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近畿中国森林管理局

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    夜叉ヶ池と希少動物「ヤシャゲンゴロウ」

    夜叉ヶ池とヤシャゲンゴロウ

    • 希少動物「ヤシャゲンゴロウ」

    ヤシャゲンゴロウ(Acilius kishii NAKANE, 1963)は、福井県南条郡南越前町の夜叉ヶ池だけに生息する固有種です。ヤシャゲンゴロウは、環境庁より「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(1993)に基づき「国内希少動植物種」に指定(1996)されました。

    ヤシャゲンゴロウ

    ヤシャゲンゴロウ_スケッチ 

    福井森林管理署では、福井県南越前町内の夜叉ヶ池にのみ生息が確認されているこの固有種の保護管理を推めるため、「夜叉ヶ池ヤシャゲンゴロウ希少個体群保護林」を設定し、「希少野生動植物種保護管理事業」を実施しています。この中では、個体の保護・保全等に係る巡視、生息・生育環境の維持・整備に向けた森林の保護管理手法の調査等を行っています。

    体長約15mm、淡黄褐色、頭部にV字型紋、前胸背板周辺部に帯紋があります。5月下旬頃に卵として産み付けられ10日程で孵化した幼虫は2回の脱皮の後、約20日で岸辺の砂地に繭を作り、そこでサナギになります。さらに8日程で羽化し、成虫となります。一生を通して肉食で、幼虫時にはミジンコ等の微生物、成虫時にはオタマジャクシやヤゴ等の小動物を餌とします。

    MAP

    ヤシャゲンゴロウの生活史