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第4回びわ湖の森の生き物シンポジウムの開催
~テーマ:野生鳥獣と人が共生する森づくり~
平成24年5月27日(日曜日)に、滋賀県近江八幡市で、びわ湖の森の生き物シンポジウムが開催されました。
主催は、びわ湖の森の生き物の生態を幅広く滋賀県民に紹介し、琵琶湖から源流域までの生態系の一体的な森林保全活動の発展を図ることを目的に設置された「びわ湖の森の生き物研究会(以下、「研究会」という。)」で、滋賀森林管理署は後援となり、伊崎国有林のフィールド提供とパネリストとして参加しました。
午前中は、カワウのコロニー(集団営巣地)のある伊崎国有林(伊崎半島)で現地研修会を行ったところ、こども5名を含む総勢27名の参加があり、カワウとコロニーの様子について望遠鏡や双眼鏡で遠望したり、森林のカワウ被害状況、被害跡地に植栽した樹木の状況を観察しました。
午後からは、総勢54名の参加により、講演及び話題提供とパネルディスカッションが行われ、講演及び話題提供では、研究会の亀田佳代子氏から「森によって異なるカワウと人とのさまざまな『共生』」と題して基調講演があり、続いて同じく研究会の高橋春成氏から「人の関与と野生動物」、寺本憲之氏から「ヒトからの人圧による野生動物との共生」、青木繁氏から「シカの食害がもたらす生物多様性の破壊」、また、滋賀森林管理署の倉石流域管理調整官から「伊崎半島(伊崎国有林)におけるカワウ被害と森林管理」と題して話題提供を行いました。
次に、パネルディスカッションでは、びわ湖の森における野生鳥獣による様々な被害や生態系への影響、なぜ、そのような影響が発生したのか、人と野生鳥獣が共生するために必要なことなどについて意見交換を行いました。
最後の提言として、人と野生鳥獣がマイナスの『共生』をプラスの『共生』関係に転換するためには、まずは被害が増大している鳥獣害や森林生態系への甚大な影響が懸念されるシカの食害に対しては科学的な根拠に基づいて個体数を適正管理するとともに、抜本的な問題解決を目指して、今一度、森林資源の価値を見直し、人がそれを積極的に利用する社会システムを地域ごとに構築し、すみやかに実践することが必要であるとまとめ、シンポジウムを終了しました。
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| 現地説明の様子 |
現地観察の様子 |
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| パネルディスカッションの様子 |
倉石流域管理調整官から話題提供 |
第4回びわ湖の森の生き物シンポジウム
パネルディスカッション<提言>
琵琶湖ではカワウによる漁業被害が大きな問題になっているが、びわ湖の森においても様々な野生鳥獣による農作物被害やシカの食害による生物多様性の急激な低下が深刻な問題となっている。これらの問題は、人と野生鳥獣との関係のバランスの崩壊によって引き起こされていることが多い。かつて、びわ湖の森が元気だった頃のそのバランスは、人が様々な森林資源を様々な形で持続的に利用するという生活活動によって創出され、保たれてきたものである。人と野生鳥獣がマイナスの「共生」をプラスの「共生」関係に転換するためには、まずは被害が増大している鳥獣害や森林生態系への甚大な影響が懸念されるシカの食害に対しては科学的な根拠に基づいて個体数を適正管理するとともに、抜本的な問題解決を目指して、今一度、森林資源の価値を見直し、人がそれを積極的に利用する社会システムを地域ごとに構築し、すみやかに実践することが必要である。
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