2011年6月1日(第28号)
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皆さんこんにちは。いかがお過ごしですか?
5月27日に気象庁から東海及び関東甲信地方の梅雨入りが発表されました。
関東甲信地方の梅雨入りは観測史上2番目に早く、平年より12日、昨年より17日も早いとのことです。梅雨期は、梅雨前線に伴う豪雨や長雨により土砂災害や水害の危険性が高まります。いざというときに備えた準備を怠りなくしておきたいものです。
さて、今回のメールマガジンでは、治山課長からのメッセージの他、今月のトピックスは、「梅雨期における防災」を紹介していきます。
最後までお読みいただければ幸いです。
INDEX
- 森林管理局からのメッセージ--------------治山課長より
- イベント情報-----------------------------三六災害50年シンポジウム
- 今月のトピックス-------------------------梅雨期における防災
- お知らせ--------------------------------高山植物保護パトロール員募集
第10回「聞き書き甲子園」 - 広報「中部の森林」-----------------------5月号掲載
- 業務関連情報---------------------------公売・入札情報
森林管理局からのメッセージ
「森を歩く」 中部森林管理局治山課長 村上卓也
はじめに、東日本大震災及び長野県北部の地震で被災された皆さまには謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早い被災地の復旧・復興をお祈り致します。
5月の連休には、栂池自然園から白馬乗鞍岳方面にスキーに行きました。澄んだ青空と暖かい日差しの下、各々が好きなところでスキーやスノーボードを楽しんでいました。麓の方では既に雪が溶け、目映い新緑が芽吹き始めていました。6月になると嶺々に冬の名残の残雪が見られる程度となり、緑が一層濃くなり、歩くのにも良い季節となります。幸い、中部森林管理局管内には、南北のアルプスや八ヶ岳などのアルペン的な山々、上高地や立山・室堂などをはじめとする山岳観光地、最近ではパワースポットとして沸く(?)分杭峠、女優の吉永小百合さんが出演したJR東日本のCMの効果で混雑している戸隠等々、様々なところが多数あります。
自然のフィールドは幅広いアウトドア活動の場となります。歩いたり登ったり滑ったりすること、魚釣り、昆虫採集、植物や鳥などの自然観察をすること、リラックスしにいくこと。人それぞれ様々なきっかけや動機があるのではないかと思います。
本年は、「2011国際森林年(the International Year of Forests)」となっています。テーマは「森を歩く」とされています。様々なイベントなども国内外、官民、様々なところで催される予定です。
このような国際的な活動に触発されるのも一つの良い機会かもしれませんし、既に自然や森とつながりのある生活を楽しんでいる方々は、さらにそうした体験を豊かにしていく良い年かと思います。いずれにしろ、「森を歩く」ことなどを通じて、森林や自然の大切さが再認識され、後世に豊かな森林や自然が引き継がれていくことを祈念して、メッセージと致します。
イベント情報
三六災害50年シンポジウムの開催
昭和36年6月、長野県南部の伊那谷を襲った大災害(通称「三六災害」)から今年で50年の節目を迎えます。災害を風化させず、教訓として継承し、さらに地域とともに水害・土砂災害に備えた地域づくりを目指すことを目的として、6月19日に飯田市文化会館においてシンポジウムが開催されます。
当日は、防災技術・災害パネル等の展示の他、理学博士の松島信幸先生の基調講演やパネルディスカッションが計画されています。また、サイドイベントとして「演劇的記録三六災害五十年」も上演されます。
展示10時から16時(展示室、屋外展示)
式典14時から14時40分(大ホール)
基調講演14時40分から15時30分(大ホール)
パネルディスカッション15時40分から17時20分(大ホール)
サイドイベント演劇12時45分から13時45分(大ホール)
参加無料(満席の場合はご入場いただけない場合もあります。)
今月のトピックス
梅雨期における防災について
梅雨期に入りました。大雨などによる土石流やがけ崩れ等の土砂災害が発生すると、多くの尊い人命が失われます。土砂災害から生命を守るため、日ごろから次の点に注意することが必要です。
雨の降り方に注意しましょう
土砂災害発生の危険度が高まった場合に、県と気象台と共同で土砂災害警戒情報が発表されます。この情報が発表されたときは、雨量情報などに注意して自主的な避難を心がけ、市町村からの避難勧告などがあった場合は、速やかに避難してください。
記録的な豪雨が降ったときは、これまで経験したことがないような土砂災害が起こる可能性があります。これらの情報には十分注意しましょう。さらに、雨が止んだ後でも、土砂災害の発生するおそれがありますので注意してください。
土砂災害の前ぶれを知っておきましょう
土石流に対しては、山鳴り、立ち木の裂ける音、石のぶつかりあう音が聞こえる、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、川の水が急に濁ったり、流木が混ざり始める。
地すべりに対しては、地面にひび割れができる、沢や井戸の水が濁る、斜面から水が噴き出す。
がけ崩れに対しては、がけからの水が濁る、がけに亀裂が入る、小石がパラパラ落ちてくる、異様な音がする。
身を守るために留意する事項
TV、ラジオ、新聞の伝える最新の気象情報に注意する。
増水した河川や側溝等、転落の危険のある場所には近づかない。
避難勧告指示には速やかに従い、「無駄足覚悟で早めの避難」に心掛ける。
非常持出品と避難場所の確認、側溝の排水状態の点検、過去の災害特性を理解しておく。
☆山地災害防止キャンペーン(5月20日~6月30日)
【林野庁ホームページ】 http://www.rinya.maff.go.jp/j/saigai/saigai/index.html
お知らせ
高山植物保護パトロール員を募集しています
富山森林管理署では、高山植物やライチョウ等稀少な野生動物の保護のため、パトロール員を募集しています。
自然保護に関心のある方、高山植物に興味のある方のご応募をお待ちしています。
募集の期限は6月20日(月曜日)です。
☆詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/toyama/gurin1.html
第10回「聞き書き甲子園」の開催について
農林水産省では、第10回「聞き書き甲子園」の開催に当たり、参加を希望する高校生等を募集しています。「聞き書き甲子園」は、全国の高校生が、森や海、川とともに生きる知恵や技を持つ「森の名手・名人」、「海・川の名人」を訪ね、その知恵や技術、人となりを聞き書きし、記録する活動です。参加した高校生は、名人との世代を超えた交流を通して、森や海、川からの豊かな恵みやそこに暮らす人々の営み、地域の伝統・文化などについて学び、その成果をフォーラムや作品集で発表するものです。
参加資格は、高等学校等に在籍する生徒(定時制、通信制の高等学校、高等専修学校、特別支援学校(盲学校、聾学校及び養護学校)高等部等に在籍する生徒も含みます。)です。ぜひ参加してみてください。
☆詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hozen/110523.html
広報「中部の森林」5月号
中部の森林 5月号(第86号)
「中部の森林」5月号は、長野県北部地震対応、岐阜森林管理署の新庁舎の落成見学会に関する記事、各地からのたよりには、北信署から今年で39回目となる戸隠中学校2年生による戸隠森林植物園での小鳥の巣箱かけの記事が届きました。また、シリーズ現場最前線は、「息を合わせて安全作業」と題して東信署東部森林事務所班を紹介しています。
風景紀行は富山署管内の「越中八尾」を掲載しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
業務関連情報
公売・入札情報
中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。
最後までお読みいただきありがとうござました。
次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに!
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