2011年3月2日(第25号)
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皆さんこんにちは。
中部森林管理局の所在地、ここ信州も一雨ごとに暖かさが増してきています。
お花見が楽しみな春はもうすぐそこまで来ていますね。
さて、今年は国連が定める「国際森林年」であるということは既にお知らせしていますが、我が国における国際森林年のテーマは「森を歩く」です。このテーマですが、林野庁の広報資料を引用しますと、森林に対する国民の理解の入口として、誰もが容易に参加できる具体的行動を提案するもので、国民が森を訪れることにより、林業を含む地域産業活性化への波及をも意図しています。また、森林・林業再生プランの推進に当たり、関係者自らが現場の森林を歩き、現状を体感することも求めており、「森林・林業再生元年」を契機に、未来に向かって豊かな森を引き継ぎ、森に関わる人を育み、暮らしの中で「木づかい」が広がるよう期待を込めております。その思いを込めて「未来に向かって日本の森を活かそう」というサブテーマが添えられています。
中部森林管理局としても、森林・林業に対する国民の皆様の認識を高めていただくよう、管内の森林管理署等を含め活動を行って参ります。ホームページにイベントカレンダーを掲載しておりますのでご覧ください。
今回のメールマガジンでは、酒井国有林野管理課長からのメッセージの他、今月のトピックスでは、「山火事」を取り上げています。
最後までお読みいただければ幸いです。
INDEX
- 森林管理局からのメッセージ--------------------国有林野管理課長より
- イベント情報-----------------------------------「学校林・遊々の森」全国子どもサミットin信州参加校募集及び協賛企業募集について
- 今月のトピックス--------------------------------山火事に注意
- お知らせ---------------------------------------<2011 国際森林年関連事業> 「グリーンウェイブ2011」
- 広報「中部の森林」------------------------------2月号掲載
- 業務関連情報----------------------------------公売・入札情報
森林管理局からのメッセージ
「さくら」を愛でる 中部森林管理局国有林野管理課長 酒井 省三
今年は、「森を歩く」をテーマとした「国際森林年」、厳しい寒さの続いた冬もようやく春めいて、桜の便りも聞かれる頃となり、「森を歩く」にふさわしい季節を迎えようとしております。私事ですが、一昨年、岐阜県根尾の「薄墨桜」を訪ねてみました。車は渋滞がひどいと聞いていたので、大垣駅から樽水鉄道を利用しました。途中の景色は、根尾川沿いに、実にのどかで、菜の花や梨の白い花、また、線路沿いのソメイヨシノは満開で、樽水鉄道を利用したのが正解でした。(この樽水鉄道は、存続が危ぶまれており、残念に思います)
「薄墨桜」は、日本三大桜(福島県の三春滝桜・山梨県の神代桜)の一つ、樹齢1500年余り、幹周りは10メートル近いエドヒガンザクラの巨木で、蕾の時は淡紅、満開時には白く、散り際に淡い墨色となることから「薄墨桜」と言われています。園内の「さくら資料館」には、過去に何度か遭遇した枯死の危機に、昭和24年には歯科医師の前田利行氏が根接ぎまでしてこの木を守り残すため汗した記録(現在の樹木医さながら)や、伊勢湾台風で無残な姿となった後、樹勢回復のため、作家の宇野千代さんが精力的に保護活動された記録などが紹介されており、桜の風貌・風格に圧倒されるとともに、更なる感動でした。
昨年は三春の滝桜を訪ねてきました。こちらも1000年を越す紅枝垂桜の大木で、満開の様は天から桜の滝が降り注いでくるようで圧倒されました。この滝桜のほかにも三春町内には、約1万本の桜があり、内2千本が滝桜と同じ枝垂桜で町全体が桜に包まれているようでした。今年は山梨の神代桜を訪ねようと思っています。
「さくらを愛でる」と言いますが、いかにもさくら好きの日本人ならではの表現かと思います。皆さんも、これらの桜を愛でてみませんか。
ところで、冒頭でも申しましたが、今年は「国際森林年」、また、森林・林業再生プランも実現に向けた具体的な方策が明らかにされ、より具体のものとすべく取組んでいかなければならないこととなっており、国有林の果たすべき役割は益々重要になるものと考えております。
国有林野管理課としても、その一助となるべく更に気を引き締めて取組んで参りたいと考えております。
イベント情報
「学校林・遊々の森」全国子どもサミットin信州 参加校募集及び協賛企業募集について
平成23年8月4日と5日に長野県松本市浅間温泉文化センター及び美ヶ原高原で「学校林・遊々の森」全国子どもサミットin信州が開催されます。
「学校林、遊々の森での活動の輪」「森林づくりの大切さの輪」を全国に広げることを目的とした国際森林年記念イベントです。
現在、参加校及び協賛企業の募集をしていますのでお知らせします。
(募集期限は3月11日までです。)
☆詳しくはこちらをご覧ください。
【やまぼうし自然学校ホームページ】 http://yamaboushi.org/ [外部リンク]
今月のトピックス
山火事に注意
日本における山火事の発生には季節的な特徴があります。それは冬から春先にかけての季節であり、山火事の約6割がこの時期に発生しているのです。
要因としては、冬は森林内に落ち葉が積もって燃えやすい状態になっていることや季節風が強く、特に太平洋側は乾燥した状態になるといった自然条件が重なること、また、春先は、行楽や山菜採りのために山に入る人が増加するほか、農作業に由来する枯草焼きなどが山林に飛び火することも原因となっています。
山火事の発生件数ですが、平成17年~平成21年の平均でみますと、1年間に約2000件発生し、焼失面積は約900ヘクタール、損害額は約4.7億円となっています。これを1日あたりにすると、全国で毎日約5件の山火事が発生し、約2.5ヘクタールの森林が燃え、1.3百万円を越す損害が生じていることになります。山火事の原因のほとんどが、人のちょっとした火の取り扱いの不注意で発生していると言われており、私たち一人ひとりが森林の大切さを認識し、防火意識を高めることが大切なのではないでしょうか。
林野庁では、「平成23年 全国山火事予防運動 実施要綱」を定め、消防庁等が実施する「春季全国火災予防運動」の実施にあわせて、3月1日(火曜日)から7日(月曜日)までを統一実施期間とする「全国山火事予防運動」の実施を呼びかけています。1人でも多くの方に山火事予防運動について御理解いただき、山火事の未然防止に御協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
お知らせ
<2011 国際森林年関連事業>「グリーンウェイブ2011」の実施について
毎年5月22日は、国連が定めた「国際生物多様性の日」です。国際生物多様性の日には、現地時間の午前10時に、世界各地の青少年の手で植樹等を行う「グリーンウェイブ」の実施が、生物多様性条約事務局により呼び掛けられています。この呼び掛けに応じ、農林水産省、国土交通省及び環境省は、平成23年3月1日より6月15日までの期間、「グリーンウェイブ2011」として広く参加を呼び掛けています。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
広報「中部の森林」2月号
中部の森林 2月号(第83号)
「中部の森林」2月号は、2月3・4日に開催された「平成22年度中部森林技術交流発表会」に関する記事、各地からのたよりでは、名古屋事務所から「岐阜県林活議連の勉強会で竹林次長基調講演」、岐阜署からは「社会貢献の森「天然水の森ぎふ東白川」協定調印」、この他富山・南信署からも記事が届きました。また、シリーズ現場最前線には、「必要な作業を正しい手順で実行」と題して南信署和田森林事務所班を紹介しています。
風景紀行は北信署管内の「関田山脈」を掲載しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
-→ https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
業務関連情報
公売・入札情報
中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。
最後までお読みいただきありがとうござました。
次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに!
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