第26回 那岐登山ふれあい大会

   4月29日、岡山県と鳥取県の境に位置する那岐山国有林にて、奈義町・智頭町観光協会主催の「那岐登山ふれあい大会」が開催されました。

   この大会は、岡山県側と鳥取県側から同時に登り、山頂で登山者のみなさんに交流を深めてもらおうというイベントです。今年は、両県合わせて約1000人の登山者が、道沿いに咲く花や新緑をめでながら山頂を目指しました。

     

   当署からは、4名の職員が参加し、岡山県側の登山道途中にある「みどりの広場」にて、森林教室を行いました。

   那岐山は、美味しい水や空気・癒しの空間を提供するだけでなく、重要な歴史的木造建築物の屋根（檜皮葺：ひわだぶき）の材料となる檜皮の採取地としても貢献していること、檜皮は、原皮師（もとかわし）と呼ばれる人が、ぶり縄という縄で木に登りながら、ヒノキの皮を剥いで採取することなどを説明すると、登山者の方々から驚きの声があがりました。

     

    登山者の方々の反応は上々で、気付いた時には終了予定時刻を過ぎ、持参した説明用の資料も無くなっていました。

   嬉しい悲鳴をあげながら、森林教室後は登山者のみなさんと山頂を目指して登山。「さっきは、ありがとう。」「初めて知ることが多かったわ。」などという声が聞かれ、森林教室や登山を通して、登山者のみなさんが那岐山や森林について興味を持ってくださったことを実感しました。

      

    標高1,255mの山頂は、青空と360°のパノラマが広がっており、清々しい登山日和の一日となりました。