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11月14日(土曜日)、福井県敦賀市に所在する松原国有林において、市民や各種団体、市内の企業など約120人のボランティアによる『松葉かき』を実施しました。
松原国有林は、面積が約32haあり、海岸林にはめずらしくアカマツを主体とした海岸で、市民の憩いの場や観光地として親しまれています。しかし、近年は広葉樹の侵入や、樹木が混み合ってきたことによりマツが弱っているほか、松くい虫による枯死が増えています。このためマツの生育に必要な環境を整えるための松葉かきを市民や学生のボランティアにより継続して実施しています。
開始に先立ち、福井森林管理署長から気比の松原は敦賀市の宝であり、松葉かきを継続することが大事との挨拶がありました。また樹木医の籔内昭男氏から松葉かきが必要な理由の趣旨説明があり、参加者は熊手を使い1時間松葉かきを行い、集まった松葉は約1tも集まりました。集まった松葉は、肥料として再利用されます。
また、同時にメリケンカルカヤの除去も行いました。メリケンカルカヤとは、イネ科の多年草で環境省が指定している生態系被害防止外来種のことであり、林内に繁茂してマツの更新の阻害要因になることが危惧されています。
松原国有林で実施する清掃活動や松葉かきに、毎回多くの市民や企業などが参加してくれるのは、「気比の松原」と呼ばれるくらい市民が大切に思っている財産であるからです。当署にとっては、市民の期待に応えるため、また、この財産を立派に後世に引き継ぐため、適切な森林整備を継続的に実施していかなければならないと再認識させられる1日となりました。
福井森林管理署
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