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低コスト造林(セラミック苗)技術の普及に向け現地検討会を開催

 10月25日、兵庫森林管理署管内の河原山国有林において、管内の府県行政関係者、林業事業体及び森林管理署造林担当職員など、総勢約140名による「低コスト造林現地検討会」が開催されました。

 冒頭、本村近畿中国森林管理局長から、「木材価格が低迷する中で、伐採跡地への植栽が行われず放置された山が増加していることから、低コスト造林技術の開発・普及が課題と考えている。こうした中で、セラミック苗による低コスト造林現地検討会を開催した。」との挨拶がありました。

 セラミック苗は、土を高温で焼いた細い筒状の陶器(セラミック)に樹木の枝を挿し木したもので、保湿性に富み苗木の活着・生育も優れています。

 植栽方法は、誘導棒で穴をあけ、これにセラミック苗を挿し込むといういたって簡易なもの。

 セラミック苗による植栽は、速水林業(三重県紀北町)で行われており、活着率と成長の早さ、苗木の生産期間が短い(数ヶ月)、軽量で運搬コストの低減、植栽能率のアップ(700本/人・日)などの実績等を踏まえ、近畿中国森林管理局管内における低コスト造林技術の一つとして、今後開発・普及を図ることとしています。

 検討会参加者の多くが、セラミック苗を見るのは初めてであり、「非常に簡易な植栽方法であるが実際に活着するのか」、「苗木の単価はいくらか」など、活発な意見交換が行われました。

 今後、当局では、植栽功程や活着及び生育状況の調査などを行うとともに、新たな低コスト造林技術を普及していきたいと考えています。

 

 

 

セラミック苗

セラミック苗

本村局長挨拶

参加者を前に挨拶する本村局長

 

苗木植樹

簡単に苗木を植樹

植え付け体験

セラミック苗の植え付けを体験する参加者

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