2016年11月7日(第94号)
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皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
11月となり寒いな~と感じていませんか。11月1日志賀高原をはじめ県内の山々で初冠雪が観測されました。昨年より4日ほど遅いようなのですが、私は残暑を余り感じなかったせいか10月の終わりころから「今年は早くから寒いな~」と思っていたのですが、初冠雪が昨年より遅いとはビックリです。長野市内にはいつごろ降るのでしょう。そんな中、紅葉の便りを新聞で見かけますが、皆さんの周辺ではいかがですか。今年の色づきはどうでしょう。秋雨の長期化など天候・気候の不順は影響がないでしょうか。
皆さん身近な紅葉スポットに出かけて確認されてみてはいかがでしょう。
そのついでに新そばやキノコ・リンゴ・ブドウ・クリなど秋の味覚、美味しい食べ物を味わってみるのもよいのではないでしょうか。
さて、今回のメールマガジンですが、東濃森林管理署長からのメッセージの他、注目情報には、「「ウッドデザイン賞2016」受賞作品が決定しました」、トピックスには、「「平成27年木材需給表」の公表について~木材受給率は5年連続で上昇し、33.3%に~」について取り上げています。
最期までお読みいただければ幸いです。
INDEX
1.森林管理局からのメッセージ------------------東濃森林管理署長
2.注目情報--------------------------------------------「ウッドデザイン賞2016」受賞作品が決定しました
3.今月のトピックス-----------------------------------「平成27年木材需給表」の公表について
~木材受給率は5年連続で上昇し、33.3%に~
4.お知らせ---------------------------------------------狩猟時の入林届について
5.広報「中部の森林」-------------------------------10月号掲載
6.業務関連情報--------------------------------------公売・入札情報
7.参考情報--------------------------------------------林業用語の解説等
1.森林管理局からのメッセージ
林野庁 東濃森林管理署長 髙塚 慎司
森林の持つ「生物多様性の保全」が重要
会計制度を変更し公益重視の管理経営に大きく舵を切った国有林では、生物多様性の保全が重要な仕事になってきています。一口に生物多様性の保全といっても実態はさまざま。原生的な天然林を「そのまま」の状態で保存しておくところもあれば、希少な植物を保護するところ、人工林を間引きしながら天然の樹木が育つように促すところ、水生生物が暮らしやすいように渓畔林を育てるところなど、山の性格に応じた「流儀」があります。いずれも共通しているのは画一的ではないということ。いきものを観察しながら山ごとの取り扱いを考え続けなくてはなりません。
そんな中にあって最近の大きな変化は保護林制度の改正。保護林制度は大正4年に発足した国有林独自の制度で、我が国の自然保護制度の草分け的存在です。昨年度100周年を迎えました。では何が変わったのでしょう。これまでの保護林は、「今ある山の保存」が中心でしたが、新たに「人の手による保全」を加え、また、重複していて分かりにくかった保護林の種類を7種類から3種類に整理・統合することになりました。
東濃森林管理署では、新たな保護林制度の下、平成28年4月に「木曽生物群集保護林」を設定しました。これは、「木曽悠久の森」の核心地域に相当し、厳格な保存と人の手による元の自然環境への復元を目指して行きます。実は、中部森林管理局の木曽悠久の森の「復元」の考えが従来の保護林制度になじまず、保護林制度を見直すきっかけとなったんですよ。
そのほか、東濃森林管理署管内の国有林には、冷温帯と暖帯の植物がせめぎ合ってホットスポットを形成している中津川市賎母(しずも)の森林や、世界で最も低標高地に生育している瑞浪市小里のコウヤマキ林など、生物多様性保全の中心的な森林を保護林に設定しています。
森林の持つ公益的機能の中にあって普段はあまり目立たない生物多様性の保全。山地災害の防止や水源の涵養などと同様にしっかり取り組んで行きたいと考えています。
2.注目情報
「ウッドデザイン賞2016」受賞作品が決定しました
「ウッドデザイン賞」は、木の良さや価値を再発見させる製品や取組について、特に優れたものを消費者目線で表彰するもので、平成27年度から始まりました。
「木の豊かな暮らし」が普及・発展し、日々の生活が彩られ、ひいては国産材の需要が拡大し、適正な森林整備が進むことを目指しています。
ウッドデザイン賞運営事務局は、「木」に関するあらゆるモノ・コトを対象に、暮らしを豊かにする、人を健やかにする、社会を豊かにするという3つの視点から、デザイン性が優れた製品・取組等を表彰する「ウッドデザイン賞2016」受賞作品251点が決定しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.wooddesign.jp/
3.今月のトピックス
「平成27年木材需給表」の公表について~木材受給率は5年連続で上昇し、33.3%に~
林野庁は、平成27年の木材需給に関するデータを集約・整理した「木材需給表」を取りまとめました。
総需要量は7,530万立方メートル(丸太換算。以下同じ。)で前年に比べ0.7%減少しました。国内生産量は2,505万8千立方メートルで前年に比べ6.0%増加し、輸入量は5,024万2千立方メートルで前年に比べ3.7%減少しました。
木材自給率は前年から2.1ポイント上昇して33.3%となり、平成23年から5年連続で上昇しています。
☆詳しい「木材需給表」の内容はこちらをご覧ください。https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/mokuzai_zyukyu/index.html
4.お知らせ
「狩猟時の入林届について」
11月15日から、狩猟が解禁となります。国有林野内に入林される場合には、事前の手続きが必要となります。該当する森林管理署等へ届出をお願いします。
また、国有林には、伐採作業、林道工事、治山工事などのために多くの方が入林していますので、これらの方々の安全を確保し事故を未然に防止するため、森林管理署等ごとに、立入禁止とする区域と期間があります。
立入禁止区域図面をご確認いただき、ご理解とご協力をお願いします。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/apply/nyurin/index.html
5.広報「中部の森林」10月号
中部の森林10月号(第151号)
「中部の森林」10月号は、「林政記者クラブ国有林を視察」の記事などを掲載しました。
各地からの便りには、「地域を担う高校生が国有林の現場を見学」の記事などが届きました。
シリーズ「森林官からの便り」には、南木曽支署 須原森林事務所の「林森林官」からの便りを掲載しています。
シリーズ「ご当地自慢」は、中信署から「北アルプスの麓、信濃大町」を掲載しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
6.業務関連情報
公売・入札情報
7.参考情報
林業用語の解説等(林野庁HP「広報室から」へのリンク)
過去の中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」はホームページからもご覧いただけます。
中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。
最後までお読みいただきありがとうござました。
次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに!
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