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中学生による外来種メリケンカルカヤの除去

    平成28年8月30日(火曜日)、「気比の松原100年構想」に取り組んでいる松原国有林において、敦賀市立松陵中学校1年生173人と教員を含む約190人が、生態系被害防止外来種メリケンカルカヤの駆除を行いました。

    メリケンカルカヤは北米原産のイネ科の植物で高さ1m程度まで成長します。日当たりのよい場所に生息し、繁殖力が強くオーストラリアなどでも侵略的な外来種として扱われており、我が国では環境省により生態系被害防止外来種に指定されています。

    松原国有林では約10年ほど前から確認されており、今では松原国有林全体に広がっています。メリケンカルカヤは急速に成長し日光をさえぎるため、地表を日陰にしてマツの稚樹が生育しにくい環境となってしまうことから駆除が必要になりました。本活動は、気比の松原100年構想協議会の呼びかけに松陵中学校が応える形で実現したもので、昨年に引き続き2回目の実施となりました。

    生徒たちは、体育館に集合しメリケンカルカヤ駆除の必要性や、作業上の注意事項の説明を受けた後、松原国有林に移動して駆除作業を行いました。当日は台風の影響による天気が心配されましたが駆除実施前には雨も降りやみ、生徒たちは成長したメリケンカルカヤ駆除に取り組み、ごみ袋約200袋分を駆除しました。

    生徒たちは、友達と協力したり競争したりしながら元気よく作業に取り組んでおり、「楽しかったけど大変」「これからも松原を守れたらいいな」「外来生物であるメリケンカルカヤについて勉強になった」などの感想があり森林環境保全の意義や大変さを学ぶ貴重な体験となったようです。 また、このメリケンカルカヤ駆除体験を通じて、参加した生徒たちに地元の財産である「気比の松原」を守り育てる意識を高めてもらえたと思います。

    松原国有林では、例年春に松原小学校で環境教育の一環として松葉かきを行っています。その卒業生が中学生になり、メリケンカルカヤ駆除を行ってくれたことは、将来松原国有林の保全活動の必要性を理解して積極的に参加してくれる強力なサポーターに育ってくれることが期待されます。

 

 

メリケンカルカヤ駆除の必要性を説明する福井森林管理署職員 メリケンカルカヤ駆除を現地で説明
メリケンカルカヤ駆除を行う中学生(その1) メリケンカルカヤ駆除を行う中学生(その2)

 

 

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