ホーム > COP10のパートナーシップ事業「生物多様性森林対策事業」近畿地区現地見学会を開催
更新日:2010年11月18日
11月10日(水曜日)に、cop10(生物多様性条約第10回締約国会議)の「生物多様性森林対策事業」として、近畿地区現地見学会参加者18名、事業運営スタッフ3名が高台山国有林を来訪しました。同事業は、日本における森林の生物多様性保全にかかる取組の国内外への発信を目的とされています。
その後、車にて、高台寺山国有林の東山山頂公園に移動しました。現地では、外山所長及び髙山流域管理調整官、今井業務調整官の案内により、高台寺山国有林を1時間半ほどかけて、林内を見学して頂きました。林内では、カシノナガキクイムシ被害対策、「世界文化遺産貢献の森林」としての森林施業、「京都伝統文化の森推進協議会」による林相転換試験などについて紹介を行いました。国有林を下り終えた後、清水寺境内の「清水の舞台」から高台寺山国有林を見て、世界文化遺産の背景林としての重要性を理解して頂きました。
参加者からは、カシノナガキクイムシの防除方法、「京都伝統文化の森推進協議会」と連携した生物多様性の保全活動などについて、熱心な質問がありました。また、参加者からの感想は、「人の手を入れることで保全されるという考えを理解することができた。」「単に森林が維持されていることが必ずしも生物多様性保全とはいえないということがわかった。」「住民を巻き込んだ形での生物多様性保全活動の重要性がわかった。」「積極的に参加してみたいと思う。」等かなり満足していただけたと思っています。 |