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更新日:平成23年8月29日

担当:岡山森林管理署

加茂中学校職場体験学習「わく・わく・ワーク」

   6月15日(水曜日)から17日(金曜日)までの3日間、職場体験学習として津山市立加茂中学校2年生2名の受け入れを行いました。

   森林官の仕事について説明   コンパス測量の方法について説明

   初日、生徒たちは、当署の概要や森林官の仕事、森林や山仕事のサイクル、森に棲む危険な動植物などについて説明を受けた後、黒木国有林に移動し、見通しの良いダムの畔から山と航空写真・図面を見比べて、谷や尾根、等高線について確認をしました。少し山のことが分かったところで、スパイク付きの地下足袋に履き替え、ヘルメットをかぶり、クマ避けの鈴・のこぎりを腰に下げます。職員が現場に行く時と同じ格好です。準備ができたら、いよいよ山の中に。山の中には危険がいっぱい。午前中の説明に出てきたヘビやハチの写真が脳裏に浮かびます…

   山の中で現在地の確認   コンパス測量

   この日の実習は、標準地調査と間伐。まず、巻尺で測った10m四方の標準地の中のヒノキ1本1本に番号を付け、輪尺で直径、側棹で高さを測り、野帳に記録していきます。その結果を元に標準地の中の木がどのくらい(m3)あるかが分かったら、次は、未来の山の姿を考えながら、間引く木を選びます。「う~ん、どれにしよう…。」標準地の中をウロウロ…。伐る木が決まったら間伐です。木は高さ12m。危険が伴います。生徒たちは職員からの説明を真剣に聞き、少しずつのこぎりで伐っていきます。木が倒れるごとに歓声が湧きあがりました。

   間伐方法を真剣に聞く生徒たち   のこぎりで木を伐る生徒

   2日目の午前中は、津山綜合木材市場で市売りの見学をしました。市場の方から、樹木にはそれぞれに特性があり、昔から人は、その特徴を生かして柱や床・家の土台・家具などに利用している(適材適所)ことや丸太が製品になって消費者の手に渡るまでについて教えていただきました。

   午後からは中山国有林で造林作業を行いました。背丈よりも小さな木々が、周りの草に負けないように長い柄の下刈鎌で草を刈り、木に巻きついている「つる性の植物」を1本1本丁寧に取り除いていきます。生徒たちは黙々と作業をこなし、造林地は見違えるようにきれいになりました。

   津山綜合木材市場の見学   下刈作業

   3日目は、昨年間伐を行った津川山国有林の見学をした後、作業道の整備を行いました。除伐鎌でじゃまな草木を刈り払い、鍬やスコップを使って側溝に溜まった泥をかき出します。水をいっぱい含んだ泥は重たく、腰をかがめた作業は重労働。作業を終えるころには、全員が疲れきっていました。

   お弁当で充電した後は、不明標の探索。国有林と民有林の境には、境界標という杭や印があるのですが、雨などによって土に埋もれてしまうことがあります。今回は、それらを探し出すのです。境界標は、1つ1つに場所を特定するための座標があり、そのデータをもとにコンパスで測量。「このあたりかな~」と目星をつけて探します。探す境界標は2つ。そのうち、1つは天然岩石標といって、天然の大きな石にしるしが彫ってあります。職員でも見つけることができなかった「しるし」を見つけ、生徒たちは嬉しそうでした。

   一所懸命、不明標を探す生徒たち   発見した天然岩石標

   今回の職場体験学習では、下刈・つる切り・間伐を始めとした山林作業を体験してもらいました。生徒たちに少しでも山を育てる仕事が地道で重要なものであることを感じてもらえたら幸いです。生徒たちは3日間、一所懸命、お互いに協力しながら実習を行っていました。今回の職場体験で得たことを、これからの学校生活で役立ててほしいと思います。

   岩渕国有林の風景

 

 

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