山者が駆けつけました。
    式典には地元の関係者などおよそ100人が出席し、僧侶による安全祈願の読経、来賓挨拶等とつづき、関係者で山開きのテープカットを行いました。
    最後に本式典に来賓として参加した当署長が、登山者の安全等を祈念し万歳三唱を行いました。


    山開き祭等に集まった登山者等

    僧侶の読経による安全祈願の様子

    主催者等あいさつ

    テープカットの様子

    登山者の安全を祈念し万歳三唱

    由布岳(西の峰):東の峰から撮影

    お問合せ先

    大分森林管理署

    TEL:097-532-9281
    FAX(非常時のみ):097-532-2357

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