ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の概要 > 岡山森林管理署 > 岡山森林管理署 業務内容のご紹介 > 治山事業
治山事業は、森林の維持造成を通じて「水源のかん養」、「土砂の崩壊防備」や「落石の危険の防止」などの「保安林」の持っている多様な機能を維持向上させることで、国土を保全し、山地災害から国民みなさまの生命・財産を守り、安全で安心できる豊かなくらしの実現を図る事業です。
岡山森林管理署では、岡山県内の国有林において山地の荒廃を復旧整備する復旧治山事業、荒廃した森林の再生やその予防を行う保安林整備事業などを行っております。
台風などの集中豪雨や地震等が原因で山崩れ(崩壊地)などが発生することがあります。
森林にある草木の根の働きなどにより土砂の流出を抑制する働きがありますが、一旦、崩壊地が発生すれば、この機能が大きく低下し、その後の降雨によってはより大きな大崩壊を引き起こすこともあります。
森林管理署では崩壊地を復旧するため、斜面には「山腹工事」、渓流には「渓間工事」という土木工事を行い、木や草を育成することにより森林を回復させる事業を行っています。
越畑国有林(苫田郡鏡野町) |
復旧状況 越畑国有林
|
森林には、草木の根によって土壌を保持することで土砂流出を抑止したり、その森林土壌の働きにより、雨水を地中に浸透させゆっくりと流出させると伴に水質を浄化させる水源のかん養などの機能があります。
このような森林のもつ公益的な機能を高度に発揮させるため保安林が指定されています。
保安林もつ水源のかん養、土砂流出の防備、落石の危険防止などの公益的機能の維持増進や荒廃した保安林の機能回復をするため、健全な森林に整備しています。
立木津谷国有林(美作市)
|
整備後(本数調整伐(間伐)・土砂の流出 防止のため丸太筋工を併せて実施 ) 立木津谷国有林 |
山林火災跡地の復旧と防火機能の向上を図るため、火災跡地にある転石の落石対策、耐火性の高い樹種の植栽、防火管理歩道整備等を実施しています。
岡山県南部の瀬戸内海沿岸は、夏季に降雨が少なため、タバコの不始末などによる火災が絶えません。 入林の際は、火気の取り扱いに十分注意しましょう。
山火事後の状況(燃え残った木の間から転石が見られる。) 黒井山国有林(瀬戸内市)
|
復旧状況(落石防止のため金網で覆われ安定し た山腹斜面から、植生が回復しはじめている。 黒井山国有林 |
*入林の際は、火気の取り扱いに十分注意しましょう。
防火用のため池の保全のために施工した木製渓間工 八反山国有林(瀬戸内市)
*治山事業の実施に当り、木材の利用を促進しています。 |
耐火性の高い森林を造成し延焼 を防ぐために植栽をしています。 黒井山国有林
|
岡山森林管理署
ダイヤルイン:050-3160-6135
FAX:0868-23-2150