知床森林生態系保全センターブログ(2017年11月)
11月8日 知床自然体験学習
知床では降雪もあり、冬が近づいていることを感じるこの頃です。先月の話題ですが、
10月10日(火曜日)と13日(金曜日)に北海道斜里高等学校の1年生の皆さんが、授業の一環である「知床自然体験学習」で来所しました。
10日はA組(生徒20名)です。
あいにく雨が降ったり止んだりの天候でしたが、予定通り実習を行うことができました。
まず、知床世界自然遺産地域内のポンホロ沼まで森林散策です。
この沼は、雪解け水によってできるため、例年雪解けの時期に現れて徐々に干上がっていきます。
今年はどのくらいの大きさでしょうか・・・?
小さい!消失寸前の状態でした。
散策の途中、職業講話として、職員がなぜ今の職業に就いたかをお話ししました。
また、職業体験として、樹高と胸高直径から材積を求める方法も紹介しました。
散策の後は、岩尾別さけますふ化場を見学しました。
この日はふ化場の柵の外、河口にヒグマがいました。
遡上する魚を捕っていたようです。
柵の外からヒグマを観察 | 河口のヒグマ |
最後に当センターでエゾシカ捕獲事業の説明をしました。
実際に囲いわなと箱わなも見学していただきました。
13日はB組(生徒21名)の皆さんで、同様の実習を行いました。
天候に恵まれ、紅葉も楽しむことができました。
さけますふ化場では、魚をいけすからトラックに積み込んで市場へ運び出すところを見られました。
箱わなで捕獲されたシカの気持ちも体験できたでしょうか・・・。
今回の実習を通して、少しでも森林生態系に興味を持ってもらえたらと思います。
北海道斜里高等学校の皆さん、ありがとうございました。
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