2012年11月5日(第45号)
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皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
秋の深まりと共に紅葉が里へと近づいてきていますが、これから紅葉狩りへ出掛けるという方もいらっしゃるのではと思います。
中部森林管理局では、「カラマツ黄葉写真コンテスト」を開催中であり、カラマツ黄葉写真を募集しています。お出掛けの際に写真を撮って応募してみてください。(たくさんのご応募をお待ちしております。)
今回のメールマガジンですが、森林整備部長からのメッセージの他、注目情報を掲載したほか、今月のトピックスには、「国有林野の管理経営に関する基本計画の実施状況」を取り上げています。
最後までお読みいただければ幸いです。
INDEX
1.森林管理局からのメッセージ------------「やってみよう、コンテナ苗」 森林整備部長
2.注目情報--------------------------------------「国有林の地域別の森林計画」の樹立・変更について
3.今月のトピックス-----------------------------「国有林野の管理経営に関する基本計画」の実施状況
4.お知らせ----------------------------------------・狩猟目的での入林手続について
・平成25・26年度競争参加資格申請について
5.広報「中部の森林」--------------------------10月号掲載
6.業務関連情報---------------------------------公売・入札情報
森林管理局からのメッセージ
「やってみよう、コンテナ苗」 中部森林管理局森林整備部長 松本 寛喜
先月、長野県山林種苗協同組合が主催する「低コスト造林(コンテナ苗)実証講習会」に参加しました。コンテナ苗とは聞き慣れない言葉かも知れませんが、直径5~6cm、深さ12~15cmの穴に専用の培土を入れ、そこで育てた土付きの苗木のことをいいます。苗木を育てるコンテナとは、正確に言うとマルチキャビティコンテナといい、縦30cm、横が45cmのプラスチック製のケースですが、1つのケースで24本の苗木を育てることができます。かつて、苗木生産ではポット苗が流行しましたが、ポットの中で根がからまってしまい、生育が良くありませんでした。ところが、このコンテナは、内部にリブと呼ばれる小さな壁が垂直方向に走り、かつ、穴の底が大きく空いていることから、コンテナの中の根は下方へとまっすぐに伸び、根がからまることはありません。(コンテナの底から出た根は空気に触れると自動的に生長が止まりますが、これは「空気根切り」と呼ばれています。)
それでは、このコンテナ苗の特長は何でしょうか。一般的に言われているのは、1:活着がよい(培土ごと植えるので、乾燥害などに強い)、2:植栽が簡単(大きな植穴は不要。培土が入る大きさに植穴を掘れば十分。専用のプランティングチューブという植付器具を土壌に差し込み、足でグッと植穴を広げ、チューブの上から苗木をポンと落とすだけで植付完了!中部森林管理局
では、先月、全署の造林事業担当者が実際にコンテナ苗を植栽し、植付器具の使用方法や植栽のコツを学びました)、3:植栽時期を選ばない(1の理由で夏でも植栽できます)、4:軽くて持ち運びやすい(培土はしっかりと固まっており、バラバラと崩れたりしない)、5:初期成長が早い(この点については現在、データを収集中)の5点ですが、このうち特に注目しているのは3点目の植栽時期を選ばないことです。主伐の際、フォワ-ダー等でコンテナ苗を搬入しておき、搬出が終わった箇所から順次、植付を行う・・・このように伐採と造林を一度に行うことで労務の有効活用にも繋がりますし、地拵作業を軽減することも可能となります。更に、植栽に要する労力も大幅に縮減できますし、成長次第では下刈作業の回数を減らすことも期待できます。
戦後造成した人工林が主伐期を次々と迎える中、造林コストの低減に向けた取組は待ったなしです。コンテナ苗は、これまでの造林技術を大きく変えるものであり、林業界にとっても本当に明るい話題です。講習会は、取材に来たテレビ局の女性リポーターが、「私も植えてみます!」とコンテナ苗の植栽を実演して見せ、参加者一同の注目を集めるなど盛会裡に終わりましたが、今度は、コンテナ苗の導入を通じて山に活況が訪れることを期待しています。
注目情報
「国有林の地域別の森林計画」の樹立・変更について(公告・縦覧)
伊那谷、木曽川、東三河の各森林計画区における国有林の森林整備及び保全に関する基本的な事項等を定める「国有林の地域別の森林計画」を樹立するとともに、千曲川下流、木曽谷、宮・庄川、飛騨川、尾張西三河の各森林計画区の「国有林の地域別の森林計画」の変更を行うため、平成24年11月26日までの間、計画案の縦覧を行っております。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/keikaku/121029-5.html
今月のトピックス
国有林野の管理経営に関する基本計画の実施状況
国有林野の管理経営は「国有林野の管理経営に関する基本計画」に基づいて行っており、前年度における実施状況については、毎年9月末までにとりまとめ、林政審議会の意見を聴いて公表することにしています。
平成23年度の実施状況の概要が公表され、東日本大震災からの復旧・復興に関する当局の取り組み(東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性物質拡散の影響により、基準値を超えるきのこ栽培用の原木が出荷停止となったため、きのこ原木が全国的に供給不足となりました。このため、愛知森林管理事務所ではきのこ原木の積極的な生産・販売に取り組みました。)等も掲載されております。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/j/kokuyu_rinya/jissi/jyokyo_2011/index.html
お知らせ
狩猟目的での入林手続について
狩猟目的で国有林に入林される場合には、事前に森林管理(支)署において入林手続が必要です。
国有林には、可猟期間であっても、伐採作業、林道工事、治山工事などのために多くの方が入林しています。このような方々の安全を確保し、狩猟に起因する事故を未然に防止するために、各森林管理(支)署では狩猟を禁止している区域・期間があります。
規制を遵守しないと、重大事故につながりかねず大変危険です。森林管理(支)署から配付されます入林禁止区域図で規制の内容を確認し必ず遵守していただきますようお願いします。
☆入林手続についてはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/apply/nyurin/index.html
広報「中部の森林」10月号
中部の森林10月号(第103号)
「中部の森林」10月号は、「森林・林業再生プラン」実現に向けた取り組みをPRするため実施した、林政記者クラブの現地視察に関する記事、管内四署で行われたインターンシップに関する記事、局決算概要公表といった記事を掲載しました。
各地からのたよりには、南信署から高山帯でのニホンジカ捕獲事業に関する記事が届きました。
また、シリーズ「森林官からの便り」には、岐阜森林管理署大洞森林事務所の「末安森林官」からの便りを掲載しています。
風景紀行は中信署管内の「古道島々明神線」を掲載しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
業務関連情報
公売・入札情報
過去の中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」はホームページからもご覧いただけます。
中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。
最後までお読みいただきありがとうござました。
次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに!
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