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近畿中国森林管理局

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    令和3年度保護林管理委員会の概要

    1   開催方法

          集合開催(オンライン併催)

          日時:令和3年12月13日(月曜日)14:00~16:00

          場所:近畿中国森林管理局4階大会議室

    2   出席者

          委員:(来局)佐久間委員、日置委員、藤木委員、桃原委員

                   (オンライン)添谷委員、深町委員、柳井委員

          森林管理局:局長、計画保全部長、計画課長、流域管理指導官、課長補佐、計画調整官、企画官、
                           企画係長、生態系保全係長、生態系保全係


    3   議事

       (1) 保護林に係る各種事項に関する審議

          (ア)黒河山スギ・ブナ・ミズナラ等遺伝資源希少個体群保護林における鉄塔立替工事について

          (イ)「緑の回廊における再生可能エネルギー施設の設置等に係る基準の明確化」に係る各緑の回廊
             設定方針への「評価項目」の設定について

          (ウ)東中国山地緑の回廊の人工林の取扱いについて

          (エ)保護林管理委員会の包括的承認事項について

      (2)個別報告事項

          (ア)釜ヶ峰アベマキ・アカマツ遺伝資源希少個体群保護林におけるナラ枯れ被害について

          (イ)令和3年度の保護林内治山工事一覧について

          (ウ)金剛山ブナ希少個体群保護林における山腹崩壊復旧工事の進捗状況について

          (エ)大山森林生態系保護地域におけるブナ幼樹の山引きについて

          (オ)四ケノ仙奥山高地湿原等希少個体群保護林における生息域外保全のための種子採取について

          (カ)保護林看板の更新について

       (3) 令和2年度保護林モニタリング調査評価等部会の概要報告

       (4) その他


    4   委員からの主な意見

       ○ 黒河山スギ・ブナ・ミズナラ等遺伝資源希少個体群保護林における鉄塔立替工事について

    • 移植する半年~1年前に根回しにより根鉢をコンパクトにした上で植え替えをするよう、事業者に対して指導した方が良い。
    • 最終的には移植後植え戻しをすべきと考えるが、それら作業に適した季節を選ばないと活着しないので、工事時期や年度縛り等については柔軟に対応する必要がある。
    • 菌根依存性が高い種もあるため、周辺の土壌ブロックごと移植するなど、移植方法にも配慮する必要がある。

       ○ 「緑の回廊における再生可能エネルギー施設の設置等に係る基準の明確化」に係る各緑の回廊
          設定方針への「評価項目」の設定について

    • 後日メール等により意見回収を行う。

       ○ 東中国山地緑の回廊の人工林の取扱いについて

    • 東中国山地緑の回廊のほぼ全域、特に扇ノ山山系は日本でも有数のシカ密度が高い地域であり、皆伐等による森林更新への阻害リスクは非常に高くなっているため、慎重に施業をする必要がある。
    • 植生図では二次林域であるところが航空写真では天然林域になっていることも多いため、適宜、航空写真等を活用しながら作業を進めていくべきである。
    • 渓畔林や水辺周辺の植生について、今後、より重点的にどのような管理方針をとっていくのか、現場をよく見て検討してほしい。
    • 現場の実態と森林調査簿の齟齬は最新のライダー等を使うことによって適宜見直しつつ、シカの影響についても慎重に評価しながら最適な管理方法を柔軟に選択して進めてほしい。
    • 沢筋、尾根筋の境界部(この辺りだとモミが多く出現)など、面的に捉えきれない植生についても、配慮指針など担保すべき。

       ○ 保護林管理委員会の包括的承認事項について

    • ナラ枯れ等森林被害に係る委員会での対応方法について、特に反対意見はなく承認された。

       ○ 釜ヶ峰アベマキ・アカマツ遺伝資源希少個体群保護林におけるナラ枯れ被害について

    • 学術的な観点から巨木林の成立過程を明らかにすることは重要であり、枯死してしまった個体については、円盤や成長錐を採取してほしい。
    • 地域の歴史や文化的観点も踏まえて、更新等今後の関わり方について検討すべき。
    • 当該地域には庄原市立比和自然科学博物館があり、保護林に関わる地域のストーリーを地域に返していくことは重要である。

       ○ 四ケノ仙奥山高地湿原等希少個体群保護林における生息域外保全のための種子採取について

    • エゾリンドウは、兵庫県植物誌研究会がボランティアにより防護資材で囲んで守っている状況。沼全体を囲む外側の柵が老朽化によって破損しシカの食害に遭っており、外側の柵の補修を検討してほしい。
    • エゾリンドウは今年500 粒ほど種子が採れ、兵庫県立人と自然の博物館と姫路の手柄山温室植物園に入っており、おそらく1年後には相当数の苗ができてくるはずで、古生沼への植え戻しも視野に入ってくるため、柵の補修は重要。
    • 現状、古生沼は乾燥化が進んでいる。

       ○ 令和2年度保護林モニタリング調査評価等部会の概要報告

    • 高密度のシカ個体群が集まる岡山県北部の中和村(ちゅうかそん)付近における国有林内でのシカ捕獲は、大山や三国ヶ岳付近の保護林を守るために極めて有効であるため、この地域でのシカ捕獲を継続してほしい。
    • シカ対策は、自治体や国の機関も連携して実施しないと対策の意味がないため、林野当局等も含めて進めてほしい。

       ○ その他

    • 保護林モニタリング調査評価等部会への佐久間委員就任、同部会委員長への桃原委員就任について、全会一致で承認された。

    議事次第、委員名簿、資料一覧、委員会等設置要領(PDF : 673KB)
    資料1~4は非公開
    資料5 釜ヶ峰アベマキ・アカマツ遺伝資源希少個体群保護林におけるナラ枯れ被害について(PDF : 505KB)
    資料6 令和3年度の保護林内治山工事一覧について(PDF : 153KB)
    資料7 金剛山ブナ希少個体群保護林における山腹崩壊復旧工事の進捗状況について(PDF : 1,601KB)

    資料8 大山森林生態系保護地域におけるブナ幼樹の山引きについて(PDF : 556KB)
    資料9 四ケノ仙奥山高地湿原等希少個体群保護林における生息域外保全のための種子採取について(PDF : 702KB)
    資料10 保護林看板の更新について(PDF : 758KB)
    資料11 令和2年度保護林モニタリング調査評価等部会の概要について(PDF : 277KB)

    お問合せ先

    計画保全部 計画課

    担当者:企画官(森林資源評価)
    ダイヤルイン:050-3160-5696

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