2012年12月5日(第46号)
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皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
暖冬の予報から一転、気温が平年よりやや低い、寒い冬となりそう。気象庁の長期予報が見直されました。(北日本は平年よりもやや高くなる見込み)仕事を追え帰宅、寒い部屋をファンヒーターで暖めながら、熱燗で体の中から温めるかなんていう単身赴任族が多い我が職場ですが、皆さんのご家庭の暖房手段はどういったものでしょうか。
エアコン、石油ファンヒーター、電気ストーブ。最近ではペレットストーブや薪ストーブを導入しているという方々も多くなっているとか。寒い冬を前に、ライフスタイルに合せた暖房の準備をしたいものです。
今回のメールマガジンですが、企画調整室長からのメッセージの他、注目情報を掲載したほか、今月のトピックスには、「国有林野事業業務研究発表会」を取り上げています。
最後までお読みいただければ幸いです。
INDEX
1.森林管理局からのメッセージ------------「森林を若返らせるためには?」 企画調整室長竹内 学
2.注目情報--------------------------------------冬山登山に当たっての注意事項
3.今月のトピックス-----------------------------「国有林野事業業務研究発表会」
4.お知らせ----------------------------------------上高地へ入山される方へ
5.広報「中部の森林」--------------------------11月号掲載
6.業務関連情報---------------------------------公売・入札情報
森林管理局からのメッセージ
「森林を若返らせるためには?」 中部森林管理局企画調整室長 竹内 学
我が国の森林のうち約4割がスギ、ヒノキ、カラマツなどの人工林ですが、これらの多くは林齢50年前後となっています。このため、これらの人工林の公益的機能の維持増進に向けた間伐の推進、資源の有効利用、森林・林業の活性化を達成するために森林・林業再生プランによる取組を全国的に展開しているところです。
中部森林管理局における取組で見てみると、23年度に間伐を約3,200ha実施しています。その一方で、皆伐などの主伐は約50haとなっている状況です。
人工林が高齢になるばかりで若返るものが著しく少ないことについて、あまり話題に上ることはありませんが、若い森林を好む留鳥の減少など若い森林で育まれる独特の森林生態系の消失といった生物多様性保全への影響、森林の成長力の減少に伴う二酸化炭素の吸収能力の減少といった地球温暖化防止対策への影響など森林の公益的機能の維持という面からも影響が懸念される側面もあります。
人工林の手入れを行いながら長伐期化し、針広混交林等に誘導していくのは極めて重要ですが、一方で一部を若返らせることも始めていかなければならないと考えています。「皆伐」という言葉を聞くと「はげ山づくり」というイメージを持たれる方が多いかと思いますが、森林の公益的機能に悪影響を及ぼさないようにするためにはどの程度伐っても大丈夫なのか、皆伐した後
はどのように山を育成していくのかなど、国民の皆様と問題意識を共有することから始めていくことが重要と思います。国民の皆様が森林管理局の一職員がこんなことを考えている・・・ということを頭の片隅に置きながら山を眺めたり、触れ合っていただき、また、御意見をいただくことで、国有林を国民の森林に近づけていくことができるのではないかと考えています。
注目情報
冬山登山に当たっての注意事項
以前のメルマガにも掲載しましたが、毎年冬山登山における遭難事故がニュースで報じられます。冬山においては急激な気象の変化、大雪、雪崩など厳しい条件下にあり、ちょっとした油断や判断の誤りが、人命に関わる大事故に結びつきます。事故が起きないよう、十分な情報収集と慎重な対応等を心がけてください。
~具体的な注意点~
綿密な登山計画の検討
冬山の登山計画は、余裕をもったコースと日程を設定、装備などを参加者全員で検討し共有しておくことが重要です。計画は、家族や職場に「計画書」として必ず知らせておくほか、登山先を管轄する警察署へ必ず提出しましょう。また、登山口に登山相談所が開設されている場所では、必ず立ち寄って登山届に記入し、提出しましょう。(登山届の提出は、あなたが入山したことの証明です。)
日程に無理はないか・装備は確実か
冬山は荒天が続く場合があります。それをも見越した十分な日程で余裕のある計画としましょう。また、装備品は入山前に十分点検し、取扱いにも慣れておきましょう。燃料や食糧も十分に準備するとともに、ラジオ、携帯電話等の連絡手段も携行しましょう。(携帯電話等は電池が消耗しないように保温措置を講じるとともに、予備電源も準備しておきましょう。)
雪崩に注意
雪崩ビーコンを携行するとともに、テントサイトやルートの選定を慎重に行うほか、積雪、降雪の状況や気温の変化にも十分注意して行動しましょう。
天候・気象判断は的確に
天候・気象判断のミスは生命に関わる遭難につながります。周期的に変わる冬型の気圧配置により寒波が襲い、これに対応できずに遭難するケースが目立っているようです。天気予報を確かめ、悪天候の場合は引き返すなど的確な判断が必要であることを認識しましょう。
単独登山は控える
単独登山者の遭難は、死亡率が高く非常に危険です。経験豊富なリーダーのもとにパーティを組んで登りましょう。
トレーニング・耐寒訓練で体調を万全に
あなたは、冬山の厳しい環境の変化に耐えられますか。入山前のトレーニングは、冬山登山のために欠かせません。また、入山前には健康管理に心がけ、万全な体調で入山しましょう。
山岳保険に加入を
万一に備え、捜索・救助費用を補償する山岳保険に加入しておきましょう。
今月のトピックス
「国有林野事業業務研究発表会
林野庁では、森林管理局等における現場業務の実行を通じて得られた森林の整備手法、森林環境教育等に関する取組成果を広く普及するため、毎年「国有林野事業業務研究発表会」を開催しています。
森林技術部門、森林ふれあい部門、国民の森林部門の各部門があり、今年は、11月20日に開催されました。当局の発表は何れの部門も優秀な成績を収めました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/gyoumu/121126.html
お知らせ
上高地へ入山される方へ(中信署より)
現在、上高地は冬季閉鎖期間となっております。
毎年、雪崩や落石が発生する場所があり危険が伴います。入山者は自己責任を原則とする冬山登山であることにご留意ください。
☆上高地の情報についてはこちらをご覧ください。http://www.kamikochi.or.jp/winter/932/
広報「中部の森林」11月号
中部の森林11月号(第104号)
「中部の森林」11月号は、国有林モニターの現地見学、中部森林学会の開催に関する記事、長野県王滝村で開催された王滝営林署OB会に関する記事などを掲載しました。
各地からのたよりには、中信署から育樹祭に関する記事、南信署から木質バイオマスエネルギーの利用拡大に向けた取組、木曽署から検知講習会の開催、南木曽支署から木の文化の継承に向けた取組、飛騨署から白山白川自然休養林オフィシャルサポーターの協定調印に関する記事が届きました。
また、シリーズ「森林官からの便り」には、南信森林管理署下諏訪森林事務所の「小金沢森林官」からの便りを掲載しています。
風景紀行は飛騨署管内の「池ヶ原湿原」を掲載しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
業務関連情報
公売・入札情報
過去の中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」はホームページからもご覧いただけます。
中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。
最後までお読みいただきありがとうござました。
次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに!
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