2016年4月8日(第87号)
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皆さんこんにちは。いかがお過ごしですか?
例年3月は三寒四温、暖かかったり寒かったりを繰り返しながら暖かくなっていきますが、今年の寒暖差は特に激しかったように感じます。体調管理にはお気を付けください。
さて、ここ長野市でもようやくソメイヨシノの開花宣言が4月3日に発表されました。平年より10日、昨年より1日早く統計開始以来2番目の早さだそうです。また、長野市の城山公園も4月9日~10日ごろに見頃を迎えそうとのことです。ちなみに、私の出身地伊那市の「高遠城址公園」の桜の見頃もこの頃になりそうとのことです。お近くの「桜の名所」へ出かけて見てはいかがでしょうか。
今回のメールマガジンですが、中信森林管理所長からのメッセージの他、注目情報には、「三浦実験林50年史」の発行について取り上げています。
最後までお読みいただければ幸いです。
INDEX
1.森林管理局からのメッセージ------------------中信森林管理署長
2.注目情報------------------------------------「三浦実験林50年史」の発行について
3.今月のトピックス------------------------------木曽の国有林見学会2016春季【開催日:5月25日】
4.お知らせ-------------------------------------「地域管理経営計画」及び「国有林野施業実施計画」の公表について
「木彫・刻字作品展」作品記録集
5.広報「中部の森林」-------------------------------3月号掲載
6.業務関連情報------------------------------------公売・入札情報
7.参考情報-----------------------------------------林業用語の解説等
1.森林管理局からのメッセージ
林野庁 中部森林管理局 中信森林管理署長 中野 亨
今年は、「狩りガール」が流行る?
近年、ニホンジカやイノシシ等による鳥獣被害が日本全国で問題となっており、その中でもニホンジカが一部の地域で爆発的に増加し、林業被害も急増しています。
当署管内においては、現時点で大きな被害はありませんが、北アルプスの上高地国有林において、センサーカメラにニホンジカが撮影されているなど予断を許さない状況であり、今後もその動向を把握していく予定です。
中部森林管理局管内全体では、南アルプスの国有林において高山植物が食害されるなど地域によって大きな被害が発生しています。
このため、中部森林管理局では、生息状況の調査や防護柵の設置、様々な手法による捕獲等に取り組んでいます。
長野県全体でもニホンジカを捕獲し、適正な頭数となるよう様々な取り組みを行っています。
シカを減らすためには、狩猟免許を所持したハンターによる捕獲が最も有効ですが、ハンターの数は減少傾向にあり、高齢化が進んでいます。しかしながら、最近、「狩りガール」と呼ばれる女性ハンターがこの10年間で倍増しており、各地で女性ハンターの組織が作られるなどニホンジカの捕獲への参加が期待されています。
女性ハンターが狩猟免許を取得したきっかけの1つとして、ニホンジカやイノシシの肉等を活用した「ジビエ」料理を味わい、はまってしまったというものがありました。(「ジビエ」とは、シカをはじめとする野生鳥獣肉のヨーロッパなどでの呼び名です)シカ肉は、まだあまり出回っていないため、食べたことが無い方が多いと思いますが、長野県工業技術センターが成分を分析したところ、牛や豚などの肉と比較して、たんぱく質が多く、脂質が少なく、その結果 からカロリーも少ないことがわかりました。また、ミネラルも他の肉に比べて多く含まれており、特に鉄分は牛肉の2倍近く、豚肉、鶏肉の5倍以上含まれています。このように、脂質が少なく、鉄分が多いことから、特に女性にお薦めの食材だそうです。
長野県においても「信州ジビエ」という形でジビエの振興に力を入れており、「信州ジビエ研究会」のホームページにシカ肉やイノシシ肉等を提供するお店が30店舗ほど掲載されています。私も松本市内のお店でシカの味噌カツを食べましたが、臭みも無く歯ごたえがありおいしくいただきました。
この「狩りガール」が増加し、シカの捕獲頭数が増え、食べて利用することにより、地域の振興、森林の保護につながっていくよう期待しています。
2.注目情報
「三浦実験林50年史」の発行について
長野県木曽郡王滝村内にある「三浦実験林」は、今年度、実験林設定から50周年を迎え、今回、この50年間の歩みと研究成果を取りまとめた「三浦実験林50年史」を発行しました。
三浦実験林のように広大な規模で50年にわたり毎年調査研究が行われている例は、日本はもとより世界でも極めて希といわれています。
50年にわたる研究成果等、閲覧いただけます。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/gijyutu/miurazikkenrin.html
3.今月のトピックス
木曽の国有林見学会2016春季【開催日:5月25日】
林野庁中部森林管理局は、名古屋市内の関係機関や団体等の協力を得て、「木曽の国有林見学会2016春季」を開催します。
この催しは、名古屋市を中心とした都市住民の方々に、木曽川源流の国有林を訪ねていただいて、木曽地域の林業のあゆみ、木材の輸送方法(伐採地、小谷狩り、森林鉄道)等、熱田白鳥貯木場にたどり着くまでの運材技術の変遷や木材の出材(生)地を実際に見聞きしていただく学習講座です。なお、見学会前週の5月18日(水曜日)、「熱田白鳥の歴史館」において事前学習会を開催します。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/nagoya/28-1.html
4.お知らせ
「地域管理経営計画」及び「国有林野施業実施計画」の公表について
林野庁中部森林管理局は、長野県、富山県、岐阜県、愛知県の国有林を管理経営しています。
国有林の管理経営については、各流域ごとに「地域管理経営計画」及び「国有林野施業実施計画」により5年周期で定めています。
今年度は北アルプスを含む中部山岳森林計画区などの3流域の計画案等について策定するとともに、7流域の計画について変更したので下記のとおり公表します。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/press/kouhou/160329.html
「木彫・刻字作品展」作品記録集
昨年、7月から10月まで「熱田白鳥の歴史館」において開催した「木彫・刻字作品展」に出展した全作品の記録集がこのほど完成しました。残念ながら一見することができなかった皆様方ご覧ください。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/nagoya/pdf/kiborisakuhinnsyu.pdf
5.広報「中部の森林」3月号
中部の森林3月号(第144号)
「中部の森林」3月号は、生産性向上実現プログラム取組結果発表会、治山・林道工事コンクール表彰式、各地からのたよりには軽井沢の地域ボランティアによる浅間山国有林「藪刈り作業」が佐久地域景観賞優秀賞を受賞などの記事が届きました。また、シリーズ「森林官等からの便り」には、伊那谷総合治山事業所 小渋川治山事業所の「中屋治山技術官」からの便りを掲載しています。
シリーズ「ご当地自慢」は、東濃署からの「日本百名山「恵那山」のご紹介」を掲載しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
6.業務関連情報
公売・入札情報
7.参考情報
林業用語の解説等(林野庁HP「広報室から」へのリンク)
過去の中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」はホームページからもご覧いただけます。
中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。
最後までお読みいただきありがとうござました。
次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに!
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