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北海道森林管理局

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    知床どんぐり調査(ミズナラ堅果調査)

    知床森林生態系保全センターでは、平成元年より知床を代表する樹木でありヒグマを始めとする
    多くの動物の重要な食料ともなっているミズナラの堅果(どんぐり)の調査を実施しています。

                             シマリスがドングリを食べている                                                      


    • 【調査地の概要】

    調査地は、知床世界自然遺産地域内のイダシュベツ地区と岩尾別地区の2箇所(国有林内)です。

    イダシュベツ地区:『カムイワッカ湯の滝』に向かう道道知床公園線の途中の森
    岩尾別地区   :『羅臼岳岩尾別登山口』に向かう町道岩尾別温泉道路の途中の川を渡った森

    詳しい地形は下表のとおりです。

    場所 岩尾別地区 イダシュベツ地区
    標高 110m 330m
    斜面方向 北西
    傾斜 5度未満 5~15度未満
    混合歩合 広葉樹7割
    針葉樹3割
    広葉樹6割
    針葉樹4割

     

    • 【調査方法】

    調査対象木はイダシュベツ地区に10本、岩尾別地区に15本(平成元年のみ10本)の計25本あります。
    調査木1本につき、大きさ1.0m2のシードトラップ(下図)を3つ設置(計3.0m2)し、
    落下時期に当たる9月から10月にかけて落ちてくる堅果(どんぐり)を毎週回収し、個数と重量を計測しています。
    あわせて樹冠の広がりを計測し、調査木毎の堅果(どんぐり)量を算定しています。

    落下するドングリを集めるシードトラップ  シードトラップの仕組み




    NEW 【平成29年度調査結果】NEW

    今年は例年と比較して「凶作」という結果となりました。

    一昨年は調査開始以来一番の「大凶作」、昨年は「並作」でしたが、今年は再び「凶作」となりました。
    調査を行っている斜里町内では、どんぐりの凶作の影響もあるのか人の生活圏へのヒグマの出没が
    目立ちます。今年はサケ科魚類も昨年に増して不漁であり、ヒグマにとっては試練の冬となりそうです。

       29年度の調査結果

     ※データについて
    1本当たりの平均実成り個数が29年間平均で4,364個なのに対し、今年は2,216個でした。
    同じく平均重量は2.0gなのに対し、2.0gという結果でした。


                                                                          (担当:知床森林生態系保全センター専門官)