北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです
国有林の風景
秋の西別岳・摩周岳(2016年10月10日撮影)
久々に週末が空いたので、北見から近く比較的登りやすい道東の西別岳(799.5メートル)と摩周岳(857メートル)へとプチ縦走しました。
西別岳は摩周湖の南東に位置する山で、一帯は阿寒国立公園となっています。
麓にはカラマツの人工林が広がっており、すくすくと育っています。
西別岳へとつづく稜線。
すっかり秋模様となり、ふきすさむ風も冷たくなってきました。
稜線からは根釧原野の格子状防風林の様子を見ることができます。
こちらは摩周岳山頂。
アイヌ語で「神の山」を意味する「カムイヌプリ」とも呼ばれ、山頂は摩周湖の東側の火口、切り立った崖の上に
あります。
切り立った摩周岳と摩周湖のカルデラ地形。
青い水面をたたえた湖の向こう側には阿寒の山々を望むことができました。
個人的な印象ですが、道東の空はいつもいくぶん広いように感じます。
お昼頃に西別岳山頂に戻ってきたら、多くの登山者で賑わっていました。
みなさん残り少ない登山シーズンを楽しんでいました。
この時期の山中は冷え込んでいますので、防寒対策をしっかりとしましょう!
(撮影者:網走中部森林管理署 北見森林事務所 一般職員)
「山の日」山行・知床連山縦走(2016年8月11日~12日撮影)
「山の日」制定記念!ということで、2日間かけて羅臼岳から硫黄山を縦走してきました。当日は、斜里町側の岩尾別温泉から入り、硫黄山を越えて、カムイワッカ湯の滝側の登山口に下りました。
羅臼岳頂上からは360度の景色を楽しむことができました!
サシルイ岳から見た羅臼岳(左奥)とオホーツク海です。
ここまで来ると、人の気配がなくなり、原生的な自然を体感することができます。
オッカバケ岳から見た二ツ池と硫黄山(一番左奥)の外輪山。初日はこの二ツ池のほとりにテントを張りました。
翌朝、南岳から見た景色。雲海に国後島が浮かんでいました。
2日目はこのような吊り尾根をヨイヨイ渡りながら、ようやっと硫黄山にたどり着きました。
登山口に着くころにはへろへろになっていました…。
(投稿者:網走中部森林管理署 北見森林事務所 一般職員)
平山(2016年8月7日撮影)
久々に晴天に恵まれ、大雪山が一望できるという北大雪の平山(1771メートル)に登ってきました。
途中、滝が二箇所あり、一汗かきつつ涼むことができます。
雪渓の下を覗いてみると、雪融け水が滴っていました。
この一滴の雫が、大きな川の流れの原点となっています。
稜線上に出ると、期待通り表大雪が一望できました!
平山から、比麻奈山(ひまなやま)、比麻良山(ひまらやま)へとつづく稜線です。
切り立った稜線を伸ばすのはニセイカウシュッペ山です。
当日はしばしば登山者の方々とすれ違い、皆さん景色や高山植物を楽しんでいました。
硫黄か。
(撮影者:網走中部森林管理署 北見森林事務所 一般職員)
硫黄山巡視(2016年7月15日撮影)
硫黄山登山口を利用するには、北海道オホーツク総合振興局への事前申請が必要です
(詳しくはオホーツク総合振興局HP)。
登山ルートには水場とトイレがないため、飲み物と携帯トイレを準備して登ります。
また、歩道(登山道)の荒廃を防ぐため、ストックの先端にはキャップを着けましょう。
まず、登山口でヒグマ目撃情報をチェックして登山開始です(ヒグマ対策は必ず行いましょう)。
樹林帯を抜けると、開けた「旧硫黄採掘地」に着きます。
晴れた日にはカムイワッカ湯の滝を見下ろすことができます(写真は7月6日撮影)。
硫黄山では、純度の高い硫黄が産出し、昭和初期まで硫黄の採掘が行われていました。
さらに岩場を登っていくと「新噴火口」です。
岩場には道しるべとして印が付けられており、それらが剥がれていないか、
紛らわしい印はないか等確認しながら登ります。
新噴火口からは、ハイマツ帯を進みます。
ハイマツ帯が終わると雪渓がありました(※現在はかなり溶けています)。
滑らないように、慎重に登っていきます。
ところどころ雪渓の残る谷沿いを登り尾根に出ると、硫黄山直下です。
雲が出ており、山頂からの景色はあいにくでしたが、綺麗な花を楽しむことができました。
(撮影者:知床森林生態系保全センター 一般職員)
緑岳(2016年7月9日撮影)
可憐な高山植物を求めて大雪山の緑岳(2019.9メートル)に登ってきました。
今回は大雪高原温泉から入り、緑岳を越えて、白雲岳避難小屋まで足を伸ばしてみました。
大雪高原温泉から緑岳までの道中、花畑と呼ばれる場所が二カ所あるとのことで期待していましたが…。
なんと、どちらも深い雪の下でした、がっくり!正面の大きな山は緑岳です。
緑岳は別名・松浦岳とも呼ばれ、幕末期に蝦夷地を踏査した松浦武四郎にちなんでいます。
大雪山には人名にちなんだ山がいくつかあるのも特徴です(間宮岳(まみやだけ)、桂月岳(けいげつだけ)など)。
緑岳の頂上からはトムラウシ山(中央の王冠のような山)を始め、ゼブラ模様の大雪山系の山々が
一望できました。
当日は多くの登山者が緑岳を訪れていました。いよいよ大雪山も本格的な夏山シーズン到来です!
(撮影者:網走中部森林管理署 北見森林事務所 一般職員)
武華(むか)山(2016年6月19日投稿)
武華山(1759メートル)は、石北峠から北に伸びる国境稜線上の山で、周辺は「武華岳風景林」となっています。
北見市内からは、車で1時間30分ほどの距離にあります。
稜線上に上がると…武華山(中央)の向こうに大雪山系などを望むことができました!
武華山頂上。
雲がかぶった高い山は武利(むりい)岳(1876.3メートル)です。
当日の登山者は、投稿者含め4名。静かな山でした。
(網走中部森林管理署 北見森林事務所 一般職員)
西クマネシリ岳(2016年6月12日投稿)
大雪山系が見たい!ということで、西クマネシリ岳(1,635メートル)に行ってきました。
東大雪支署管内の山で、ぬかびら温泉郷や三国峠を通る国道273号線を挟んで、ニペソツ山や石狩岳の向かいにあります。
「クマネシリ」はアイヌ語で「物干し棚のような山」という意味で(北海道新聞社「夏山ガイド」より)、周辺は大雪山国立公園に指定されています。
昨年登ったニペソツ山からみた西クマネシリ岳。
「オッパイ山」とも言われているようですが、どうでしょう?
山の中の木々
山腹には作業道が入り組んでおり、周辺では造材作業が盛んだったことが偲ばれます。
奥には西クマネシリ岳が見えてきました。
視界が開けると、大雪山系が一望できました。
左はニペソツ山から右は表大雪山系まで。
当日の登山者は投稿者以外に2人のみで、静かな登山となりました。
(撮影者:網走中部森林管理署 北見森林事務所 一般職員)
春の楽古(ラッコ)岳(2016年5月24日投稿)
十勝地方は、連日30度を超す真夏日が続いていますが、日高山脈南部にそびえる楽古岳(標高1,471メートル)には、深い沢などにまだ残雪が見られ、とても涼しげです。
札楽古(サツラッコ)林道を巡視中、雲ひとつない景色に見とれ、思わず撮影しました。
(撮影者:十勝西部森林管理署 広尾統括森林官 足立康成)
雌阿寒岳(2016年5月22日投稿)
この頃は気温がぐんと上昇し、山の緑も大分濃くなってきました。いよいよ暖かくなってきて久々に山へ行こうということで、今年の夏山始めとして雌阿寒岳に行ってきました。
雌阿寒岳(1,499メートル)は、阿寒湖の南西に位置し、今でも激しく噴煙を上げる現役の活火山です。
麓には湖面の色が変化するとも言われるオンネトーやアカエゾマツの純林などを抱え、周辺は阿寒国立公園に指定されています。
今回はオンネトー側の登山口から雌阿寒温泉へ下り、オンネトーの縁を辿ってぐるりと周回するコースに行ってきました。
オンネトー側の七合目から見る円錐形の阿寒富士。
雌阿寒岳火口の青沼と噴気口。
今も激しく火山性ガスが噴出しており、火口縁を通過する際には十分気をつけてください。
雌阿寒岳山頂からの景色。阿寒湖と雄阿寒岳が望めます。
当日は快晴で遠く大雪山系まで見渡せました。
麓にはアカエゾマツの純林が広がり、森林浴を楽しむこともできます。
下山後、オンネトーからは登ってきた雌阿寒岳と阿寒富士を望むことができました。
当日、登山者はまだまばらでしたが、本格的な夏山シーズンになるにつれ、多くの登山者でごった返すようになるのではないでしょうか。
(撮影者:網走中部森林管理署 北見森林事務所)
紋別海岸から見渡すオホーツク海の流氷(2016年2月25日撮影)
当署が管理する紋別海岸防風保安林へ巡視に出向いた際にオホーツク海の流氷を撮影してきました。
今年は紋別市において1月27日に流氷初日を迎え、平年(2月6日)より18日遅い、2月24日に流氷接岸初日を迎えた状況となっています。
今回はまだまだ本格的な流氷を見ることは出来ませんでしたが、沖に流氷帯の一団、そして浅瀬の部分にも薄氷が所々にあることや、中には大きい流氷も流れ着いていることを確認できました。
海はとても穏やかで、まるで鏡のようになっており、シンメトリーな世界が広がっていました。
薄氷と氷塊の面々
紋別海岸防風林と海岸の様子(左上の森林が防風保安林、その下に写っているのが防潮護岸、右下に写っているのが波をくい止めるコンクリート製のブロック、中央右奥に見えるのが紋別市内)。
紋別海岸防風林はオホーツク海から吹き付ける塩分を含んだ強風や飛砂による気象害などを緩和するため、昭和33年頃から森林の造成を行ってきている森林です。
しかし昭和48年頃から波による侵食がはじまり、土砂の流出によって森林の崩落が激しくなったことから、国有林としても平成11年より、侵食を防ぐための防潮治山工事(上の写真にある護岸、コンクリートブロックの設置もこの工事の一環)を進めています。
その結果、現在の海岸は安定を取り戻し、波による浸食は抑えられるとともに保安林も崩落せず気象害を緩和する機能を保っています。
(撮影者:網走西部森林管理署西紋別支署 紋別森林事務所 酒井 裕史)
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総務企画部 企画課
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